《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第43歩目 みんなのアイドル!
前回までのあらすじ
ラズリさんと再會の約束をわし、旅に出た。
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本日より、第3章のスタートとなります。
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□□□□ ~この世界の男観~ □□□□
ラズリさんと別れて既に1週間が過ぎた。
旅は概ね順調だ。
途中魔などの襲撃が何度かあったが、ダンジョンに比べると外の魔は弱い。
俺と同じ護衛依頼をけたもう一組のPTメンバーによって全て撃退されている。
もう一組のPTメンバーとはそれなりに仲良くなっている。
男二人と二人のPTで、これが一般的らしい。
男の比率を同じにするのが肝だという。もしくは男だけか、だけにするとか。
男どちらかが多くなるだけでPTメンバー間のパワーバランスが崩れるとかなんとか。
この世界はも積極的に冒険者になるためか、男差別が全くない。
それゆえにが侮られることなく、対等に発言してくる。
ラズリさんのあの積極はこういう背景もあるのかもしれない。
.....いや。ラズリさんはどんな背景があっても変わらないか。いなければいないで、寂しいものだ。
とりあえず、その仲良くなったPTメンバーが言うには、まだまだ町に近いからこそそれほど危険がないらしい。
つまり町から離れれば離れるほど危険になるということだ。
魔の襲撃も増えるが、一番恐ろしいのは山賊や海賊の襲撃らしい。
山賊や海賊は、犯罪を犯した冒険者崩れが多いみたいだ。
まぁ所詮は冒険者崩れ。なんの問題もない。たやすく蹴散らしてやるさ!
□□□□ ~周辺地図~ □□□□
なんとものどかな道中で、ある時仲良くなったPTメンバーに地図を見せてもらう機會があった。
今までいた町はパレスというらしい。初めて知った.....
俺達は王都フランジュを目指している。目的は教會だ。
ニケさんに會うためには、ダンジョンの攻略の証を教會で捧げる必要がある。
そして教會は、近場だと王都か海都にしかないらしい。
王都は文化水準が高く、自然の恵みにも恵まれ、華やからしい。
海都はとにかくご飯が上手いらしい。そして一度は行ってみたい名所に數えられている。
當然アテナは海都を希した。理由は単純にご飯を食べたいから。
俺もどちらかと言うと海都が良かった。理由は単純に観をしたいから。
王都か海都かどちらにするか.....
俺は非常に悩んだ。.....こともなく即決した。
「よし。王都にいこう」
「なんでー?歩も海都がいいって言ったじゃーん」
「そうだけど.....でも王都だ。君に決めた!」
「いやーーーーー!海老食べるのー!カニ食べるのー!ウニ食べるのー!」
全部高そうなものじゃねえか!いや、俺も食べてみたいけどさ?
「歩~。海都いこー?」
「ダメだ。王都にいく」
「ふええ(´;ω;`)」
「.....がないんだ」
「なにー?なにがないのー?」
「.....金がない。だから船に乗れないんだ」
「・・・」
アテナが微妙な顔をしている。どうやら事の重大を分かってくれたみたいだ。
パレスで過ごした數ヶ月の生活で、金の重要はバカなアテナでも嫌というほどに染みている。
金がないとお菓子を食べられない。単純明快な答えだ。
正直無駄遣いしすぎた気がする。
いや、必要だと思って購したから無駄遣いではないが.....
初めての旅ということで必要以上に慎重になりすぎた。
今思えば、マジックバックは二つもいらなかった。
一つは完全にお菓子バックになってるし。
食材も買いすぎた。事前に他のPTがいることは聞かされていた。
こういう場合、食材は共有するものらしい。基本は助け合いの神だ。
これだけでも100萬ルクアは浮く。
そして100萬ルクアもあれば、優雅な海の旅を満喫できた。
こういうことがあると改めて思う。
ラズリさんの報力はとても大きな力になる。
今後もこんなことが増えるんだろうなぁ.....失敗したかな?ちょっと後悔。
「.....お金ないならしかたないねー(・ω・´*)」
「悪いな。王都で稼せげたら、海都にいこう」
「ほんとー!?」
「約束だ。その時は海老をいっぱい食わせてやる」
───ギュッ!!
俺はそういうと、アテナと約束のハグをわす。
「にへへー(*´∀`*)ありがとー!海老だいすきー!」
俺じゃなくて海老かよ!てか、海老に負ける俺ってどうよ?
苦笑ものだが、アテナからはいつもの八重歯を覗かせた可らしいにぱー☆が返ってきた。
ちゃんとしてれば可い子なんだけどな~。大きいし
こうして、俺とアテナは王都目指して旅に出ることになった。
王都の次は海都にいくと約束をわして.....
□□□□ ~みんなのアイドル~ □□□□
旅に出てから2週間がたった。
相も変わらずのんきな旅だ。魔の襲撃はあるが、山賊の襲撃はまだない。
こんなに平和だとついついうたた寢をしたくなるらしい。俺以外の護衛が、だが。
だらけすぎだろ!俺がおかしいのか!?それとも日本人が真面目すぎるのか!?
護衛中仕事中に居眠りするとか信じられない。
でも雇い主からは文句を言われないので、これが普通なのかもしれない。
そんなこんなで他の護衛は馬車で寛いでいるが、俺は馬車に添う形でひたすら歩いている。
レベル上げするのにこんなに適した狀況はない。食事の時と、寢る時以外はひたすら歩き続けている。
おかげで常にレベルアップ音が頭の中で鳴り響いている。
HAHAHA。やかましいわ!
