《目覚めると何故か異世界に!》第18話 信念
「ふう~」
まいったな、勢いで依頼をけたがシェリーをどうやって説得しようか...最後のあの様子じゃ多分怒ってるよな?表は見えなかったけど
「ただいま...」
このタイミングで帰ってきたか、気が重いな...
「お、お帰り」
「うん」
ヤバいよ、今まで見たこと無いくらい怒ってますよシェリーさん!
「えと、その」
「先にご飯にしよう?」
「あ、ああ、わかった」
てきぱきと食事の支度を始めるシェリー、その間に一言も會話はなかった...
「おいしい?」
「うん、凄くおいしいよ」
「なら、よかった」
靜かに食事を終えた俺たち、いつまでも先延ばしにはできないから話そう
「なあ、すこし話いいか?」
「!!、うん、いいよ...」
し驚き、それでも靜かに返事をくれた
「シュー君の部屋でもいいい?」
「え?俺の部屋?別にいいけど」
「じゃあ、行こう?」
部屋にシェリーが來ると考えるとしドキドキするな、でもなんで部屋なんだ?まあ本人がいいならいいけど
「え~と、それじゃあ最初に謝らせてくれ勝手に決めてごめん」
シェリーに向かい頭を下げる
「...」
しばらく無言のままのシェリー、それでも俺は彼の返事を待つ、全部け止める準備はできているそのための覚悟も
「今日だけは、私の気持ち全部言わせてくれる?」
「うん」
「シュー君は勝手だよ、私に相談してくれない」
「うん」
そうだな俺はいつも一人で決めてしまう
「いつも危ないことしないでって言ってるのに、危険なことに首を突っ込むし」
「うん」
いいつけを守らず、危険な依頼ばかりしている
「いつも、ギルドで貴方の帰りを待ってる間、私がどんな気持ちでいるか!!」
「すまない」
「どう、して、傍にいてくれないの?」
「ごめん」
「謝るくらいなら、行かないでよぉ!」
「ごめん」
いつも元気で笑顔の彼を泣かせてしまっている自分に腹が立つ
「それなのに、今度もまた遠くに行こうとしている!傷ついて、酷いことも言われて!私は、もう、あんなに苦しんでいるシュー君を見たくないよぉ!」
「ごめん..」
「悔しいよぉ、私じゃシュー君を守れないことも!苦しんでるときに何もできないのも!シュー君がギルドのために、マスターや私のためにって考えて今回依頼をけたのも、わかってるけど何もできない自分が悔しいよ!!」
泣きじゃくるシェリー、俺の事をこれまで支えてくれた彼、それなのに俺は何も返せないままだ...それなのに彼を悲しませている、こうして言われるまで彼の気持ちにも気付かなかった...
「シュー君?」
シェリーを抱きしめる、俺も気持ちも告げなくてはいけない...
「すまない、君を悲しませることして...俺は相談もしないし、危険なことに首を突っ込んでいるんだろうな...」
「そうだよぉ、お願いだからどこにもいかないでぇ!」
「それでも、俺はいかなきゃ、だってあの時の約束を守らなきゃいけないから...君を守るよ俺の命に代えてもだ」
そう、あの時の約束をなかった事になんて出來ないから...俺の心を救ってくれた彼を俺の全てで守ることを誓った
「でも!人を殺すことになるんだよ!?そんなの!!」
耐えられるわけない、そう言いたいんだろう
「わかってる、それでもだよ...シェリーを全部から守ってみせる、そしていつか俺は君と一緒に笑いたい」
「シューくん」
「だから約束する、必ず帰ってくるよ、君の傍に...」
そうだ、こんな俺を守りたいと言ってくれた彼を守ることが俺にできることのはずだ...それを拒むものがどんなに殘酷な現実でも、俺は置き去りにしてしまったあいつらのためにも生きなきゃいけないんだから
「うん、約束だよ?絶対に帰ってきて...シュー君が帰ってこないのなんて嫌だよ」
「ああ、必ず帰るよ」
「うん」
俺は、彼を守るために戦う...守りたいって気持ちが正しいとか間違っているとかそんなの関係ない俺は、この世界でかけがえのないものを守ると誓ったんだ...
「私はここで待ってるから、シュー君が帰ってくる場所はここだから」
自分が信じたものが正しいかなんてわからない...けど、それでも...誰かを守りたいと強く思う心は正しいはずだ...
「シェリー俺は君を…」
いや、やめておこう、もしこのことを口に出してしまえば俺は戦うのが怖くなるだろう…
シェリーはまだ寢ているようだ
「行ってくるよシェリー」
「いくの?」
「わざわざ、見送りか?」
そこにはエルザがいた
「一言...謝りたかったのよ」
「え?」
し拍子抜けしてしまう
「ごめんなさい、ギルドのために」
「いいさ、自分で決めたことだしな...シェリーの事頼むな?」
「ええ、けどいいの?」
顔をみなくてと言いかけ口を止める
「ああ、決意が鈍ると困るからな」
(今回は無事に帰れるかわからな、だけどもし帰ってくることができたなら)
「それじゃあ、行ってくる」
昨日言えなかった言葉を伝えるよ…君に…
END
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