《目覚めると何故か異世界に!》第9話 小鬼殺し
「ゴブリンてさ、よくゲームとかアニメに出てくるあれだよな?」
タカが言う
「うん、子供位の大きさで、緑の...」
(裕太も隠れオタクなんだよね)
「ああ、裝備も最初は支給で助かったな、金がないうちはこの裝備が相棒だ」
(海は、大柄だから鎧がよく似合うな)
「集だけはさ、なんかよさげな刀をギルマスにもらってたよな?」
そうなのだ、この刀雷切らいきりというらしい、日本での雷切とは、元は千鳥と呼ばれていたが雷神を切ったという逸話から、雷切と呼ばれるようになったらしい、曖昧だけど確かそうだったはず
「なんでも、雷屬と相がよく、逆に、他の屬だと使えないんだとさ」
だけど、覚醒前の俺じゃ力を引き出せないらしい
「ふ~ん、まあ俺たちの後ろにいろよ?覚醒してなくて力使えないんだろ?」
(タカにそんなこと言われるとはな...もどかしいな)
「うん、最初は僕たちに任せておいてね」
「お前たちは、俺が守る、そのための力だからな」
(頼もしい、友人たちだよまったく)
「ああ、頼むぞ!」
「おう」
「うん」
「ああ」
でも、この後あんなことになるなんて誰も知らなかったんだ...いや、俺たちだけが気付かなかったんだ...
「でも、出発前のお姉さんの顔メチャクチャ心配そうだったけど、ゴブリンて危険なのかな?」
「う~ん、初心者だから心配してくれたんじゃないかな?」
(たしかに、何かを言いたそうな顔をしていたな)
「何もないさ、俺たちは初心者の冒険者のステータスじゃかなりの強さらしいからな」
海が珍しく自信あるのがきになる、浮足立ってるのか?
「なあ、あんまり調子には乗らないほういいぞ?何があるかわからないからな」
「問題ないさ、これでみんなを守れる」
(聞く耳もたずか、無理もない異世界で手にした力調子にも乗るってもんだ)
「見えてきた、あれじゃない?」
「いかにもって、かんじだな」
窟?みたいなり口、ここがゴブリンの巣らしい
「松明用意しろよ、隊列を組んで、慎重に進もう」
「「了解」」
「前衛が、海、中衛がタカと俺、後衛が裕太だ」
「集は無理するなよ」
「ああ、頼りにさせてもらうぞ海」
「俺も頼れよな!」
タカが得意げに言う
「ああ、今はお前たちのほうが圧倒的に俺より強いからな」
「んじゃ、始めるか...小鬼殺しを!」
海の音頭で窟にり、討伐を開始する...
この先に何が待ちけているかも知らないまま...
END
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