朝晩の冷え込みが紅葉を彩る。麓は、まだ緑が多いが上に行く程、様々な樹木が葉を付ける。夏は暑さで冬は寒さで季節をじ、春は新緑、秋は紅葉と 目で季節をじる。

山あいの渓谷。道沿いに真っ赤な楓の葉が、せり出している。

真っ黃なイチョウの葉が道に散らばり素敵なの共演。そんな優雅でもあり侘び寂びをもじさせる景。

そんな景は二の次の車の面々。いつものメンバーなのに飽きずに、たわいも無い話が盡きない。

仕事が忙しいのは、変わらないが合間をって素敵な溫泉一泊旅行。

考えてみたらキャンプの時は、農協のの子2人が一緒だったので、この4人だけでの旅行は初めてかも。

もはや、遠慮も歳の差も関係無い間柄。

ユウさんの大きな車でゆったり4人旅。し遠出になる為、休憩を挾みつつ運転手も変わりつつ。ただ、後ろの席に陣取っているカオリさんはアキさんを手放そうとせず。

アキさんが運転しようとしても駄目、ずっと後ろの席でされたアキさんがし気の毒だった。

カオリさん、とうとう力技っすか？

ユウさんやアキさんでもあまり行かない所だったので、休憩の度に皆んなで記念撮影をした。何処で撮っても綺麗な紅葉が寫りこんでいた。

小さめな溫泉街。3、4軒の渋めの溫泉宿が固まっていたが、目的の宿はそこから離れた一軒宿。とはいえ新しい宿で、シンプルだか高級のある宿だった。

広い敷地で川もあり、せせらぎが聞こえていた。宿と言ってもホテルの様なシックで高級漂う館。デザインが高いソファや椅子が置かれ大きな一枚窓からは、かなり付いた山々と広い庭に植えられたモミジが絵畫の様だった。

部屋もお灑落。勿論それなりの料金がするが、カオリさんの希 100%！の宿なので

我々は何も言えない。贅沢に2部屋取り、とりあえず部屋で一服。靜かな山の中で紅葉を見ながらお茶を啜る。

まだ部屋でゆっくりするのも早いので、皆んなで庭を散歩。し夕に染まりだした空の下、綺麗に整備された庭の散策路を歩く。

赤、黃、橙、緑とちょうど紅葉が揃った木々の前で皆んなで寫真を撮る。木々のコントラストと皆の表がとても良い一枚になった。

夕が沈むのが早く冷たい空気が漂う。

宿に戻り、夕食前にお風呂へ。

無論お風呂も綺麗。ゆったり浸かり微かに殘る夕映えと紅葉を見ながら、この旅行の本分を全うした。

何気なく言った『この時期は紅葉見ながらの溫泉』の言葉が、実現でき無量だった。仕事が忙しかった中での溫泉旅行！より疲れが取れリフレッシュするには最高だった。混浴天風呂も覗いてみる…男の人だけ…。ちっ。

風呂上がり早めではあるが夕食。食事をする場所は、別の所。でも個室の様になっていてゆっくり食事が出來そうなじ。

既に夕食が、並べられていて…豪華です。

流石、それなりの料金がする宿。

早速座る。腹減った〜。

ん？カオリさんが、まだか〜。お預け狀態！

「お待たせ〜」カオリさんが來た。

う！ヤバい。浴を著て髪をまとめ、ほぼすっぴん(すっぴんでは無いと思うが)。

今迄、見たことないじでキュンとした。

「カオリすっぴん？」ユウさんが訊く。

「な訳ないでしょ。この歳で。限りなく薄いスーパーナチュラルメイク⁈」

カオリさんが何故かポーズをとりながら言った。

「カオリちゃん、すっぴんでも綺麗だと思うからメイクしなくても大丈夫だよ」

アキさんが、サラっと言った。

「きゃ〜。ねぇ聞いた？今の言葉？の言葉だよね！ん？プロポーズに聞こえたかも。」絶頂狀態のカオリさん。

いやいや、の言葉じゃ無いし、どう考えてもプロポーズじゃないっす。

しっかりしてください？カオリさん！

のぼせましたか？カオリさん！

ここからはユウさんとカオリさんの本分。

食とお酒！

見た目だけでなく味しい料理、風呂上がりでお酒も味しい。大人4人が、はしゃぎながら楽しい夕食をとった。

食事の時、楽しすぎてテンションが上がったせいか、後で皆んなで混浴天風呂に行く事に。カオリさんも。

しマッタリした時間を過ごし、天風呂へ。混浴天風呂は広めに作られていた。

ちょっとドキドキしながら…。

既にカップルがっていたが、夜で暗く湯気が立ち昇っていたので余り気にならなかった。山の中の一軒宿、流石に夜は冷たい空気だった。おかげで湯気が…くそっ！

なんとなく風呂の方から誰か來るじ。

「アキさん〜アキさんどこ？」

心細い聲でカオリさんが、湯気で見づらい湯船を浸かりながらやって來た。

「ここ！こっち！」アキさんが優しくエスコート。

カオリさんはアキさんを見つけるとアキさんの背中に隠れる様に、

「えろマコ！見んなよ！エロい目で！」

いきなり牽制ですか？大丈夫です。湯気で見えません、うっすらしか。

ただ、湯浴みを著ていたが肩まで出てた姿と一緒のお風呂と言う事で…う〜ん。

始めは恥ずかしがってたカオリさんも自分達も次第に慣れ、意外に普通に溫泉をみんなで楽しんだ。

まぁ、あの夜空を見てたら恥ずかしさも変なも忘れてしまう位、綺麗な星空だった。顔には冷たい空気が當たり、いつまでもっていられるじだった。

その後は、部屋に戻り二次會的な飲み直し。ユウさんとカオリさんが本領発揮！

天風呂では、お淑やかだったカオリさんは、いつものカオリさんに。

ユウさんも下ネタ満載のオヤジモードに。

アキさんもカオリさんに常に寄り添われながらも、久々にお酒が進んでた。

そういえば最近、余りアキさん飲んでなかったな。の事考えて抑えていたんだろうな。そんな事をし考えていたが、王様からお酒を賜わる。

すっかりユウさんとカオリさんは、べろべろで寢てしまった。2人とも浴が、はだけて…。そういえばカオリさん、私の はだけた浴想像してとか言ってたけど…ごめんなさい。あまり興しないっす。それまでの過程を見てるんで。ただの酔っ払いにしか見えません！

アキさんはそんなカオリさんを抱え布団にれ、はだけた浴を整えてあげていた。

ユウさんは、重そうなので自分が布団を掛けてあげた。

アキさんと2人、そっと部屋を出て本來 カオリさんとアキさんが寢る部屋に行った。

結構自分もアキさんもお酒飲んだのに意外と、しっかりしていた。

そのせいかアキさんがし話を始めた。

アキさんの過去の事を…

第5章     終