《After-eve》bench time 第7章

あっという間だった。

楽しい時間は、本當に過ぎるのが早い。

秋の溫泉旅行。溫泉にりまくり、味しいを食べ、楽しいお酒を飲み、紅葉を見て語り合い、人を見て罵り合い(笑)。

名殘惜しむ様に、素敵な宿とそこでの時間を後にした。

何故か、帰りの車中は後部座席に自分とカオリさん。アキさんが運転で、帰りの準備に手間取ったカオリさんが助手席に座れず、ブーブー文句を言いながら後部座席に座る。ただ走り出したらいつもの楽しい車に。

話題は、珍しくカオリさんの話に。

本人曰く、良いをしてないから話したく無いと言っていたカオリさんだがし話してくれた。

意外と言ったら怒られそうだが、汐らしい

話。普段はちょっとキツめで強引でわがままな面もあるけど…ちょっとですよ〜!

となると汐らしいカオリさんになるみたい。まぁアキさんには、そんなじで接してるのでわからなくもないけど。

時折、ぶっ込んでくるモテモテ話は 若干ウザかったが、正直カオリさんが綺麗である事は認めざるを得ないのでしょうがない。

それでもアキさんが居る手前、大分控えめに話をしてるじ。

「カオリさん!不倫は経験ないんすか〜?」

すぐさま、橫っ腹にパンチが…。

「最低〜。無いよ!不倫は!見える?不倫してオヤジたぶらかしてる様に見える?」

オヤジたぶらかしてる、とは言ってないけど。

「私はね。には真面目なの!純なの!すぐエロい事、考えるアンタとはちがうのよ!」

軽いじで聞いてみただけなのに、結果ヒドい言われ様です。

「純か〜、ふ〜ん。」アキさんが何か意味深な事を…。

「えっ、何すか?」面白そうなのでアキさんに訊いてみた。

「いや〜ね、カオリちゃん初めの頃、結構ね〜。グイグイというか食系というか気責めしてた様な、してなかった様な。」

アキさんが珍しく大開放。

言っちゃいますか!大丈夫っすか?

「してません!気なんて出してません!

アキさんが、私に気をじただけじゃない?ヤダ〜アキさん!エロい目で見てたの?別にいいけどっ!どうしよ〜マコちゃん、として魅力たっぷりだってアキさん。」

…ポジティブ過ぎる。

どうみても純と、結びつかないっすよ!

カオリさん。

いい歳をしたオヤジ二人と、三十過ぎた二人。中が無い話で盛り上がり、時間を過ごす。

長めの移距離だったが、あっという間に帰って來てしまった。

「あー、また明日から仕事か〜。」

楽しかった日に、後ろ髪引かれまくり。

「マコちゃんだけじゃないよ!みんな仕事!遊んだ後は、仕事!」

ビシッとユウさんが言った。

「そうだぞ!いつまでも遊び気分引きずってたら、またポカやらかすぞ!ポカマコ」

まだ言うんですね。言わずには、いられないんすねカオリさん!忘れたいのに…

家に帰る。…あー淋しい。

また、忙しい日々が始まる。勿論自分だけでは無いが。特にこの時期、10月。人の出りも活発な時。んな所で10月の人事異などがある。その秋の移でこの街に戻って來た人が…

何処かで見た顔。

「カオリ?カオリじゃん。」

聲を掛けられ、思い出した。

「まさ…ゆき? 噓っ!政幸(マサユキ)だ〜           

うわっ、懐かし〜」カオリ。

政幸(マサユキ)は、この街の出。私(カオリ)と家が近くて、仲が良かった。親同士も仲良く家族ぐるみの付き合い、中學の時お父さんを亡くし引っ越した。一度大學生の時に、バッタリ會った事があるけど。それ以來としても14年程経っている。すっかり落ち著いた雰囲気になり、わからなかった。

