《俺の高校生活に平和な日常を》第1章 #12「敵は1人とは限らない!」
奧田は頭を掻きながらこう言い放つ。
「なあ夏目社長、ここを俺に譲らねぇか?」
まさかの発言だった。ここというのは夏目財閥の事を言ってるのか?
「寢言は寢てから言えってえんだ。そんな簡単に渡すと思ってんのかてめぇ!!」
創次郎さんは即答で斷った。それもそうだ。しかも寄りにもよってこの男なんかに!
「それよりてめぇ、狀況分かってんのかぁ!!」
部下の1人が銃を奧田の方に再び向ける。それに続いて他の人達も銃を構え始める。
「わざわざ1人で出向いて來るとは逆に好都合だぜ!」
確かに、奧田1人に対してこちらは部下だけで6~7人はいる。數だけではこちらが圧倒的に有利である。しかし、なぜ奴は1人で來たのだろう?ここに來るならボディーガードがいる事くらい想定できていたはずだ。それならあっちも舎弟を何人か連れてくるべきだ。
だが、そんな狀況でも奴は変わらず笑みを浮かべていた。余裕の笑みを。
「確かにまずいなぁ~~、この狀況はなぁ~~」
また、ふざけた喋り方でこちらを煽ってくるように話して來る。
「て、てめぇ!!調子にのるなよーー!!」
先に銃を向けた部下が見事に挑発にのり引き金を引いた。
「待て、よせ!!」
創次郎さんが部下を止めようとした時だった。
---バアン
銃聲が社長室に響き渡った。しかし、撃たれたのは奧田では無く---部下の人だった!
 「!!」
あまりの事にまたしても驚いてしまった。なぜなら部下を撃った人が別の部下の人だった。しかもそれに続くかの様に他の2人も銃を味方撃ち始めたのだ。
「まさか、ここにまで…」
創次郎さんは苦蟲を噛み潰すかの様に歯をくいしばる。
「マズイのは、アンタの方だったなあ。」
狀況が一変して形勢逆転されてしまった。殘っているのは創次郎さんと有紗と書の冴木、そして通者の部下3人と奧田だけである。完全に追い詰められた時創次郎さんは…
「冴木、有紗を連れていきなさい!!」
「しゃ、社長!!!」
有紗は耳を疑った。アタシを連れていく?じゃあ、おじいちゃんは?
「車なら他の部下が準備してある。そこの隠し扉からなら何とか行けるだろう。私が合図したなら行きなさい!」
そう言うと創次郎さんは布に手をれごそごそし始める。
「社長、どうかお考えを改めて下さい。この冴木、社長をお守りする事も大事な役割だと心得ています!」
冴木さんは創次郎さんを必死に説得する。
「そうよ、おじいちゃん!一緒に逃げよ!!」
有紗も必死にに説得を試みる。しかし、創次郎さんは…
「私はもういつ死んでもおかしくない死にぞこないだ。私を助ようとして全員殺されるより、私が囮にでてお前たちを逃がした方がまだ賢明だろう。」
そう言うと突然、天井から煙が出てきた。それが瞬く間に社長室を覆い被る。
「今だ、早く行きなさい!!」
どうやら創次郎さんがベットで罠を起させた様だ。そして冴木は歯をくいしばり意を決したように有紗を抱え始めた。
「イヤ、おじいちゃん!!だめぇ!!!」
嫌がる様に抵抗している有紗を見ていつものようにニッコリとして…
「有紗、高校生活楽しんできなさい!」
それが創次郎さんと有紗の最後の會話となってしまった。
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