《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第6歩目 はじめての町!
.....やばい。本気でこいつを見捨てたい
アテナは戦闘でも全く役に立たないことがわかった
『ふえ~~~ん!ごわがっだー!ごわがっだよー歩~!』
「分かった!分かったから引っ付くんじゃねぇよ!うっとうしい」
うっとうしく引っ付いてくるアテナを払いのけた
『げべっ!?』
地面に突っ伏したアテナがの子が出してはいけない聲で哭いた
『ひどくなーい?普通泣いているの子を払いのけるー?』
「黙れ!この駄神が!都合のいい時だけの子を主張するな!」
『駄神ってなに!?』
「お・ま・え・だ・よ!お前!全く役に立たないじゃねぇか!」
俺はそう言って、アテナの頬を引っ張った
『ふえ~~~ん。痛いよー!ごめんなさーい!』
「なにもしないでいいから後ろに隠れてろよ?いいな?」
『うんー.....歩、怒ってるー?』
「怒ってる」
俺の言葉にアテナはシュンとなって立ち止まってしまった
(大人げなかったかな?もともとアテナは有給休暇を利用して旅行しにきたんだよな。役に立つかどうかは関係ないか.....)
「ごめん。大人げなかった」
『怒ってないー?』
「怒ってない。ほら行くぞ?」
俺は立ち止まっているアテナに自然と右手を差しべていた
アテナは差しべられた右手に驚いていた
もちろん俺も驚いた。無意識のに差しべていたからだ
どうして右手を差しべてしまったのかは分からない
ただ.....
一度出した右手を引っ込めるのはなんかカッコ悪い気がした
だから、なんてことはないというふうに意地を張り通した
アテナは恐る恐る右手を握ってきた。そして.....
『うんー!ありがとうー!歩~!』
いつものにぱー☆とした笑顔を向けてきた
握られた手は意外とやわらかく、俺の心臓はちょっぴり跳ねた
(意地を張ったはいいけども、俺、の子と手繋ぐの初めてだった.....結構やわらかいもんなんだな)
俺がどきどきしている傍らでアテナは俺をちらちらと見ていた
「な、なんだよ?」
『歩~!顔、真っ赤~!』
「う、うるせぇな!の子と手を繋ぐの初めてなんだよ!」
『そうなのー?じゃあ私が歩の初めてなんだねー?やったー!』
アテナは本當に嬉しそうにきゃっきゃっとはしゃいでいた
そんなアテナを見ているとどうにも調子が狂う
そして、俺は頭をガシガシ掻きながらも思った
(ちゃんとしてれば可い子なんだけどな~。大きいし)
その後も魔を蹴散らしつつ、アテナと手を繋ぎながら町を目指した
□□□□
そんなこんなで町に著いた
町は城壁に囲まれ、その周りを外堀が張り巡らされていた
町の出り口には架け橋が架かっており、その橋の前で人の列が続いていた
橋の前には衛兵らしき人がいて検問をしているようだ
俺とアテナも大人しくその列に並ぶことにした
待っている間、アテナは繋いでいる手をぶんぶんと振りながらとても楽しそうにしている
「アテナ。楽しそうだな?」
『うんー!初めての町だしねー!楽しみー!』
「楽しみだからって、はしゃいで俺から離れるなよ?」
『はーい!.....まだかなー?まだかなー?』
ちゃんと聞いているのかは怪しいが、返事はよかったので頭をなでてあげた
(子供を譽めてあげている気分だ。いや、子供持ったことないけどさ?なんかアテナを見ていると、小さい子供がそこにいる覚になるんだよなぁ)
『にへへー!歩、ありがとうー!』
「・・・」
俺になでられたアテナはにぱー☆とした笑顔を向けてきた
(うん、ちゃんとしてれば可い子だな)
しばらく待っていたら、検問は俺達の番になった
〔分証を提示してください〕
「.....え!?分証ですか!?」
〔町にるつもりなら提示をお願いします〕
「・・・」
衛兵が怪しい者でも見るかのような視線を投げかけてきた
(まずいな.....これ以上怪しまれたら町にれなくなる)
遠目から見て衛兵が検問をしていたのは分かっていた
しかし、荷検査をするだけだろうと完全に油斷していた
(俺はこの世界の分証など持っていない。詰んだな、これ.....)
『歩!歩!私に任せてー!』
俺が困っていると、アテナがズイッと前にでた
とても不安だが、この自信、あてがあるとみていいのだろうか?