「何で?何しに此処へ?」

「何しにって、異で。俺、先生やってんだよ。意外?産休の先生の代理で來たんだよ。ここの學校に移の希出してたし。まさか來れるとは思ってなかったけど。」

「先生?はぁ?小學?中學?」

「小學校の先生です!」マサユキ。

「知らなかった、先生やってるなんて」

「いや〜昔、會った時覚えてる?そん時、教育大行ってるって言わなかった?」

「會った事は、覚えてるよ。大學の時。」

「カオリがこの街に居るなんてビックリ。結婚は?」

「それはノーコメントで。あんたは?」

「獨。忙しくてね。言い訳だけど。なら今度ゆっくり話そうよ。」

懐かしく、変わった様な変わらない様なマサユキを見てし嬉しかった。

馴染という程では無いが、中學の途中まで一緒だったマサユキ。初?ん〜まあそういう時もあったかな。頭が良い印象は無かったけど、勉強して奨學金もらい教育大に行ったらしい。なんか懐かしくて頻繁に會う事に。無論、ってじでは無く。

久々に自分(マコ)は、ユウさんの店に。

ホント久々なじ。ユウさんに會うのも溫泉旅行以來。ピッグペンのドアを開ける、久々に。

カウンターに男と…カオリさん?

誰?見たことない人。

「あ、マコちゃん久しぶり!」

普通の挨拶に逆に戸う自分。

なんかその男と仲良さそうなじがし、し席を離れ座る。

「カオリの馴染なんだと。學校の先生で今月から赴任して來たみたい。」

ユウさんが、ボソっと教えてくれた。

先生か…

馴染とは言え仲良さげな雰囲気に、し嫉妬の様な…。

久々に來たユウさんの店なのに、テンションがし下がった様な。

耳にってくる話聲が、親しい仲をじさせる雰囲気。なぜか気を使うじになる自分。

うーむ、つまらない。つまんない!

店に、団のお客が來たタイミングで早々と帰る事にした。

「マコちゃん、もう帰るの?何かあった?」

「…あー、何か久々にお酒飲んだら眠くなったんで、お先に…」と言って店を出た。

勿論、眠くは無い。嫉妬なのかな〜。

てくてく歩いて帰るついでにアキさんの店の橫を通る。ん?まだ明かりがついてる。

そうか、まだそんな遅い時間じゃないのか。ちょっとだけ寄ってみた。

「あら、どした?こんな時間に。」

アキさんが片付けをしながら言った。

「すいませんこんな時間に。」

別にアキさんに話す気は無かったが優しい対応してくれるアキさんに甘え、なんとなく話してみた。

「ありゃ嫉妬かな?」アキさん。

「ですかね〜あっすいません、アキさんにそんな事言って。でもそういう嫉妬とはし違う気もする様な…」

「だから気は使わない約束でしょ!そうねーしわかるかな、マコちゃんのじ。楽しかったからね、この間。楽しすぎたせいかな?仲間意識が強くなり過ぎたかな?」やはりいつでも冷靜なアキさん。

アキさん以外の人に、あんな楽しそうでフレンドリーなカオリさんを見たくなかった、と言うのが本音の気がした。

「これはここだけの話だけど、カオリちゃんは良いだと思う。中も素敵だと思う。だからモテるし。マコちゃんもそう思ってるから気になるんだと思うし。ただね、自由にさせてあげなきゃ。周りが決めつけたり縛ったら駄目だよね。カオリちゃんが全て自分で選んで決める事、だと思う。」

「ここだけの話だからね!あっパン持って行く?殘りだけど夕方焼いただから大丈夫だよ。」

「頂きます。嬉しい、久々だからアキさんのパン。」

やっぱりアキさんは一回りも二回りも大人だった。こんな男になりたいな〜。

カオリさんが一番喜びそうなフレーズを自分が聞き、アキさんと緒事を共有できたじがした。

先生か…。よし、仕事がんばろっ!

アキさんのパンは、元気と希を與えてくれる。

第7章      終

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