《俺の小説家人生がこんなラブコメ展開だと予想できるはずがない。》035.何をしているのですか……?
「はい!」と期待と興がり混じった掛け聲がしたと思ったら、數秒後には「あーー」といかにも殘念がる聲。そのどちらも同じ人であると思うのだが、そこに「まだまだね」と蔑みに走るが混じっている。
長機を向かい合わせて対峙する彼らは、まさしくどこかのカジノにもいるかのようで。
一方が、喜びをわにするともう一方は悲嘆の顔を浮かべる。今ちょうど一方、神無月というテンション高めの人が相手、水無月の手札二枚のうちの一枚を引こうとしている。
なるほど、ババ抜きだ。
「これかな……いや違う。これだっ!!」という掛け聲の下で引いたカードはどうやら外れだったようで、水無月のターンになる。
「悪いわね、私が引いてしまうことになってしまって」
何ですか、あの勝ち誇ったような笑いと姿は、どこのメンタリストだよ。
「あなたはババを左側に隠しているわね?」
本當にメンタリズム使ってやがる、と黙りながら突っ込みをれる俺。すると、神無月は水無月の質問に頭を橫に「ぷいっ」と振る。
「では、右側に隠したわね?」
神羅萬象の事、全てを網羅しているかのように、にやりと不敵な笑みを浮かべた水無月はすかさず左のカードを取る。神無月は水無月のカードを選ぶ速さがまさに悪巧みをしているように見えたのか、疑問をぶつけた。
「なんで分かったのーー、もしかして何かずるい手でも……」
「してないわよ」と一蹴する水無月。
とは言っても俺でも左のカードを取るだろう。どうしてかと言えば噓が見・え・見・え・だからだ。
水無月が神無月から見て右にババがあるかと訊いた時、神無月の口角が微妙に吊り上がった、つまり噓をついていることの証明である。
しかし、そんなこと本人には全く知らない、というか自分の無意識な表なんて分からないから仕方がないと思うが、自分が噓をつくことが弱いというのを知らないとは何と不遇なことである。
まあ、俺はそんなカードバトルなるババ抜きを観客席から眺めた後にこう宣言した。
「なーーにやってんだよ」と。
すると、試合が終わって一段落したような心地なのだろうか、一息ついて話し始めた。
「あなたが遅いから、こうやって興に浸っていたのよ」
勝って當たり前のような顔をこちらに向ける水無月、もうあ・の・一・件・は忘れることにしたのだろうか。それでも、俺の方はまだ忘れられない、あの彼自が瓦解したような景を忘卻の彼方に捨て去ることなんて無理だ。
そう俺はじているのに、當の本人は気にしていないよう。戸う他無かった。
「あーーそうかいそうかい。んでババ抜きやって何か見出せましたか?」
しかしを表に出さないように、まるであの教師と柢は同じようなことを俺はしでかしてしまった。
「何を言っているの?これは暇つぶしだということを理解出來ないのかしら」
「ほんっとうに何もしていなかったんだな!」
俺が軽く突っ込むとカードの群れに顔をうずくめていた、つまるところゲームの敗者が會話に乗り込んできた。
「おーー、曲谷じゃないかあ。おっはよーーう……」
本當に敗北した顔で、めの言葉でもかけたほうが良いのだろうか。
「もう晝間……というか夕方に近いぞ。ほれ起きろ」
俺は機の上にひれ伏している神無月の肩を引っ張ると、「う~~」と悶えながら上半を起こした。
「あああ、起きたくない、帰りたい、現実逃避したいい……」
「ババ抜きに負けたくらいで大袈裟だろうが、賭け事なんてしてないんだろ?」
俺の質問に小さく頷く神無月、だが彼はまだ諦められないのだろうか、小さくぶように話し始めた。
「してないけど、してないけど~~、なんか悔しいんだよ、曲谷は私がどうして勝てないか分かる?」
「ね?ね?」と疑問符を頭に浮かべながら俺にさらに近づく神無月、俺と彼の鼻先の距離が數センチほどになる。俺は近づいてきた神無月を目線とともに、全を彼から避けてから、
「し、知らないが負けることなんてよくある話なんじゃないか?」と俺はサポートをれる。
「おっかしいよーー!!だって25戦中勝ったのが0回、負けたのが25回なんだよ。もう100%負けてるんだよ?100%勝てないんだよ?疑わないわけないでしょーー」
俺はすかさず水無月の方へ目を向けると、「ふっ」とこれまたあくどい笑みを溢したがいた。
「お前、本當に大人げないやつだな……」
神無月は相変わらず自分の敗因が分からないまま負けたことが信じられない表。
一方、水無月は普段通りなもので、俺はそれが不思議と安心していた。
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