《《完結》勇者パーティーから追放されたオレは、最低パーティーでり上がる。いまさら戻って來いと言われても、もう遅い……と言いたい。》4-3.サインなら、オレが書いてやろうか!
「それにしても、どうして勇者パーティが、こんなヘンピなところに來ているのじゃろうか?」
ダンジョンのなか。初心者の塔とはチッとばかり様相が違っている。石造りであることに変わりはないが、壁面には蔓がはびこっている。
足元にはあの発キノコが生えていて、それが明かりの役目をはたしていた。
このあたりに自生しているもので、抜いてもり続けている。そのためいくつか抜いて持ち歩いていた。
もちろんマグロみたいに、食べたりはしない。
「魔結晶ゴーレムの目撃報があったらしいよ」
「魔結晶ゴーレム?」
「そう。魔結晶のカタマリのゴーレムだよ。倒せば大量の魔結晶が手にるからな。勇者パーティも無視はできないと思ったんだろう」
「大量の魔結晶とは、いったいどれほどなのじゃろうか?」
「一生楽して暮らせるぐらいかも」
「ほお!」
と、デコポンが聲をあげた。
夢が広がる。
魔結晶ゴーレムの魔結晶を獨り占めして、スローライフをはじめるのも悪くはない。
べつに冒険者としてりあがらなくても良いのでは? 勇者たちから『戻ってきてくれ』と言われても、スローライフを送れるぐらい財産に余裕があれば、『今さらもう遅い』と言い放っても、負け惜しみには見えないはずである。
《炊き立て新米》パーティの3人を育てるより、はるかに楽に思えてくる。
「でもまぁ、魔結晶ゴーレムはそんなに簡単に見つかるものではないよ。ほかの冒険者も狙っているわけだからね」
現実はそんなに甘くはないのだ。
「そうじゃなぁ。勇者パーティが來ているならば、せめてサインでももらえぬじゃろうかな」
「あぁん? サインだぁ?」
「な、なんじゃ?」
と、デコポンが後ずさった。
「オレを追い出した連中から、サインをもらおうとしてるわけ? オレ、傷つくよ? マジで泣いちゃうよ? なんならオレがサインでも書いてやろうか? こう見えてもオレも、勇者パーティだったわけだし。顔か? 顔にでも書いてやろうかッ」
「でも、お荷と言われておったんじゃろう」
「ぐはっ」
心臓に突き刺さる言葉を、容赦なく言い放ってくる。
「まぁ、マグロからは、ナナシィは優れた強化師じゃと聞いておる。お荷というのは、風評被害なのであろう」
「マグロがそんなことを言っていたのか! なんだよ、もぅ。ヤッパリ見抜けるヤツは見抜くんだよなぁ。オレにはわかってたぜ。マグロは人を見分ける目を持ってる。うん、うん。勇者パーティからサインをもらおうとしている、どこぞの誰かとは違うなー」
「な、なんじゃ、私が悪かったのじゃ。そんな顔で睨まれると、怖いではないかー」
と、デコポンは大盾で鼻から下を隠すようにしていた。
どうやら怖い顔をしてしまっていたようだ。端麗な容姿が臺無しである。手でもみほぐすようにして、表をやわらげた。
「まぁ、冗談はさておき、オレが追放されたのは、モンスターの討伐數をあげられないからだな」
「たしかにギルドでは、討伐數の順で優れた冒険者ということになっておるな」
その頂點に輝く者に、勇者、の稱號が與えられる。パーティとしてのランキングもあって、勇者パーティは現在でも頂點に君臨している。
「オレがいれば、パーティとしての討伐數に影響が出るだろ。そうなるとランキングにも影響してくるんだそうだ」
ランキングが下がれば、勇者パーティの沽券にかかわる。で、追放されたのである。
「しかしホントウに優秀ならば、勇者たちも手放さぬと思うがな」
「つまりだな。勇者たちは、このオレが優秀であり、必要不可欠な人材だということすら見抜けないヤツらだということだ」
「そういうこともあるんじゃろうかなぁ」
と、デコポンが首をかしげていた。
「まぁ、疑念をおぼえるのもムリはない。そのうちオレの実力がホンモノだということを、実することだろうからな」
返事がない。
「あれ? デコポン?」
いない。
天井にが開いていた。
そこから蔓がびてきている。
デコポンが連れ去られて行った。
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