《コンビニの重課金者になってコンビニ無雙する》39話 半分正解ですね!?
ファスとの電話を終えると、『待ちきれないよ!』といった様子で、こちらに視線を送って來るヒトミに苦笑した。
「どうしたんだ?」
「いえ、今日はコンビニの予定地の渉に行ったんですよね?」
そう言って、ソワソワと手遊びをしながら近づいて來た。どうやら、何処でコンビニを始めるのかが気になっていたみたいだ。
「ああ、そうだな」
「!!」
正巳の言葉を聞いたヒトミが飛び跳ねているがその橫で、にゃん太がヒトミをじっと見て、その後小さく跳ぼうとして失敗していた。
興して『何処ですか?! 何処にしたんですか!』と言うヒトミを落ち著かせつつ、にゃん太を抱き上げた。
「まぁ、あれだ……何処にでも建てられるぞ?」
そう言って、『何処に建てたい? 俺としてはこの前に言った通り、この家の近くに建てたいんだが……』と続けた。
しかし、ヒトミは正巳の言った言葉が良く分からなかったらしい。
「えっと、何処にでもっていうのは、きっと"俺の事に詳しいお前は、きっと俺が建てたいと思ってる場所が分かる筈だ"っていう一種の試験のようなモノだと思うから、ここは間違えない様に……」
考え込んでいたと思ったら、シュバっと頭を上げて言った。
「……分かりました! ズバリ、車屋さんの隣です! 何故なら、車を見てる時の正巳さんは、楽しそうな顔をしてましたから!」
名推理とでも言いたげな様子のヒトミを見て(やはりし殘念な娘だな……)と思ったが、胃と見のテンションに合わせてにゃん太も手足をばして可いので、良い事にしておいた。
「確かに、車屋……あ、車直しに行かないとな」
そう言った正巳に、を張っていたヒトミが『あ、正巳さん照れてますね~?』と言ったので、一応否定しておいた。
「確かに、車屋の隣にも建てられるが、取り敢えずこの家の近くに建てようと思ってるんだ。もし、どうしても車屋の近くが良いって事なら考えるが――」
車屋の周囲の、土地が綺麗に區畫されていた事を思い出しながら言うと、ヒトミは不思議そうにして『でも、その場合はまた土地を買わないといけないんですよね?』と言っていた。
そんなヒトミに、まさか『ここ等辺一の土地を買ったんだ』という訳にも行かず、取り敢えず笑って誤魔化しておく事にした。
「ははは、そうだな、はははは……」
……我ながら酷い誤魔化し方だった。
「ちょっと、ふざけないで下さいよ! 無駄遣いはいけないんですよ!」
ぷりぷりと怒っているヒトミを見ながら、心の中で呟いた。
『まさか、既に數十億円使ったなんて言えないな……』
その後『それじゃあ、今日は何処に建てるか散策するか!』と言った正巳の言葉で、周囲を散歩する事になった。
散策とは言っても、かなり広い範囲を歩く事になるので、車で向かう事にした。
散策をした正巳達は、途中で車屋に寄った。
車屋の店主は、正巳と話をして驚いていた。
どうやら、音聲システムはかなり古いモノだったらしく『あれに気が付くとはやりますね! 勿ないから付けてましたけど、外しますか? ちょっと時間はかかりますけど、最新の狀態に組み直す事も出來ますけど』と言われたので、お金を出して最新のものにアップデートして貰う事にした。
他にも、安全システムや細かい點で気になった事を伝えると、『あぁそうか、ぶつかる寸前で自ブレーキがそんな事に……盲點だったなー安全システムをマックスで設定するとそうなるのかぁ。それじゃあ、オンオフが出來るように変えときます!』と言っていた。
改造には時間が掛かるらしいので、代車を出して貰った。
……驚いた事に、代車として出して來た車は一臺の乗用車だった。以前來た時は普通の・・・乗用車など無かったのだが、話を聞いてみると『振り込まれたお金で、最低限の部分の借金は返済し、後のお金で弄る用の車を買ったんス』という事だった。
何となく、この調子ではいつまでも借金が無くなる気がしなかったが、本人が楽しそうだったので良いのかなとも思った。
その後、代車に慣れるためにも周辺をドライブした。
ヒトミは楽しそうに外を見て『ここ等辺は土地が広くて良いですね~』と言っていた。ただ、街燈が無い事を伝えると『夜暗いのはし怖いです』と言っていた。最悪、一帯に街燈を立てるのも考えてはいるが、それは追々必要になってからで良いだろう。
一通りドライブしてから、自宅まで戻って來た。
途中のスーパーで買った(ブラックカードが普通の店でも使えるか試す目的があったが、普通に使えた)土鍋と鍋の素、それに野菜とおを降ろしながら、ヒトミに言った。
「ほら、家の途中に小さな公民館があっただろ? あそこにコンビニを建てようと思ってるんだ。元が公共施設の土地と言うだけあって、駐車場もあるし々と良いよ思うんだよ」
すると、正巳の言葉を聞いたヒトミが不思議そうに言った。
「つまり、今回買ったのはその公民館の跡地・・と言う訳ですか?」
「ん? ……ああ、まぁそう言う事だな」
ヒトミが言っている意味が一瞬分からなかったが、どうやら未だに何処か一か所・・・だけ土地を買ったと思っているという事らしい。
確かに、広範囲に渡って土地を購した等とは普通思いもしないだろうが……まあ、公民館の跡地も・買った事に間違いは無いので、今回はそういう事にしておけば良いだろう。
正巳の言葉を聞いたヒトミは『私も良いな~と思ってたんです。という事で、半分正解ですね!』と言っていた。正解不正解に"半分"とか有るのか?とは思ったが、楽しそうな様子を見て、余計な事を言う事も無いなと口を閉じている事にした。
家にった正巳は、にゃん太が指を舐め始めたのを見て、早めのご飯にする事にした。
鍋は、途中でヒトミが々とやらかした(塩でなく砂糖をれたり、水の量がなくて鍋なのに焦げそうになったりした)が、何だかんだと楽しかった。
その日の夜、ヒトミに両親の寫真を立てる寫真立てをプレゼントした。途中のお店で"ワゴンセール"していた中のモノだったが、嬉しそうな様子を見て、買って良かったと思った。
夜はいつも通り、みんな一緒の部屋で寢た。
……『一緒の部屋』とは言っても當然、布団は別だ。そもそもなぜ同じ部屋に寢ているかという事だが、それは『私達は家族――仲間ですよね? 仲間であれば、同じ部屋に寢る筈です! 絶対にその筈なんですっ!』と謎理論で押し切られた結果なのだ。
もし、今後ファスも家に住むと言う事になったら、どうなるか分からないが、その時はその時で如何にかなるのだろう。
しだけ、家の造りが不便だなと思った正巳だったが、直ぐに來た眠気に抗う事など出來ず、沈むように夢の世界へとって行った。
夢の中では、巨大化したにゃん太に乗り、正巳とヒトミで旅をしていた。
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