「はははははっは！刀を二本にしたところで俺に勝てるか！！」

「お前はもう、俺には付いて來れないぞ」

剎那、ガジルの背後から斬撃が襲う

「なにいい！」

「雷閃」

視覚では捉えれないスピードでの一撃をれる

「何をした！お前は確かに目の前にいたはずだ！」

（どうなっていやがる！？こいつのこの強さは）

「ランスロット、今のき見えた？」

「いや、、僕の目でも追いきれなかった」

（君はやっぱり凄いよシュウ、、、）

獰猛な笑みを抑えられないランスロット

「どうした、まさか見えなかったのか？ガジル、、」

「は！おもしれえぞ！！！雷使い！！！」

「まだわからないのか、、俺との力の差は」

「急に粋がってんじゃねえよ！！ザコが！！！」

全に炎を纏いガジルが薄する

「シュウ君！！」

シェリーの心配する聲が聞こえる

「今の俺には、お前のきは遅すぎる」

ガジルからの一撃を避け、カウンターを叩きこむ

「効かねえぞ！！！オラオラオラァ！！」

ガジルから発せられる連撃をすべてけ流すシュウ

「今度はこっちから行くぞ」

ガジルの背後に回り込み、二振りの刀を構える

「二刀流連撃閃雷ニトウリュウレンゲキセンライ」

目にも止まらない速さで、撃雷の斬撃を畳み込む

「がああああああああ！！」

「これはお前に殺された、キュクロの恨みだ！！！」

「調子に乗るんじゃねええええええ！！」

いったん距離を取る両者

「隨分と息が上がっているなガジル」

「てめえこそ！そのきにがまだ慣れてねえんだな？」

（その通りだ、俺にもそう余裕はないだから）

「次で決める」

「いいねえ、なら俺も殘りの魔力全部くれてやる！！」

靜かに二刀を構えるシュウ

「終わりだ！！！火炎獅子の咆哮！！！！！」

（キュクロ、お前を守れなくてすまない、けどお前が俺にくれたこの力であいつを倒して見せる）

「終わりだ！ガジル！！！」

（俺に殘された全魔力をこいつに込めて！！）

「二刀流奧義麒麟キリン！！！」

雷切、鳴神の二振りの刀に込められた魔力は撃雷となり地を穿つ霹雷と化す

「「うおおおおおおおお！！」」

火炎獅子の咆哮を飲み込み、萬雷が雷の獣となりガジルを穿つ

「お、俺はあああああああああああああああ！！！！」

凄まじい轟音と落雷が晴れ、神夜達の視界が戻る

「ねえ、シュウはやったのかしら？」

「わからない、でもあの攻撃でも生きていたらあいつには僕らは勝てない」

「シュウ君、、」

目を閉じ祈るシェリー

「おい！あれを見ろ！」

清正が指さす先には、地面に橫たわるガジルとその傍らに立ち盡くすシュウの姿

「集様の勝ちです」

「「「おおおおおおお！！」」」

皆一様に集の勝利を喜び駆け寄る

（終わったのか、、）

「ガジル、、俺はお前を許すことはできない、、、たとえ俺の自己満足でも、戦い続ける」

「「「シュウ！！」」」

「皆、、」

「よくやったわね！」

エルザ

「流石だよシュウ、それでこそ僕の友だ！」

ランスロット

「シュウさん、キュクロさんもきっと喜んでいます！」

アスタルテ

「坊主がここまでやるとはな！」

清正

「信じてたよ、シュウ君」

シェリー

「その強さに敬意と謝を集様」

神夜

「ああ、俺はこの景を守りたかったんだな」

（そうさ、自己満足でもなんでもいい俺の守りたいものが此処にある）

「そのは雷イカヅチ」

靜かに神夜が呟き皆一様に聞きる

「両手には二振りの雷を攜え、雷撃を纏いて敵を打ち滅ぼす者なり

空には雷鳴が響き渡り、地を裂き、その眼マナコは青く澄み渡り

汝、そのに八雷神やくさいかづちのかみを宿す者なり」

その言葉は、古き時代より東の國伝わる雷の言い伝えであった

「神夜、その言葉は、、」

「古の時代からこの東に伝わる雷、八雷神を差すといわれるものです」

その言葉は、シュウのにストンと落ち心地の良いものに聞こえた

そこで、シュウの意識は途絶えた

ＥＮＤ