《コンビニの重課金者になってコンビニ無雙する》13話 高級車なんですよ?
結局、SUVの車両を購する事にした正巳は、店主が鍵を取りに行っている間ヒトミと話をしていた。どうやら、ヒトミは正巳が車を買うと未だに信じられないみたいだった。
「本當に、この車を買うんですか?」
信じられない、といった風にしながら『レンタルとかじゃないんですか?』等と続けている。
確かに、車を持つと面倒な事が多いので、これ迄は特に買おうとは思わなかった。何より、電車に乗れば事が済むので特に必要が無かった。しかし、今回は車が不可欠だろうし今後の事を考えると、車一臺くらい持っていた方が良い気がする。
「その為に來たんだからな」
一応、今回は働いていた時に貯蓄していた中から、車代を支払うつもりだ。
お金を使う趣味も無く、実家暮らしだった俺には特別な支出が無い。その為、毎月引き落とされる水道熱費(これも一年分を両親が毎年振り込む為ほとんどかかる事が無いが)と食費や通費以外は、貯蓄されたままなのだ。
働き始めて一年目は、口座に増えて行く額面を見て楽しんでいたが、直ぐに忙しくなった為、そんな余裕は無くなった。だから、正直今口座に幾ら有るのか分からない。
ヒトミに聞きながらも、ふと不安になって『お金足りるよな、流石に……』と呟いていたが、流石に大丈夫だろう、と結論付けた。それに、いざとなったら900億円別口座がある。
正巳が呟いた言葉に、若干反応していたヒトミを見ながら続ける。
「それと、このままヒトミの実家に向かうんだが……自分の家の住所位は分かるよな?」
「えっ、ええ、流石に住所位は分かりますよ!」
そう言ったヒトミだったが、途中まで口にした所で『あれっ? 番地ってどうだっけ……』等と呟いていた。そんな様子に若干苦笑しながら言う。
「まあ、近くまで行けば思い出すだろう。スマフォを渡しておくから、途中の道案頼むぞ?」
そう言って、ヒトミにスマフォを渡す。
「は、はいっ! ……ひゃあ、凄い新しくなってる」
どうやら、ヒトミはスマフォに久しぶりにれるらしい。まあ、ヒトミの狀況を考えると、スマフォを持つ処では無かったのだろう。
何やら興しているヒトミに対して、『勝手に課金とかするなよ?』と言うと、嬉しそうに『大丈夫です……その、し遊んでも良いですか?』と言っていたので、『程々にな』と言って於いた。
案して貰うのだ、スマフォの作を思い出して貰うくらいは良いだろう。まあ、作を直的に出來るのがスマフォなので、思い出すも何も無いのだが……
「お待たせしましたっ!」
「ええ、それじゃあお願いします」
鍵を持って來た店主には、車を外に移させながら車の作説明をける事になっている。契約やら支払いは、上に戻ってからだ。
「はい、それではエンジンの始からっスね。先ず、この車にはセンサーが付いていて、1.5メートル以に居れば車のロックが外れるんです。このロックって言うのはドアのロックの事でもあるんですけど、エンジンロックの事でもあるんですよ。だからこうして……」
店主は言いながらドアを開けると、ハンドルの橫に付いているボタンを押す。
『フイィィンッ……』
靜かな音でエンジンがかかる。
「こんなじでエンジンがかかります。それで――あ、乗っちゃって下さい。そのまま上に戻りましょう。お嬢さんは後ろの席に乗って貰えれば……あっその席はまだ固定してないんで――」
それ迄スマフォを弄っていたヒトミだったが、『お嬢さん』と聲を掛けられた瞬間『は、はい! 分かりました。お、お嬢さん乗ります!』と言って乗り込んだ。乗り込んだのは良かったのだが、ヒトミが座った席は可式の様で、固定もされていなかったみたいだ。
「ひゃあっ!」
……ヒトミの席の背もたれが後ろに倒れて、ヒトミ自もクルっと後ろに一回転してしまっている。せめてもの救いは、ヒトミが穿いているのがズボンだったという事ぐらいだろう。にゃん太は、隣の座席に寢かせていたみたいで、被害に遭わず良かったが……
「おいおい、大丈夫か?」
「は、はい……ええっと、これがロックですね……はい、これで大丈夫です、はい」
綺麗に後ろ回りしていたが、よっぽど恥ずかしかったのだろう。いつもより注意深く確認しながら、手際よく背もたれの調整をしていた。
