《こんにちは!この世界の勇者を倒しに來ました!〜『世界』を旅する転生旅行記〜》さあ、出會いです!
さてさて。昨日は聞き込みをするとか言ってはいたけれど、本當に暇もなく働かせてもらっているのでできそうも無い。
まあ、契約通りだから仕方ないんだけどね。
暇もなく働くっていうのは案外時間も早く進むもので、気がつけばもう夜だった。
昨日と帰り道を歩きながら考える。
やっぱり戦うんだし、武はいるだろうなあ。
でも、お金貰って無いしな...
そうこうしていると、道の真ん中に小さい生きがいる事に気がついた。ハリネズミのようだ。近づいて見ると結構可い。近づいてしっかり顔を見ようとした瞬間。ハリネズミから火花が散った。
バチッ
「なっ!?.........」
バチッ
「...ほふぇあ!?!?」
あっぶねえ!!今完全に意識飛んでた!!なんだ今の!?
ふとハリネズミのような生をよく見ると、放電している...!!
こいつ、電気ショック流しやがったのか!?
じゃあ、さっきは心臓が止まって意識がとんだのか...
きっと一回止まった心臓に再び電撃をけたかなにかして、意識を取り戻したのだろう。
下手したら死んでいたであろう狀況にの気が引けてくる。ただのだと思って近づいたら魔だったとか、騒な世界だ。
落とした荷を拾いながら、そそくさとそのハリネズミから離れようとした。
その時、ハリネズミの怯えきった表とお腹がなる音に目がついた。
そうか、こいつはお腹が空いていたのだろう。だから自衛手段として近づいた僕に電撃を浴びせたんだな。
僕はそこまでお腹は空いていないし、今日貰ったリンゴを一つあげようかな。
さっきは近づきすぎて電流を食らったのでちょっと遠目にリンゴを置いて見る。
リンゴに気がついたのか、ハリネズミがリンゴと僕を互に見つつ徐々に距離を詰めていく。そしてついにかじりつき、凄い勢いでリンゴを平らげた。
すぐにハリネズミは姿を隠し、ひと段落したところで僕は帰り道を進む事にした。
歩き始めてすぐに後ろからする足音に気がついた。
振り返るとあのハリネズミがいた。急に振り返ったせいか飛び跳ねて驚いていた。
...可い。
その後も帰り道を進みつつ、何度か後ろを見る。怯えながらもずっとついて來ているようだ。
...可い。
特に止めることもなく、原っぱに著く。僕は明日も早いのでさっさと服を洗って干し、麻袋にって寢ようとした。すると麻袋の中にハリネズミがいるのだ!のぞいて見ると、眠っているようで、安心しきった顔には涙が伝っていた。
...可い!!
よし、今日からこいつのことをハリ坊と呼ぶ事にしよう。そうしよう。一緒に勇者を倒そうじゃないか!
とりあえず今日は電撃を食らって、頭がふらつく。さっさと寢る事にした。なんか昨日もそんな事言っていた気がするけれど...
ニートじゃないもん!
ごそごそとハリ坊のいる麻袋にっていくと、どっかでハリ坊を、踏んづけてしまったらしい。さっきよりは威力はないが、僕のに電撃が走る。
同時に僕に閃きの電流が走る。
「これだぁ!!!」
ふと見つかった勇者の攻略法に、心が落ち著かない。
見てろよ勇者。明日がお前の命日だ...!!
存在消滅まで後5日。
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