《ルームメイトが幽霊で、座敷。》妖刀と人間の意思疎通
妖刀『雪斬』はかつて『十兵衛』という男に仕えていたとされる刀だ。その刀は『形のないもの』だけを斬ることができる。即ち、人間は斬ることができないが、妖怪やその類は斬ることができるというわけだ。斬られた存在はその場で消え失せる。チートめいたアイテムだよ、まったく。
どうしてそんなもんうちの家の蔵に置かれているのかさっぱり解らないが、父親が昔これについて言っていたことがあったから、まあ、恐らく先祖からけ継がれたものなんだろう、と思う。
「俺は何をすればいい、ニンゲン」
「私にはマリナという名前があるのよ。出來ればそっちで呼んでもらえないかしら」
それを聞いて雪斬は解ったと言った。
そして私は雪斬に凡てを話した。百鬼夜行のことについてが大半だけれどね。その大半とはいっても様々なことがあるから、それを掻い摘んで話したけれど。とはいってもなかなか難しい。人間同士の會話だったらそれなりに通じ合うところもあるんだろうけど、なにせ相手は人間じゃない、妖刀だ。通じにくいところだってあるのはもはや當然のこととも言えるだろう。
妖刀に話を終えたあと、雪斬は黙りこくってしまった。おや、もしかして私の説明に理解出來ない場所でもあっただろうか……そんなことを考えていると、
「しかし、時代が移ろいでもこんな珍妙なことは起きるのだな。百鬼夜行が人々を襲う……か。俺の前の持ち主はとある侍で、よくそいつとともに妖怪だの幽霊だの斬ってきたが……それでもそれほどまでに大きな相手をしたことはない。やっぱり難しくなるのは確実だろう」
「きる事は可能でしょう?」
「そういう刀だからな。きれないものはない。強いて言うなら、普通の刀できれるものはきれないがな」
そう言って雪斬はせせら笑う。
それを見て私は安堵した。やはりこの刀を頼って正解だった。リトの野郎は自分の実力をどうも過大評価しているみたいだが、あいつはそんなに収まっている人間ではない。あいつは神憑きの素質があるけど、神が憑いていない……それからもわかるとおり、欠陥品だった。
そりゃ欠陥品という存在を聞いていい顔をする人間はいないから私はあまりそれを言わないでおいたけど、このままだとあいつ自がそれをで理解してしまうのも時間の問題。
さて。
ちょっくら、弟の拭いにでも行きますか。
そう思って私は雪斬を見た。
「行くのだろう、百鬼夜行のもとへ。安心しろ、もう準備はできている」
そう言ってもらえて嬉しいよ、そう言って私は雪斬をもって蔵から飛び出した。
――せめて、私がその場につくまでリトの命があればいいのだが。
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