《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第31歩目 はじめてのお參り!雇用契約2日目
前回までのあらすじ
アテナがおもらしした.....
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熱中癥にならない程度に水分は取りましょう。
でも、飲み過ぎには注意です。
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「アユムさんの赤ちゃんを授かりますように」
「ちょっと待て!その願い事は々おかしいですよね?」
その前に願い事を口にするなよ。
俺達はダンジョン探索を終え、今は神社に來ている。
ラズリさんが冒険の無事をお祈りしたいと言うからだ。
「いいじゃないですか。今の私はアユムさんの彼なんですから」
「そもそもその願い事は彼ではなく妻ですよね?」
「妻ですが、なにか?」
「なにか?ではなく、ラズリさんは妻ではなく彼ですよね?」
「彼と認めてくれるんですね!ありがとうございます!」
う、うぜぇ.....
契約でそういう約束になってるだけだろ!
「アテナは何をお願いしたんだ?」
.....あれ?
そもそも神が神にお願い事するっておかしくないか?
「んー?おもらししませんように、ってお願いしたよー!」
それ神頼みなの!?自分で頑張れよ!?
「これでもうおもらししないよー!ねー?えらいー?」
───ぽふっ。ぽんぽん
「そうだな。でも神様に頼まないで自分で頑張ろうな?」
「にへへー!もう大丈夫だよー!
私のお願いは必ず聞いてくれるからー!」
必ず聞いてくれるってなんだよ.....
頭をぽんぽんされたアテナはいつものように、にぱー☆と微笑んできた。
八重歯がたまに覗くのがかわいい。
「そういうアユムさんは何をお願いしたんですか?」
「アテナがいい子になりますように。
ラズリさんが早く結婚できますように、ですね」
「ちょっとどういうことよー!私はいつもえらいでしょー!」
アテナはヽ(`Д´#)ノ←こんな顔で納得いかないと怒っている。
「えらい子はおもらししない」
「あれは歩が私を無視したせいでしょー!歩のせいだよー!私の付き人なんだから、私のおしっこ管理ぐらいちゃんとしてよねー!」
───ブチッ!
「俺は飲みすぎるな!って言ったよな?誰が悪いんだ?」
「ふえ~~~~~~ん(´;ω;`)ごめんなさーい!」
俺が頬をつねったことでアテナがいだ。
でも謝りはしたが、誰が悪いかまでは言ってない。
「それで誰が悪いんだ?」
「あゆ.....」
俺はまたアテナの頬に手をばす。
「ひぃ!えっと.....あっ!ラピス!ラピスが悪いんだよー!ぺったんこラピス許さないー!」
「私ですか!?」
「ラピスが歩と話してるから、歩が私のおしっこに気付かなかったんだよー!」
どんな屁理屈だよ!?
しも自分が悪いと思ってないあたりが図々しすぎる。
「ラピスー!謝ってー!私に誠心誠意謝ってー!」
「ご、ごめんなさい」
ラズリさん、謝っちゃったよ!?
勢いに負けたのか?それとも神の威ってやつか?
「歩、これでわかったでしょー?ちゃんと悪い人を見つけたんだから、ぽんぽんしてー?」
アテナは勝ち誇ったかのようにを張っている。
───ぷるん。
あっ。揺れた。
対して、ラズリさんは本當に誠心誠意謝っている。
───。
まぁ、揺れるわけはないか。ぺったんこだしな。
しかしこれはあかんやつだ。
ラズリさんが理不盡すぎてかわいそうだ。
だから俺は、
───ぽふっ。ぽんぽん
「あっ.....」
「うちのバカがすいません」
「いえ。結果アユムさんに優しくしてもらえましたから」
ラズリさんはにこっと嬉しそうに微笑んだ。きれいだ。
ちゃんとしてればきれいな人なんだよなぁ。ぺったんこだけど。
「ちょっとー!なんでラピスなのー!私はー?」
「アテナはなし。しは反省しろ!」
「私だけに.....。期待しちゃっていいですかね?」
「ごめんなさい!」
「な~んでですか~!期待ぐらいさせてくださいよ~!」
やだよ。
絶対めんどくさそうだし。
□□□□
───ガラガラガラガラ
おみくじ箱から小気味よい音がしている。
當然鳴らしているのはアテナだ。
「みんなの分も私が引いてあげるねー!」
いやいや。
それじゃおみくじの意味ないから。
「はい。お願いします、アテナさん」
え!?いいの!?
