今より昔、邪神戦爭の頃。まさに、彼らにとっては伝説の時代と呼ばれた頃、大國ルシガンである將軍達が、この戦爭で列國に名を馳せた。その者達の名は、ルシガン八大神將。ルシガン八大神將とは、名前通り8人で構されており、一人ひとり智と武を兼ね備え、まさに神のような存在のことから八大神將と呼ばれたのである。

「ハインリッヒ將軍、報告します！現在、オーガ軍2千がこちらに侵攻してきている模様です！」

「よし、では首を取りに參ろうか！」

「シュライデン様、ハインリッヒ軍がき出しました！」

「あやつ、勝手にきよって。我らも出るぞ！」

「ハッ！」

「フリッツ様、ご指示を！」

「他の5人に伝令、直ちに出陣せよと。」

「ハッ！」

こうして、オーガ及び邪神による連戦は八大神將の勝利に終わった。だがこの後、王國で悲劇が起こる。この時、八大神將達はルシガンの前線で待機していた。

「シュライデン様、急報！」

伝達兵が泣きながら走ってきた。

「どうした。」

「ルシガンの王國に敵が侵し、國王様が襲われたと！」

「何ぃっ？！」

「敵は殲滅したそうですが、グリット將軍が王城に至急帰還せよと！」

「他の7人にも伝達しろっ！全軍撤退だっ！」

他の將軍達も前線から退き、王城に將軍達が全員集結した。亡くなった國王を見て、號泣する者もいれば、怒る者もいた。特に哀しんでいたのは、八大神將達だった。その後、國王の非業の死を遂げたからか、今後の戦爭で、八大神將の中に犬死をして國王の後を追う者や、自害する者、病で死ぬ者もいて、八大神將の中で唯一生き殘ったのは、シュライデンしかいなかった。その後シュライデンは將軍を辭め、行方不明になった。ルシガン八大神將の伝説の時代はこれにて幕を閉じたのだった。