《あの日の約束を》5話 心溫まる朝
おはようございます。ーーこう言ってはなんですが誰に対しての挨拶なのでしょう?
「うっ……ふぁああ〜」
なんだか起きたばかりなのにとても眠いです。
それに疲れが取れていないのかがし重いような気もします。
今日から授業が始まるわけですし、知らず知らずのうちにテンションが上がってよく眠れなかったのでしょうか。
そう思っているとお母さんが私の部屋にってきました。
「あら、起きてた……どうしたの?」
急に言葉を切ったけど「起きてたの」って聞こうとしていたのかな?
「おはようお母さん……えっと'どうしたの'って何が?」
お母さんが驚いた顔をしている者だから気になって聞いてみると。
「だってその顔」
そう困気味に言いました。
すると今度はユイちゃんが部屋にってきました。
「おはようおねえちゃ……」
するとお母さんと同じ様な反応をしました。
何処か変なのでしょうか? 寢癖が酷いのかな?
するとユイちゃんはし不安そうな顔をしながら。
「なんで泣いてるのお姉ちゃん?」
と言いました。
泣いてる……私が?
「え?」
反的に目元に手を當てると暖かいが瞳から流れ出ていました。
「あれ……なんで?」
それはいくら拭っても治ることはなく、靜かに流れ続けました。
………
……
…
「ってことがあってね」
「それは大変だったね」
學校に向かう途中私は朝の出來事を花ちゃんに伝えました。
あの後さらにお父さんも部屋にってきました。私を見た途端案の定顔を変えてとても心配してくれました。
仕事を休んで病院に連れて行くと言った時は流石に焦りましたが。そこまで私の心配をしてくれたことは素直に嬉しかったです。
「でも本當に大丈夫なの?」
「あはは、大丈夫だって」
本當? という顔をする花ちゃん。
「だっ大丈夫だから、ほら(汗)」
私がそう言ってみせるといつも通りの花ちゃんに戻ってくれました。
「ありがとうね 花ちゃん」
なおも心配してくれる花ちゃんを見て改めてわたしは幸せ者だなと実しました。これからも仲良くしていきたいですね。
「ほらチャイムなるよ」
流石にそろそろ時間がなくなってきたので花ちゃんを席に戻します。
し今更な話ですが私と花ちゃんは同じクラスになりました。ただ席は流石に離れています。
花ちゃんはとても殘念そうにしてましたが同じクラスになれただけでも私は嬉しいです。
し殘念だと思う自分がいるのも事実ではありますが、話をしたいときは直ぐに話すことが出來ますし、困ったことがあってもさっと相談できるでしょう。この教室から私たちの學校生活が始まるのです。そう思うと先ほどまでじていた違和を上回るワクワクとした気持ちが溢れてくるようでした。
「(學校生活、全力で楽しまなくちゃ!)」
そんな風に今日という1日が始まるのでした。
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