《朝起きたらの子になってた。》変わった日常
しばらくしてから、普通にお姉ちゃんが起きて支度を始めた。それを橫目で見ながら私もつられるように寢たふりを止めて起きた。
「おはよう」
「起きたか。今日は學校だろ。準備しないのか?」
「あ、うん。って、口調戻しちゃったんだ」
「あれは、なんだ。今思うと恥ずかしくなってきたから、當分はなしだ……」
し、頬を赤くして恥ずかしそうにしているお姉ちゃんの様子に私はポロっと口から出てきた。
「そっか、お姉ちゃん可かったのに」
「ッ!? も、もう出てけ」
意外にもその言葉が効いたらしく、私を軽々と持ち上げると部屋から追い出した。
「まぁ、いいか」
あの優しいお姉ちゃんはしばらくは拝めないだろう。まぁ、常にその狀態でいられるとレアリティが低くなってしまう。時々でいいのだ。
って、何思ってんだろ……。
気持ちをれ替えて、一階にある洗面所に向かう。蛇口からお湯を出して、顔を軽く洗う。
「ふぅ〜」
顔を洗ってすっきりすると、今度は寢癖を直しにかかる。
(やっぱり、こなれてきたかも……)
男の時は寢癖直しなんて秒で終わってる。便利さで言えば男の方が良いと思う。でも、髭剃りとかは面倒だったなぁ……。
でも今は綺麗に整えられたら妙な達をじるし、今日はどんな髪型にしようかと悩めるのが意外と楽しい。
「おはよう……」
「おはようって、どうしたんだ?」
「眠れなくて……」
空いているスペースに半分寢ている紗香がってくると、顔を洗い始める。
「あぁ〜すっきりした……」
「全くそんな風に見えない。仕方ないから手伝うよ」
「うん」
私は背びをしながら寢惚けている紗香の髪を整え始める。もうちょっと、長がほしいな……。
「気持ちいい〜」
「それは良かった」
「……ぐぅ〜〜」
「立ったまま寢やがった」
「沙雪〜〜」
ちょっ、こっちに倒れてきた。まぁ、いいか。こうしていれば紗香にれられていられるのだから。私の大切な人であり、助けてくれた人。そして、大切な娘……。
今日も手を繋ぎながら登校しようね。
そんな思いを込めて、紗香の額にそっとキスをした。
**********
(紗香視點)
い、一、どうしたんだろう。沙雪が積極的にスキンシップを取ってくる。さっきだって、私にキ、キスしてきたし……。
寢惚けてたのは確かだ。でもそれは、沙雪にキスされた瞬間、眠気なんて吹っ飛んでしまった。それほどまでに、私には強烈なものだった。
「はい、紗香」
「う、うん」
ニコニコしながら卵焼きに付ける醤油を渡してきた。因みに、私は焼いてる時にブラックペッパーを掛けて、食べる時に醤油を掛ける派だ。
って、そんなことは今は置いておこう。こんな生活が続いたら私のが持たないし、沙雪を襲い兼ねない……。それを解決するには、早く沙雪と結ばれて堂々とイチャイチャ出來る関係にならなければならない。
そうすれば、私の不安は解決するはずだ。でもその前に、沙雪に笑顔で直視されると恥ずかしくなってしまうのをどうにかしないと……。
そうと決まれば、今日の登校は沙雪と手を繋ごう。一歩一歩、しずつでも近づけていければいいのだから。
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