ニケさんがあらかじめ用意していたとか、そんなじで
〔お話は済みましたか?でしたら、分証をお願いします〕
『ちょっと待っててねー.....』
アテナはそう言うと、懐から一枚の分証を取り出した
『はい!これー!これで文句ないでしょー!』
分証を自信満々に提示しているアテナの表たるや
それはもうドヤ顔である。誰が見てもきれいなドヤ顔だった
〔・・・〕
「・・・」
俺と衛兵はアテナの姿をなんとも言えない気持ちで見つめていた
衛兵から憐れんだような目で見られたのは気のせいだろうか?
とりあえず駄神に言ってやらないといけないことがある.....
「アテナさん。アテナさんや?」
『んー?どうしたのー?歩~?』
「それはなにかな?見覚えがあるんですが?」
『なにって歩の免許証だよー?だって分証出せっていうからー』
(.....やっぱりか。そしてこの駄神、スマホに続き、またやらかしやがった!)
「この駄神が!人のを勝手に持ち出すんじゃねぇって前にも言ったろ!マジでお前の栄養、全部おっぱいにいってるんじゃないだろうな!?てか異世界で、そんなもんが分証の代わりになる訳ねぇだろ!ねぇバカなの?大バカなの!?いい加減にしろよ!この駄神が!」
俺は思いっきりアテナの頬を引っ張った
『ふえ~~~ん。痛いってば~!ごめんなさーい!』
そんな俺達のやり取りを見て、衛兵はやはり憐れんだような目で見てきた。そして.....
〔通っても構いませんよ〕
一瞬なにを言われたのか理解できなかった
「.....え?いいんですか?」
〔はい。構いません。どうぞお通りください〕
(マジで?本當に免許証が分証になったのか!?)
衛兵の表はとても穏やかになっていた。冗談ではないようだ
「ど、どうして急に?」
〔あなた達、異世界人ですよね?〕
「そ、その通りですが.....なんで分かったんです?」
〔見たこともない服裝に、分証でしたから〕
俺は著の著のまま異世界にやってきた
當然この世界にはない服裝なんだろう
そしてアテナが提示したのは俺の免許証.....
(なるほど。異世界人だと判斷する要素は十分にあるのか)
確かニケさんが異世界転移はよくあるものだと言っていた
その影響がこういうところにも出ているようだ
〔異世界人が分証を持っていないことは多々ありますからね〕
それはそうだろう。異世界から來ているんだし
〔とりあえず町にって、分証を作ることをおすすめします〕
「そうさせてもらいます」
〔分証は役所か各ギルドで作ることができますよ〕
「どう違うんです?」
衛兵から聞いた話をまとめるとこういうことだ
役所で作る場合は発行手數料は無料で市民権も得られる
ただし、毎月稅金を納める義務が発生する
そして、他の町では分証の役割を果たさないらしい
ギルドで作る場合は発行手數料とギルドへの加が必要
ただし、稅金を納める義務はないが市民権は得られない
そして、他の町でも分証の役割を果たす
つまり永住するなら役場で、それ以外はギルドで登録したほうがいいらしい
「わかりました。ご親切にありがとうございます」
〔いえいえ。大変でしょうが、頑張ってください〕
そう言って衛兵は、アテナをちらっと見た
どうやら衛兵は俺の苦労が分かったらしい
衛兵はいい人だった
こうして俺とアテナは無事、町にることができた
『ねー。ねー。歩~?』
「なんだよ?」
『結果的には私のおかげだよねー?』
確かにアテナの言う通り、結果的にはアテナのおかげだ
「そ、そうだな.....」
『だったらー言うことあるんじゃないー?痛かったんだけどー?』
「・・・」
アテナはニヤニヤした顔でのぞき込んできた
その顔のこ憎たらしいこと、こ憎たらしいこと。だから俺は.....
───ぽふっ。ぽんっぽんっ
「頬を引っ張って悪かったな.....そしてよくやったぞ」
『えへへー!許してあげるー!』
さて、アテナの機嫌も直ったことだし、ギルドに行きますか!
ここまでの歩數:約6100歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:109
種族:人間
年齢:26
別:♂
職業:凡人
稱號:神の付き人
力:119(+109)
魔力:109(+109)
筋力:114(+109)
耐久:114(+109)
敏捷:169(+109)
技能:言語理解/ステータス/鑑定Lv.1
固有:ウォーキングLv.109 105/110
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山羊男
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