《異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育しています ~》VS 魔王2
「殺す」
「やってみろよ」
もちろん俺は何の策略もなくヒュンケルを挑発しているわけではない。
全ては魔王を打倒して、キャロライナを取り戻すための作戦のうちである。
「死ねえええええええええええええ!」
ヒュンケルは直徑1メートルはあろうかというと巨大な掌を俺に向かって振り下ろす。
35000を超える筋力値から繰り出される攻撃は、玉座の間の床を抉り取るほど強烈なものであった。
瞬間、俺の視界は赤く染まる。
「フハハハハハッ! なんだぁ? 口ほどにもない!」
ヒュンケルの掌に潰された俺のはグチャグチャの塊になっていた。
「ご、ご主人さま!?」
そんな顔するなって。キャロライナ。
たしかに今この瞬間、俺という人間は死んだ。
けれども、ここまでは作戦通りだ!
自分の『死』を間近で見させてもらえるなんて貴重な経験をさせてもらったぜ。
「なに!?」
ヒュンケルの指の隙間からワラワラとモンスターが湧き上がる。
その數、総勢15。
一斉に召喚されたゴブリンナイトたちは、蜘蛛の子を散らすようにしてバラバラの方角に逃げていく。
(最後まで頼んだぜ! 相棒!)
(((ゴブッ!))))
えっ? 死んだはずの俺にどうして意識があるかって?
そのは俺が取得していたスキルにあった。
神作 等級B アクティブ
(使役中の魔の神を乗っ取るスキル)
俺のがヒュンケルの掌によって、すり潰されようとする直前。
召喚したゴブリンナイトの1匹に自分の神を移し替えておいたのである。
「舐めるなああああああああぁぁぁ!」
ヒュンケルの攻撃。
ヒュンケルは散らばったゴブリンナイトたちを掌で叩き潰す。
バシンッ!
バシンッ! バシンッ! バシンッ!
ヒュンケルは1匹1匹正確にゴブリンナイトを潰しているが、総勢14のフェイクを混ぜていたため、未だに本の俺を見つけられずにいた。
すまん。ゴブリンナイト。
お前たちには今日まで々と助けられてきたよな。
絶対に仇は取ってやるから安らかに眠ってしい。
「面倒だな。これでどうだあっ!」
次にヒュンケルが取った行は文字通りの意味で俺を絶の海に叩き落すものであった。
火屬魔法(超級)――インフェルノ。
今まで噂にだけ聞いたことがあったのだが、実際に目の當たりにするのは初めてである。
ヒュンケルが放った火屬魔法は、俺を含めた14匹のゴブリンナイトたちを一瞬にして灰に変える。
「ハハハハ! どんなに散らばったところでボクの炎からは逃れられまい!」
果たしてそれはどうかな?
飛行系の魔を使役していたことが功をなした。
ワイバーンのを乗っ取った俺は間一髪のタイミングで、インフェルノを躱していた。
これでも食らえ!
油斷したイブリーズの背後を取った俺は、大きく口を開けて火の玉をぶつけていた。
「はぁっ?」
振り返って俺の姿を確認したイブリーズは、怒りのあまり額に青筋を作っていた。
俺に課せられた使命は、ヒュンケルを倒せる條件が整うまでにしでも時間を稼ぐことである。
そうだ。
もっとだ。もっと怒れ。
お前が冷靜を失うほどに俺の描いた勝利の方程式は正解に近づいていく。
俺に出來ることは、作戦の準備が整うその時までしでも長く、時間を稼ぐことである。
覚悟を決めた俺は2枚を羽をはためかせて、大きく空を飛ぶのだった
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