《朝起きたらの子になってた。》始業式なところ。
〜〜前回までのあらすじ〜〜
夏休み明けに紗香と同じ中學校に編した沙雪は、紗香と共に中學校に登校する。しかし、沙雪は紗香にんな要求を言われてしまい、頭がパンクして沙雪ちゃんになってしまう。そんな沙雪ちゃんがクラスの子達をお姉ちゃんにする中、紗香はこれ以上沙雪にお姉ちゃんを作らせてたまるかと沙雪を元に戻そうと闘した結果、見事戻すことに功した。
しかし、直ぐに沙雪達の元に増え過ぎたお姉ちゃん達が迫ってくる。それを回避する為に、沙雪と紗香の2人は子トイレの個室へと隠れた。そんな中、紗香は尿意を催し、沙雪が一緒の個室にいるにも関わらず、用を足した。用を足している時の音を聞いていた沙雪は昔のことを思い出して赤々に語っていくという場面もあった。それから々あり、始業式が行われる育館へと2人は向かう。
〜〜あらすじ終わり〜〜
「なんだか歩いてると、懐かしい匂いがするな」
「そうなんだ」
「ところで紗香さん」
「なに?」
「手を繋ぎながら歩く必要はどこにありますか?」
子トイレから出ると紗香は俺の左手を右手で握ってきたのだ。
(ションベンしたその後、手は洗ってたから別に良いんだけどな)
「それは沙雪がこれ以上お姉ちゃんを、増やさない為にだよ」
「なんでお姉ちゃんを増やす? それにその言い方だと俺は増やしていたのか……」
「そうだよ、あの時追ってきた蛆むsじゃなくて子達は沙雪のお姉ちゃん達なの」
「言い直せていないんだよなぁ」
(てか、お姉ちゃんを増やすって何やってたんだ、俺は?)
そんな事を考えているうちに2階にある育館に著いた。扉はまだ開いていて目立たずにることができた。それから、紗香と手を繋いだまま1年3組が座っている場所まで移する。
「あ、きたきた、こっちだよ」
教室で紗香を押し倒していた莉奈さんが俺と紗香を見つけて、手を振ってきた。他の子達もこちらを険しい目で見てくるのだが気にしない、気にしない。
「今いくよ」
紗香はそう返事をすると、俺を連れて莉奈さんの前にあった2人分が座れるスペースに紗香、俺の順に座る。そして座ったと同時に、俺の左手は解放された……が、直ぐに俺の左手ではなく両手を紗香に摑まれ、お腹に手を回させて拘束してきた。しかし、今の俺は低長なので腕の長さも短い。よって、周りからは俺が紗香の背後から抱きついているように見える。
(何故こうなった?)
俺は戸いよりも疑問をじていると、後ろにいる莉奈さんが俺の肩を軽く叩いてきた。
「ねぇ、紗香にそんな事されてるけど、抵抗はしないの? それとも、お姉ちゃんのことが好きだから良いみたいなじ?」
(確かに紗香のことは好きだが、何故そのような事を? は!まさか、本當に莉奈さんは紗香の……)
ここで俺が返すべき反応は1つだ。
「莉奈さん、うちの紗香をよろしくお願いします。貴なら紗香を幸せにできると思います」
「えっと、どうしてそうなるのかな?」
莉奈さんはぎこちない笑みを浮かべる。
「莉奈さんは、教室で紗香を押し倒していましたね」
「まぁ、紗香にお願いされたから」
(まさかの紗香からのおい! そのおいを莉奈さんが了承した……)
「末長くお幸せに」
「?」
俺の返答を聞いて、莉奈さんは何か考えているような雰囲気を作る。
そして、
「さっき、教室にいた時はそんな口癖じゃなかったよね?」
(全く違うところを指摘してきたぞ。それに変えた覚えもない。困ったな……)
俺が悩んでいると、進行役の先生が「靜かに」と言ったので、これに乗じて黙をする。
だが、
「後で教えて貰うね」
どのみち逃れられないようだ。
生徒が靜かになると、進行役の先生が校長先生を舞臺の上へと促した。
校長先生は舞臺の中央に赴くと、マイクを持って喋りだす。
「え〜 皆さんが靜かになるまで約4分ほど掛かりました。私はこの時間でラーメンを作るかうどんを作るか迷ってしまいます。なので、3分か5分にしてくれたら嬉しいと思います。では……」
約15分後
「えぇ〜これにて汐南中學校の始業式を閉會とさせて頂きます。出口が近い人から教室に戻って下さい」
校長先生の話が終わって、進行役の先生はそう言った。
「じゃあ、戻るか」
俺は立ち上がろうとしたが、立ち上がれなかった。紗香に両手を拘束されているから。
「なぁ、離してくれないか?」
「嫌だ、沙雪にこれ以上お姉ちゃんを増やしてしくない」
「増やしてもいないし、増やす予定も無いから」
「「「「……え?」」」」
何故か外野の子達が驚いているが気にしない。
「仕方ない……」
俺は紗香から離れようとするのではなく、逆に著度を上げて右手で紗香のお腹、左手で脇を擽り始める。
「どこを擽られたい? ここか?ここが良いのか?」
「あはははふふふひぃふふふ」
(あ、なんか楽しくなってきた)
俺は調子に乗って紗香を擽り続ける。だが、急に紗香は笑うのをやめた。俺は嫌な予がして擽るスピードを緩めて紗香に聞く。
「どうした紗香?」
「……わるなら、……しく……」
「ごめん、全く聞こえないわ」
その俺の返しに、紗香は俺の耳元で小さく囁くことで返した。
「……るなら、もっと優しくって……痛いよ」
「……え?」
俺は今も擽っている両手のうち、脇を擽っている筈だった左手にかな膨らみを捉えていることに気がついた。
(夏って良いね。ブレザー著てないから紗香のお様のらかさがダイレクトに伝わってきて最高……じゃなくて何してんだ俺は!)
俺は既に解放されている両手を引っ込めて、周囲を見る。
そうすると子達が頬を赤く染めてこちらをガン見。野郎どもはチラチラとこちらを見てきているのが分かった。
「う」
「「「「う?」」」」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺は立ち上がって紗香を置き去りにして育館から逃走する。
(今の俺は紗香の妹ということになっている。なら、俺の稱號は『姉のを擽るむっつり姫』とか変なものを付けて罵ってくる筈だ。ぎゃぁぁぁぁぁもういやだぁぁぁぁぁ)
脳もオーバーヒートして、育館に俺の絶が響き渡った。
その後、俺にはこのような稱號が付いた。
ーー絶の天使
びながら、どこかに逃げた天使のようなという意味らしい。
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