《余命宣告された俺は、召喚された異世界で達と共に世界を救います》第3話 並行世界って本當にあるんだね
「さて、じゃあ説明してもらおうか?」
俺は真面目な顔でココアに問う。
「はい、分かりました」
ココアも、真面目な顔で答えた。
ココアは人差し指を立てると、説明を始めた。
「それではまず、何度も言いますが……翔太は五年後に死にます」
何度聞いても信じることはできないな。まあ、これから説明がある。とにかく聞いてみよう。
「なぜ死ぬかと言いますと、翔太は、あっちの世界で0.5秒後に死ぬからです」
「はい質問!」
「なんでしょう」
「あっちの世界・・・・・・ということは、ここは俺が元いた世界と別の世界ということですか?」
「そういうことです」
なんかファンタジーみたいな話だな。まあ、実際起こっていることで、今の俺にとっては、ファンタジーという言葉で片付けられない狀況だが。
「分かった。続けてくれ」
「では続けます。先程言いましたが、翔太はあっちの世界で0.5秒後に死にます。なので、私は翔太が電車にぶつかって死ぬ0.5秒前にこっちの世界に召喚しました」
ココアは表を変えずに淡々と続ける。
「こっちの世界とあっちの世界では時間の進み方が違いまして、あっちで言う0.1秒が、こっちでは1年なんです」
えぇ……。なにそれ、ファンタジー。
「って、ちょっと待て。俺はこっちの世界に來ただろ?だったら電車にひかれることはないじゃないか」
俺の質問に、ココアは首を橫に振った。
「私が召喚したのは、翔太そのものではなく、意識だけなの」
んー?またまた謎が深まったぞ?
「それってどう言う意味なんだ?」
ココアが、えー?と言いたげにこちらを見ている。こいつ、説明すんの面倒なんだな。
まあでも、ここで説明してもらわなきゃ俺が困るからな。
「で?どう言う意味なんだ?」
ココアは嫌そうな顔で肩を落としながら説明を始めた。
「………えー、意識って言うのはねぇ、翔太の魂みたいなもんなの。分かるでしょ?」
うっわ。こいつテキトーに説明しやがった。なんも分かんねえじゃん。
「おい、ちゃんと説明してくれ。何も分からないだろこれじゃ」
俺に言われたココアは、ムスッとした表で、渋々説明を始めた。
「……分かりましたよぉ……。えーとですね、先程言いました、意識だけ召喚したというのは、実際に翔太をここに連れてきたわけじゃなくて、翔太の魂だけをこっちに連れてきたんです」
「……魂だけを?」
「はい。翔太の魂だけ。この世界とあっちの世界は並行世界、すなわち、パラレルワールドなんです」
……ぱ、ぱられるわーるど?
「なんじゃそりゃ?」
「パラレルワールドとは、時空が並行して進む世界のことを言います。しかし、あっちの世界で0.1秒経ったとき、こっちの世界では1年の時が経っています」
ココアは腕を組みながら続ける。
「人間の魂と個は連していて、たとえ魂だけがこっちの世界にあっても、翔太の個があっちの世界で電車にはねられてしまうと、同じ痛みを味わうことになります」
「なるほど、それで俺は五年後に死ぬというわけか」
……なんかあらためて、自分に死が迫っていることを実したな。
「つまり、あっちの世界で翔太が誰かにられたら、こっちの世界ではられてないのにられてる覚になるんですよ」
なんか面白いなそれ。
クスッと微笑する俺。
そして、ココアは再び語り出した。
6/15発売【書籍化】番外編2本完結「わたしと隣の和菓子さま」(舊「和菓子さま 剣士さま」)
「わたしと隣の和菓子さま」は、アルファポリスさま主催、第三回青春小説大賞の読者賞受賞作品「和菓子さま 剣士さま」を改題した作品です。 2022年6月15日(偶然にも6/16の「和菓子の日」の前日)に、KADOKAWA富士見L文庫さまより刊行されました。書籍版は、戀愛風味を足して大幅に加筆修正を行いました。 書籍発行記念で番外編を2本掲載します。 1本目「青い柿、青い心」(3話完結) 2本目「嵐を呼ぶ水無月」(全7話完結) ♢♢♢ 高三でようやく青春することができた慶子さんと和菓子屋の若旦那(?)との未知との遭遇な物語。 物語は三月から始まり、ひと月ごとの読み切りで進んで行きます。 和菓子に魅せられた女の子の目を通して、季節の和菓子(上生菓子)も出てきます。 また、剣道部での様子や、そこでの仲間とのあれこれも展開していきます。 番外編の主人公は、慶子とその周りの人たちです。 ※2021年4月 「前に進む、鈴木學君の三月」(鈴木學) ※2021年5月 「ハザクラ、ハザクラ、桜餅」(柏木伸二郎 慶子父) ※2021年5月 「餡子嫌いの若鮎」(田中那美 學の実母) ※2021年6月 「青い柿 青い心」(呉田充 學と因縁のある剣道部の先輩) ※2021年6月「嵐を呼ぶ水無月」(慶子の大學生編& 學のミニミニ京都レポート)
