らかい何かに包まれているをじながら、意識が浮上していく。

「ん〜 ん？」

段々と目が覚めてくると脳が活を始めて、自分の置かれている狀況の把握を始めた。

「ん？」

どうやら、誰かに膝枕されて眠っていたようだ。しかし、膝枕してくれている人の肝心の顔がかな二つの山に阻まれて見えない。無意識にその阻んでいる山を退かして顔を見ようとするが……

「ん〜」

「いゃん……」

阻んでいる山にれた瞬間、の子のえっちぃ聲が耳に屆いてきた為に、反的に手を離した。だが、完全に脳が働いていないせいか、どうしてそんな聲が聞こえてきたのか判斷が付かない。よって、今度は両手でその山を退かす事に決めた。

「ん〜」

「ぁん……って、痛い痛い。そんなに引っ張ると本當に痛いから！」

摑んでいた山を凄い力で無理矢理、離されてしまったので一気に目が覚めた。それと同時に膝枕してくれていた人が俺の頭を地面に下ろして、立ち上がってしまったのでらかいが離れてしまった。

「ん？ 膝枕してくれていたのは紗香だったのか」

その呟きを聞いた紗香は安心したような、でもし寂しそうな顔をしたが、直ぐにその表は戻った。

「やっと、起きたね。登校してから３時間・・・・・・・・・経ってるんだからね」

それは初耳だ。教室でクソみたいな痛みに耐えていた後の記憶はない。よって、俺は何もしてない。だから……

「why?」

「沙雪のせいだよ！」

「ん〜 怒ると皺が増えるらしいぞ。良くない」

「ふ〜ん、なるほどなるほど……今だけはあの可らしい沙雪の方で良かったのにぃぃ」

唸っている紗香を放置して辺りを見渡す。ここは、どこかの空き教室みたいだ。授業をサボるのには便利であろう。

「じゃあ、もう一度寢るか」

「ちょっと、待って。せめて、寢るなら教室にして」

「ん？ 寢てる人がいたら授業の妨げになるだろ？あ、膝枕ならもういいよ。付き合わせて悪かったな。じゃあ、おやすみ〜」

今度は椅子に座って機に頭をつけて寢ようとするが……

「授業をサボる。次は、そのサボりが習慣になる。結果、卒業出來ずにニートになる！」

「やめろ！」

耳元で不快なワードを出されてしまったので、思わず機から頭を上げてしまった。

「なら、戻ろ。戻らなかったら、どうなっても知らないからね」

「何がどうなるんだ？」

嫌な予がするが、それは杞憂かもしれ……杞憂じゃなかった。

「沙雪の部屋から男のが消えて、どう見てもの子が生活している部屋に……」

「あははは、あぁ〜授業けるぞ〜」

想像しただけでも、頭が痛くなる様な景を浮かべながら、脅しに負けて教室にとぼとぼと戻った。しかし、俺は気付かなかった。

その時の紗香の顔が凄く嬉しそうだったことに。

＊＊＊＊＊

「ねぇ、沙雪ちゃんどこ行ってたの？」

「ん？ 空き教室で寢てた」

「え〜 危ないよ？」

「何でだ？」

「「「「沙雪ちゃんみたいな可い子が一人で寢てたら襲われちゃうよ！」」」」

現在、３時間目が終わっての１０分間の休み時間。

教室に戻ってきて早々に、どこに行っていたのか分からないと心配していた子生徒が群がってきたのだ。

「結に見つからなくて良かったね」

「それは、どういう意味なの？」

結が納得がいかないと、反抗の態度を示す。しかし……

「結なら寢ている沙雪ちゃんにあんな事やそんな事をして息をしているんじゃないかと思って」

「な……私が沙雪ちゃんを襲うわけないでしょ！」

何を想像したのか察したくないが、盛大に墓を掘っていた。

（しかし、中は知らないが可いの子に襲われるというのは中々……）

何か不味そうな癖に目覚めそうになったので、考えるのを止めた。

「誰が襲うなんて言ったの？」

「え？ あ、違う、違うの」

「連行〜」

「ちょっと、離して。私は沙雪ちゃんと！」

抵抗虛しく結は連れ去られて行った。

「それで、紗香は何してたの？」

ターゲットが俺から紗香に移った。

「確か、沙雪ちゃんが紗香を連れて教室を出て行ったのは知ってるけど」

（そんな事があったのか。何をしてたんだ、俺よ）

「眠かったらしいから、空き教室で寢かせてた」

（寢てたな）

「それだけ？ 何で保健室とかじゃないの？」

「それは……沙雪がみんなに心配かけたくないって」

（はぁ？ そんなこと一言も言って……言ったなぁ）

誰かとは言わないが、近くから無言の重圧をけて考えを改めさせられた。

そんなやりとりがあったのを周りにいる子生徒は知らずに、またこちらにやってきた。

「沙雪ちゃんは優しいね」

「でもね、こっちはいなくなる方が困るの」

「そ、そうなのか」

「そうだよ。沙雪ちゃんは普段生活している中での唯一と言ってもいい癒しなんだから」

「は、はぁ」

（今の中學生は々とストレス溜まってるんだな……。そういう俺も紗香に我が領地からを差し替えられてストレスが溜まってるな……）

今週末は何かでストレスを発散しようと思った。