《朝起きたらの子になってた。》沙雪ちゃんはプールを見學する。2

水著に著替え終えると、更室を出てプールサイドへと向かう。向こう側には男子の更室があり、そこから、男子がプールサイドにってくる。男子は第1.2.3レーン目、子は第4.5.6レーン目を使用する。

「やっぱ、あいつでかいよな」

「あぁ、普段はそんな風には見えんのにな」

男子の気持ち悪い視線が私のある部分に集まっているのが分かる。これは私がプールにる気分じゃないことの一つだ。

「何食べたらあんなに大きくなるんだろう」

「さぁ?」

そして子の妬みの視線が私のある部分に集まっているのが分かる。これも私がプールにる気分じゃないことの一つだ。

そして何よりも私でこの反応だ。

なら、私よりもある部分が大きい人がこの場にやってきたらどうなるのだろうか。

「紗香さん、昨日は楽しかったですわね」

「「「「帝王だ……」」」」

「何ですの?」

そのある人ーー天院 麗華が振り向けば忽ち、ある部分が揺れるに揺れる。ほぼ全員の男子の視線が天院さんのある部分に向けられた時、更室から1柱の天使がやってきた。

「うわっ、暑い」

「そうだね、暑い……」

「暑いね」と言いたかったが最後の「ね」が沙雪の神々しさによって遮られた。沙雪がツインテールにすると、ここまで可いとは思っていなかったのだから。

「紗香お姉ちゃん、どう? 似合ってる? 結お姉ちゃんにやってもらったんだ〜」

沙雪は先端の髪を指でくるくると巻きながら聞いてくるが、そんな質問に答えるリソースは殘っていない。目に焼き付けるだけにしかリソースは割けられないのだ。

「紗香お姉ちゃん……そんなにじっと見られたら恥ずかしいよ」

薄っすらとその白の頬を染めて、人差し指同士をツンツンし始めた。その姿は正しく、私の理を溶かすには十分過ぎる仕草だった。

(襲いたい襲いたい襲いたい襲いたい)

「沙雪!」

私は沙雪に近づくと抱きついて擽り攻撃をした。ただ、純粋に抱きつきたいだけだが、抱きつくだけだと可笑しいと思い擽り攻撃をした。

「きゃっ! な、何? 紗香お姉ちゃん」

私は沙雪の耳元で囁く。

「好きだよ、沙雪。可いよ、沙雪。學校が終わったら、直ぐに帰って私の部屋に來てね。そこで一杯遊ぼうね。大丈夫、何にもしないから」

若干、狂気を纏いながら沙雪をう。しかし、返ってきた返答に私は困気味になってしまう。

「もしかして、紗香お姉ちゃんの部屋でお泊まり會するの?」

「そ、そうだよ。お泊まり會するんだよ」

(子供過ぎか!)

「そっか〜えへへ。楽しみにしてるね」

「ぐふっ……」

沙雪の純粋さは私の理を取り戻させるには十分過ぎる威力であった。

*****

【沙雪ちゃん視點】

今日の1時間目はプールです。

私もりたかったのですが、紗香お姉ちゃんに生理だから止めた方が良いと言われたので、その様にしました。

そのことで落ち込んでいる様に見えたのか、結お姉ちゃんは私の髪で遊び始めました。とっても小さな聲で「はぁ〜つやつやでいいな〜」とか「はぁはぁ、沙雪ちゃん可い」と聞こえてきました。息遣いが激しかったので疲れていたのでしょう。だから、私はれることで結お姉ちゃんの役に立ったと思います。

プールサイドに向かうと照りつける日の出が暑くて、思わず聲に出てしまいました。そこで結お姉ちゃんに遊びついでにセットしてもらったツインテールを紗香お姉ちゃんにお披目したら、いきなり擽ってきました。

と言っても、私は擽り攻撃は効かないタイプです。なので、紗香お姉ちゃんに中を弄られてる様なじをけました。でも、その行為をけて嫌じゃない、私がいて思いました。紗香お姉ちゃんのことが好き過ぎなんではないかと。

それから、紗香お姉ちゃんは私に囁きかけました。

「好き」とか「可い」って耳元で言われて凄く恥ずかしかったです。その後に紗香お姉ちゃんはお泊まり會を希しました。なので、今夜は紗香お姉ちゃんと2人きりです。紗香お姉ちゃんと2人きりで寢るのはいつ以來だったか覚えていませんが、とても楽しみです。

それにしても、水著姿の紗香お姉ちゃんを見ているとどうしてかがドキドキしてきます。

あ、紗香お姉ちゃんがプールの中から私に手を振ってきました。

とりあえず振り返しておきます。

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