それじゃおみくじの意味ないんじゃないのか?
「いいんですか?」
「アテナさん、楽しそうじゃないですか。構いませんよ」
「ありがとうございます。改めてラズリさんを雇ったのは正解だったと痛しました」
バカなアテナの行を笑って許してくれる存在はそうそういない。
「ふふっ。ありがとうございます。しはデレてくれました?」
「はぁ.....。それさえなきゃ本當に完璧なんですけどね?」
「だってこうでもしないと、私を見てくれないですよね?」
「え?それってどういう意味ですか?」
「.....アユムさんのバカ!もういいです!」
ラズリさんがあきらかに不機嫌になった。
なんだ?俺がなにかしたのか?
てか、し気まずいな.....
そんな俺達のし重い空気をなんとかしてくれたのは、やはりこいつだった。助かる!
「歩~!大吉ー!やったねー!」
「でかした!幸先いいな!」
初っ端から大吉とか腐っても神か。
「じゃあ、次はラピスの引いてあげるねー!」
「アテナさん、お願いします」
───ガラガラガラガラ
「ラピスも大吉ー!やったねー!じゃんじゃんいくよー!」
「ありがとうございます。アテナさん」
じゃんじゃんって.....後はアテナだけだろ。
それにラズリさん。俺はちゃんと見ていたからな?
───ガラガラガラガラ
「はいー!私も大吉ー!」
「え?3連続で大吉なのか?」
「アテナさん、すごいですね!」
確かに確率的にありえないことではないが.....
「アテナ。もう一回引いてみろ」
───ガラガラガラガラ
「んー?なんか言ったー?歩~?」
アテナは俺の言葉を聞く前から既に引いていた。
それは新しいおもちゃを楽しんでいるかのように。
「大吉ー!また大吉だったよー!」
「また!?まさか大吉しかってないとか?」
「そんなことはないと思いますが」
店員さんに確認したところ、ちゃんと大兇もあるとか。
てか、大兇あるのかよ。
日本ですら大兇なんてなくなりつつあるのに。
───ガラガラガラガラ
───ガラガラガラガラ
───ガラガラガラガラ
───ガラガラガラガラ
───ガラガラガラガラ
と、その時、アテナは突然店先にあったおみくじ箱5個を順次引きはじめた。
「ちょっ!?アテナ、なにしてんの!?」
「だってー!歩が私の力を疑ってるみたいなんだもーん!」
力ってなに!?
「大吉ー!大吉ー!大吉ー!大吉ー!大吉ー!全部大吉ー!どうー?すごいー?」
アテナがエヘンッとを張る。
───ぷるん。
あっ。揺れた。
じゃなくて!さすがにおかしいだろ!
全部大吉とかありえるのかよ!?
「す、すごいですね。アテナさん.....」
「た、たまたまですよ。多分大吉がたくさんってるんですよ」
俺は何気無しに引いてみた。
大兇。
「・・・」
「・・・」
「ぷー(*´∀`*)大兇だってー!初めて見たー!」
アテナが俺の大兇を見てケラケラ笑う。
まぁいいよ、別に。
でも大兇って.....
「アテナはなんでそんなに大吉が出るんだ?」
「だって私神だしー?神パワーが勝手に溢れるんじゃないー?」
なんで疑問系なんだよ!
「あとねー。じゃんけんは負けたことないし、茶柱は必ず立つよー!お茶あまり好きじゃないけどねー」
神パワーがくだらなすぎる.....
でも、アテナとじゃんけんはしないようにしよう。
でも大兇か.....