「……それじゃあ、行きますか」
「そ、そうっスね。アクセルとかブレーキは市販車と同じなので……――」
その後、店主の説明を聞きながら地上へと戻って來た。
どうやって車を地上に運んだかと言うと、降りて來た時と同じだ。納屋の下まで車を運んだところで、店主がスイッチを押すとまっさら(何も乗っていない)な床が出て來た。その床に車が乗ると、エレベーターが上昇し始めたのだ。
「えっと、一応整備は二日おき位にして來たので、問題なく走れると思います。燃料も満タンです。太発電も常時していますし、走行時の自家発電的なのもいてますし……」
どうやら、この店主はっからの技屋のようだ。
後は契約と支払いのみなのだが、中々言い出せないらしい。まあ、『お金を払ってくれ』と言い出しにくいのは分かるが、商売をする上ではネックになるだろう。
「それじゃあ、契約と支払いを済ませましょう。……クレジットカードは使えますか?」
本來は、ここで値引き渉や何やらをするのだろうが、この男の事を見ていると、何となく値切る気にはなれなかった。
「えっ? は、はい使えます! それじゃあ、このキーをあげます!」
「あ、はい……どうも」
し俯き気味だった店主がぱあっと笑顔になると、手に持っていた車の鍵を渡して來た。……契約やら何やらが終わってから渡すのが普通だと思うのだが、まあ良いだろう。
――その後。
契約書やら何やらは特に手間取らなかった。
店主が優秀だったのだろう。特に面倒をじる事も無く、こちらの意を組んで簡単な説明で済ませてくれた。因みに、車の費用を始めて聞いたのだが……
「えっ……結構するんですね」
「そうですね、一応一點のフルカスタム、オーダーメイド品なので。ただ、一応メーカーに引き渡す金額の20分の一位になってるんです」
店主の話を聞きながら、手元の契約書を再度見る。
"車費用――金『18,600,000円』"
正直、やってしまったしかない。こんなに高いのであれば、表のキャンピングカーでも買っていた方が良かっただろう。
あ、表の車は買えないんだったか……
「ま、まあ大丈夫です。あの、一応頭金だけこのクレジットカードで支払いをして、殘りは必ず別の口座から支払うので……」
そう、要素に反して金額が大きくて、普段使っている口座のお金では足りなかったのだ。そのせいで、俺が働いて稼いだお金はそのほぼ全てが"頭金"として消えた。
「だ、大丈夫っス。その、金額を前もって言わなかった俺にも悪い點が有るので。それに、信用してるんで大丈夫ですよ。一年くらいは全然待てるので、大丈夫です。もし乗ってて気にらなければ返卻もけ付けますし……」
段々と聲が小さくなってゆく店主に苦笑いしながら、『必ず支払いますよ』と言った。その後、お茶を貰ってから外に出ようとしたのだが、車に居た筈のヒトミが降りて來た。
「正巳さん、その……充電が無くなりました……」
そう言って、ヒトミがスマフォを差し出して來る。一応半分以上は電池が有ったと思うのだが、どんな使い方をしたのだろうか……
呆れた顔をしている正巳に気が付いたのだろう、ヒトミはすかさず話題を変えて來る。
「そ、それで終わりましたか?」
「ああ、終わったぞ。それよりなぁ――」
「そうですか、そうですね。それで幾らでしたか?!」
振り手振りを大きくして、誤魔化している。
「はぁ……まあ良いか。そうだな、妥當な金額だったぞ?」
ヒトミにそう返しながら、店主に『スマフォの充電は?』と聞いた。すると、店主が『クーラーの下にポートがあります』と言っていた。
ヒトミは、『妥當な金額……そうですね、200萬円くらいですかね。いや、もしかしたら300萬円もするかも……うん、汚さないようにしないと』と呟いていた。
しばらくの間は、車の値段については言わない方が良いだろう。
「それじゃあ、また困ったら來ます。支払いは教えて貰った口座にしておくので、よろしくお願いしますね」
そう言うと、『何時でも來てください』と返して來た店主と握手して、車両へと歩き始めた。
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