8 193スカイリア〜七つの迷宮と記憶を巡る旅〜
空に浮かぶ世界《スカイフォール》に暮らす少年ナトリは生まれながらに「飛ぶ」ことができないという致命的な欠陥を抱えていた。 王都で配達をこなす変わり映えのしない日常から、ある事件をきっかけに知り合った記憶喪失の少女と共に、少年は彼女の家族を探し出す旅に出る。 偶然に手にしたどんなものでも貫く特別な杖をきっかけに、彼は少女と自らをのみ込まんとする抗いようのない運命への叛逆を決意する。 やがて彼等の道行きは、世界に散らばる七つの迷宮に巣食う《影の軍勢》との世界の存亡を懸けた熾烈な戦いへと拡大していくのであった。 チートあり魔法ありダンジョンありたまにグロありの王道冒険ファンタジー、の予定です。 ※三部構成第一部完結済み
8 183黒月軍事學園物語
能力を持った者や魔法を使う者が集まる學園、黒月軍事學園に通う拓人が激しい戦闘を繰り広げたり、海外に飛ばされいろんなことをしたりと異常な學園生活を送ったりする物語
8 64星の降る街
2017年、隕石が地球に衝突し人類は絶滅するとされた予言は、2993年現在人類が生存している事で証明された。 だが隕石は地球に衝突して甚大な被害をもたらして、さらには隕石に付著した謎の生命體が地球で猛威を振るい、その後何度も隕石は落ちて來て謎の生命體を完全に駆逐する事が出來ず、地球の第三勢力として世界を恐怖させた。 そんな全人類の共通の敵が現れたのにも関わらず人類は手を取り合う事が出來ずに世界はバラバラのまま。 そんな世界に生きるいろんな人々の物語。 ※作者は趣味で書いているド素人の為文法や言葉がおかしかったりしますが、あらかじめご了承ください。 一応キリの良いと思えるところまで書き上げて、読み直して修正して確認して。。。って感じで書いてますので更新自體はけっこうゆっくりになると思います。 一応現時點では3部構成、サイドとアフターのストーリー合わせて5〜6部構成で考えております。
8 192天才の天災
天才で他に興味があまりない主人公である氷上 蓮の異世界で自由気ままな旅物語
8 61天使転生?~でも転生場所は魔界だったから、授けられた強靭な肉體と便利スキル『創成魔法』でシメて住み心地よくしてやります!~
その力を使って魔界を住み心地良くしようと畫策するも舞臺は真っ暗で外気溫450℃の超々灼熱の大地。 住み心地は食からと作物を作り出そうとするも高溫で燃え盡きてしまう。 それならと燃える木を作るが、収穫した実も燃えてました! 逆転の発想で大地を冷卻しようと雨を降らせるも、その結果、村の水沒を招いてしまうも、それを解決したそのひたむきさが認められ何と領主に擔ぎ上げられてしまう! その後村のために盡力し、晝の無いところに疑似太陽を作り、川を作り、生活基盤を整え、家を建て、銀行を建てて通貨制度を作り、魔道具を使った害獣対策や収穫方法を數々考案し、村は町へと徐々に発展、ついには大國にも國として認められることに!? 何でもできるから何度も失敗する。 成り行きで居ついてしまったケルベロス、レッドドラゴン、クラーケン、元・書物の自動人形らと共に送る失敗だらけの魔界ライフ。 様々な物を創り出しては実験実験また実験。果たして住み心地は改善できるのか? ──────────────────────────────────────── 誤字脫字に気付いたら遠慮なく指摘をお願いします。 また、物語の矛盾に気付いた時も教えていただけると嬉しいです。 この作品は以下の投稿サイトにも掲載しています。 『ノベルアップ+(https://novelup.plus/story/468116764)』 『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n4480hc/)』 『アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/novel/64078938/329538044)』
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