どれどれどんな容かな?
願 ・・・心配多くして就困難
病気 ・・・まかり間違えば命に支障あり
失 ・・・一度失ったら諦めるべし
待ち人・・・刺されないよう注意すべし
運・・・相手を許容する心を持て
・・・。
刺されないように注意ってなに!?
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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小
種族:神
年齢:ーーー
別:♀
職業:神
稱號:智慧の神
力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50
神ポイント:2300【↑300】
【一言】ぷぷぷ。歩、大兇って。でも私が一緒にいるから大丈夫だよー!
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アユムの所持金:234000ルクア【↓1000ルクア】
冒険者のランク:A(クリア回數:1回)
このお話の歩數:約10800歩
ここまでの歩數:約1005000歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:1417【↑8】
種族:人間
年齢:26
別:♂
職業:凡人
稱號:神の付き人
力:1427(+1417)【↑8】
魔力:1427(+1417)【↑8】
筋力:1422(+1417)【↑8】
耐久:1422(+1417)【↑8】
敏捷:1477(+1417)【↑8】
技能:言語理解/ステータス/詠唱省略
Lv.1:初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
初級土魔法/初級魔法/初級闇魔法
Lv.2:隠/偽造/捜索/吸収/浄化魔法
治癒魔法/共有
Lv.3:鑑定/剣//索敵/知
理耐/魔法耐/狀態異常耐
共有:アイテムボックスLv.3
パーティー編Lv.1
固有:ウォーキングLv.1417 1076/1418
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後書き
次回、まさかのピンチ!
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今日のひとこま
「ラズリさんはどうでした?こっそり引いてましたよね?」
「アユムさんは目敏いですね。大吉でしたよ」
「おめでとうございます。よかったですね」
「はい!だから安心してください!」
「なにをです?」
「アユムさんは大兇でしたよね?」
「そうですが?」
「私の結果なんですが、待ち人は近くにいるから積極的に狙うべし。運は自分の運を不運な人に分けるとなお上昇傾向にあるらしいんです!」
「・・・」
「(じ──────)」
「な、なんです?」
「.....運命 (ポッ)///」
くそっ!照れてるラズリさんは可いな!
外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。
【一話1000字程度でスマホの方にもおススメです!】 主人公は魔導學校を卒業し、スキル【即死《デストラクション》】を手に入れる。 しかしそのスキルは、発動すれば自分が即死してしまうという超外れスキルだった。 身一つで放り出され、世界を恨む主人公。 だが、とある少女との出會いをきっかけに、主人公は【即死】の隠された能力に気付く。 「全て、この世界が悪いのよ。この世界の生きとし生けるもの全てが」 「……ふうん。で、仮にそうだとして、君はどうするんだ」 「私の望みは一つだけ。ねえ、私と一緒にこの世界を滅ぼさない?」 「すっげー魅力的な提案だね、それ」 最強の力を手に入れた主人公は、少女と共に自分を見捨てた世界に復讐を果たすことを決意する。 隠れ最強主人公の、復讐無雙冒険譚。 ※カクヨムにも改稿版の投稿始めました! ご一読ください! https://kakuyomu.jp/works/1177354054893454407/episodes/1177354054893454565
8 180【書籍化】勇者パーティで荷物持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。ついに追放されたので、地道に商人したいと思います。
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8 125【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜
主人公は目が覚めたら森の中にいた。 異世界転生?ただの迷子?いや、日本だったが、どうやら魔物やら魔法がある世界になっていた。 レベルアップやら魔物やらと、ファンタジーな世界になっていたので世界を満喫する主人公。 そんな世界で初めて會ったのは貍のクー太と、運良く身に著けた特別なスキルでどんどん強くなっていく物語。 動物好きの主人公が、優秀な貍の相棒と新たに仲間に加わっていく魔物と共に過ごす物語です。 ※新紀元社様から書籍化です! ※11月半ば発売予定です。 この作品はカクヨム様でも投稿しております。 感想受付一時停止しています。
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