《うちの姉ちゃんはこわい》巨は無條件にエロい
マリ姉と一緒にいると、なんだか落ち著かない。
「ハルちゃ~ん、お茶とって~」
とか言いながら、ソファから降りずにめいっぱい手をばす。前かがみになっているせいで、シャツの首元からの谷間がのぞき見える。
自分で取れよ、と思いつつも、おれはその手にコップを渡してあげた。
「ありがと~♪」
なぜか頬をなでられた。頭じゃないのか、ふつう。
マリ姉は何をするにしても、いちいちエロい。
まずがでかい。おれの顔を完全に飲み込むぐらいだ。あれはヤバい。
「ハルちゃ~ん♪」
そんな甘ったるい聲を出しながら、ぎゅってされると、心臓が暴れて落ち著かなくなる。
顔も燃えるように熱いし、溫が上がっていくのが自分でもわかるくらい。
「……マリ姉、苦しい」
ドキドキするからやめてくれ、とは言えない。
……だって、変態だと思われたくないじゃん。
「かわいいなぁ、そんな照れなくてもいいのに~」
抱きしめる力がふっと弱まって、し落ち著いてきた。
ふと見上げると、マリ姉がおれの顔をじっと見つめていた。
目は大きくて、にっと笑うとえくぼができる。化粧、してないのかな。はそんなに白くないけど、らかくてすべすべしている。
「マリ姉、おれをおもちゃにすんなよ」
「してないよ~。ついついぎゅ~ってしたくなっちゃうんだって」
「それをおもちゃにしてるって言うんだよ」
「あーあ、昔は“お姉ちゃん大好き~!”って、ハルちゃんの方からぎゅ~ってしてくれたのになぁ」
いつの話だよ……。
おれだってもう十二になるんだ。そういうのは卒業したいんだよ。
「さびしいなぁ……」
その年がいもなくしゅんとする姿を見て、なんだかこっちが悪いことをしているような気がしてきた。
いやいや、待て待て。これはマリ姉の罠だ。ここで折れたら、おれは何も変わらないじゃないか。
おれはじっと我慢して、マリ姉の様子をうかがってみる。
「あーもう、家の中なんだから、遠慮することないのに~」
……それもそうかもしれない。
マリ姉がおれの頭を抱くと、目の前にぐっとが迫って、らかいふたつの果実に飲み込まれる。
「……マリ姉、ぐる゛じい゛」
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