《After-eve》forming 第2章

ツラい時間、悲しい時間、寂しい時間。

ここ最近は、そんな時間ばかり過ごして來たじだったがアキさんの所へ行き、アキさんに聲を掛けて貰い、何故か勢い余ってカオリさんに対する気持ちまでアキさんにさらけ出してしまった自分。

自分で言っておきながら凄く後悔している。

ただ何と無く、気が楽になったじがした。やっぱりアキさんの店に行って良かった。

なんだろ…何故かアキさんの店[After-eve  ]は、心を落ち著かせてくれる。

逆にユウさんの店[Pig pen]は、ワクワクというか心踴らせてくれる。

あの二人は、絶妙なバランスというか互いに補い合ってるというか…。

そこにまたタイプの違う、カオリさん。

改めて良い関係だなと思った。

そこに自分が居られるだけでも有難いのに、生意気にも人の事アレコレ言うなんて。

よし!一度カオリさんと、じっくり話そう!アキさんにカオリさんへの気持ち言ってしまった事だし…

無論!カオリさんに告白する気は頭無し。ヘタレの無しですから…。

數日後、仕事帰りコンビニに寄った。

ふと、すれ違った男。ん?あー、馴染の先生だ!

何と無くやり過ごそうとしたら、向こうから話しかけて來た。

「あれっ、カオリの友達の方ですよね?」

カオリですか…まぁ馴染なら呼び捨てですよね普通。

「あーども、先生でしたっけ?」

ワザとらしく訊く自分。あ〜やっぱりが小さい男だ、自分は。先生である事も小學校勤務である事も馴染である事も初?相手である事も全て知っておきながら…

「カオリが、心配してましたよ!最近、元気無いって。今度三人で、ご飯でも行きましょうよ。カオリ喜ぶと思うし。」

三人ですか、むぅ。

ん〜馴染とは言え、カオリ、カオリと 気になる。

と言うか本音は、気にる!

でもしょうがない関係なので、グッと堪え…アキさんユウさん!自分大人の対応してるでしょ。やれば出來る子なんです。

と、自畫自賛してた矢先。

「先生は、カオリさんの事どう思ってるんすか〜?」

駄目でした。

まだまだヒヨッコです。

気持ち的には抑えていたつもりが、勝手に口が言ってしまった。

「唐突ですね。カオリの事、好きなんですか?自分は、好きですよ ずーっと。」

唐突と言った割には、さらっと好きですよ。と言う先生。むぅ、やはりそうか。

「好きと言うか、嫌いじゃないけどカオリさんが好きな人と上手くいってほしいなと…」 

みなさん、何も言わないで下さい。

わかってますよ、ヘタレなんです!自分は。

「あーあのパン屋さんの人?でも向こうはその気無いんでしょ!」

むぅ!パン屋さん⁈と呼びますか。それに何か気になる言い方。なくてもカオリさんは、そんな風には言わない筈。

駄目です、アキさんユウさん!自分大人になりきれないみたいっす。この先生、苦手です。好きになれません。

苦笑いを浮かべながら

「じゃまたー」とだけ言ってそそくさとコンビニを出た。

けないな〜自分は…。

ずっとけない"ヘタレマコ"のままなんだろうか?

何も買わずにコンビニを出た為、晩飯…どーしよ。

ユウさ〜ん 何か食わせて下さい!

その足で、ユウさんの店[ピッグペン]へ向かった。

最近來てなかったなぁと思いながら店のドアを開けた。

カウンターに座るなり

「腹減ってるんで、何か食わせて下さい。何でも良いんで。とにかく何か食いたいというか、食らいつきたい気分なんです。」鼻息荒めの自分。

「なんだ?威勢が良いなー今日は。」

ユウさんが、腕まくりしながら自分の気持ちに応えてくれるが如く、作り始めてくれた。

と、後ろから肩を叩かれる。

ん?と振り返ると…

カオリさん!

「えー、いつの間に?びっくりした〜」

思わず聲がでて、も仰け反ってしまった。

「なんでそんなにビックリすんの?何?會いたくないの私に!」

「ち、違いますよ。突然なのでビックリしただけですよ〜。居たんですか?」

「居たよ〜居て悪い?トイレに行ってただけなのに。」

そう言いながら隣に座るカオリさん。

「一人っすか?あれっ、さっきコンビニで先生に會いましたよ?」

「ふ〜ん、そっ。今日は一人だけど。」

「最近、カオリ一人で來るんだよ。多分マコちゃん待ってたんじゃ?」

調理をしながらユウさんが言った。

「マコちゃん待ってる訳無いじゃん!

ただ一人で飲みたかっただけ!ヤメて変な事言うの。」

な〜んとな〜く、微妙〜な気持ちになった自分。ちょっとニヤケそ〜。

「ちょっと!何、変な顔してんの!

キモッ!」席を1つ離れるカオリさん。

えー、自分でも気をつけてたのに。ニヤケ顔を堪えたから変な顔になったのか〜?

でも相変わらずキツいっすね!カオリさん。ただ何か、懐かしというか嬉しいというか。

「マサユキの事、気になる?」

カオリさんが自分の顔を真っ直ぐに見ながら…。

「…し。カオリさんは、先生の事は本當に、その…す…好きと言うか、そう言う気持ちは無いんですよね?」

「無いよ!あったり前でしょ?わかってると思ってたのに…マコちゃんは。」

「…でも…先生が、そうじゃ無かったら?」

「変わらない!何も変わらない!マサユキが告ってきたら、ふるだけ!ただそれだけ。」

真っ直ぐ目を見ながらカオリさんが言い放った。初めてカオリさんの真っ直ぐな目と目を合わした気がする。

ドキっとした。

「マサユキとそういう風に見える?ん〜、見えるからしマコちゃんに拒否られてたのか〜」

「拒否ってないっすよ!ちょっとカオリさんと先生の間にりづらかっただけっすよ〜」

「そっ、ごめんね。ならいいや。」

とだけ言い、お酒を飲むカオ…リ…ん?お酒じゃ無い!ジュ、ジュース⁈

噓だろ!

あっ、カクテルかな?一応訊いてみる。

「それ何飲んでるんすか?カクテル?」

「ただのジュース。」

一瞬、時が止まったじがしてその後、椅子から落ちそうになった。

「明日、雨っすかね?ユウさん。」

「おっマコちゃん言うようになったね〜でも…いいのかな?知らんぞ俺は。」

「へっ?」チラッと橫目でカオリさんを見る…。うっウソっ!ヤバい。

靜かにカオリさんがこちらに近づいていた。

手にはガラスの灰皿を握りしめて…

第2章      終

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