さて俺は歩き続けているわけだが、アテナは當然馬車に乗っている。
初めのうちは俺と離れるのが嫌だと喚いていた。そんな姿を見るとちょっとジーンときた。
だから最初はおんぶをしながら歩いたものだ。
ところが今では.....
「アテナちゃん。このお菓子もおいしいよ?」
「んー!早くちょーだいー」
比較的の大きいお姉さんに甘えるアテナ。を枕にだらけきっている。
てか、おっぱい枕とか墮落の象徴だろ!羨まけしからん!
「いやいや。俺の持ってるお菓子の方が絶対味いぜ。こっちにおいで」
「バカ野郎!それはつまみだろ!俺がおいしいお菓子をあげるから抱っこさせてくれ!」
するめイカをお菓子と稱するおっさんと、もはやお菓子を理由にアテナを抱っこしようと目論むおっさん。
アテナは見た目はだし、とても癒されるから気持ちはわかるが理由が不純すぎる.....
てか、アテナにんな!アテナが汚れる!
「おじちゃん達、ひげジョリジョリ痛いからきらーい(´-ε -`)でもお菓子はちょーだいー」
「.....おお!おお!この容赦のない言葉!ゾクゾクくるぜ!」
「俺、ひげ剃るよ!ひげ剃ったら、アテナちゃんを抱っこするんだ.....」
アテナはするめイカをけ取りながらも、おっさん達に殘酷な言葉を叩きつけた。
てか、おっさん達が憐れすぎる.....それにしてもするめイカはけ取るのか。
「はぁはぁ.....アテナちゃん。こんなむさ苦しい男どもより、お姉さんがお菓子を食べさせてあげるよ?」
今度は比較的の小さいお姉さんが名乗り出た。手をわなわなとしていて、顔は紅している。
.....なんか息が荒い気がするが、この人大丈夫か?
「お姉さん、ぺったんこだから気持ち良くないんだもーん。このお姉さんがいいー( ´∀` )」
「あら、嬉しいこといってくれるね。こんなでよかったら好きに使っておくれ」
「ちょっとずるいじゃないかい!私にもアテナちゃんを抱き締めさせてよ!」
の大きいお姉さんとの小さいお姉さんが言い爭い出した。
こんな狀況を生み出した當の本人アテナは寛いでいるのに.....
.....はぁ。またかよ。順番に膝抱っこすればいいだろ。
そう、今ではおもいっきり甘やかされている。
冒険中は邪険に扱われがちだが、それ以外だと、そのくるしさからかマスコット的立ち位置になっている。
実はパレスでもアテナは老若男からされていた。
まるで、ついつい甘やかしてしまう末娘をかわいがるような。
まるで、都會から久しぶりに遊びに來た孫をかわいがるような。
端から見ていると、それじゃダメだろ!、とついツッコミたくなるほどの甘やかしぶりだ。
アテナもアテナで、みんなが甘えさせてくれると分かったら遠慮なく甘えている。
まるで、帝かのような振る舞いで。
まるで、神様かのような振る舞いで。
俺が怒らないとでも思っているのか、今もすっかり油斷しきっている。
.....後でおもいっきりつねってやる。
俺がひそかにそう誓っていたら、
「お姉さん達、うるさいからきらーいヽ(`Д´#)ノ」
アテナがお冠だ。お姉さん達の言い爭いに嫌気が差したんだろう。
「ほら!あんたがうるさいから、アテナちゃんに嫌われちゃったじゃない!」
「あんたがアテナちゃんを一人占めしてるからだろ!私だってアテナちゃんを抱っこしたいよ!」
だから仲良く順番にしろって.....なんで同じことを繰り返すんだよ。
「チャンスだぜ!おじさんがお馬さんになってあげるぜ?おいで!」
「バカ!せっかくのチャンスを無駄にするな!おじさんは肩車してあげるよ?」
あんたら、まだ諦めてなかったのかよ!.....その諦めない神が涙ぐましい。
「おじちゃん達、臭いからきらーい(´-ε -`)」
おおぅ.....アテナ、容赦ねえな。さすがにかわいそうになってくる。
と言っても、當のおっさん達はめげずに頑張るようなので、その姿勢には敬意を表したい。
ただ若干1名は、辛辣な言葉に喜んでる気もするので非常に気持ち悪い。
そして最終的にアテナがやってくるのは.....
「歩~。おんぶしてー?」
「・・・」
「だめー?(・ω・´*)」
「.....いい子にするって約束できるか?」
「うんー!約束ー!」
かわいくお願いされたら、斷るものも斷れない。
俺はいつもそうするように、アテナをおんぶした。
背中に幸せなが伝わってくる。
相変わらず主張の強いおっぱいだ。らかいについ顔がにやけそうになる。
「やっぱり私の歩が一番だねー!」
「誰がお前のだ!誰が!」
「にへへー。私の歩だよー(*´∀`*)」
「・・・」
かわいい。一點の曇りもない、純真搾り出し100%のにぱー☆の破壊力は凄まじい。
かわいかったし、お仕置きは無しでいいかな。
本當、手のひらを返したくなるかわいさだ。
ちゃんとしてれば可い子なんだよな~。大きいし。
「やっぱりアユムがいいのか。羨ましいぜ」
「アユムと一緒にいると幸せそうだもんな~」
「アテナちゃんをしっかり守ってやりなよ?」
「アテナちゃんを泣かしたら許さないよ!」
・・・。
俺の背中でかわいい寢息をたてているアテナを背負いながらも俺は思う。
本當、俺らのアイドルアテナはみんなにされているな~。
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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小
種族:神
年齢:ーーー
別:♀
職業:神
稱號:智慧の神
力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50
神ポイント:1640【↓12360】
【一言】歩の背中おっきーねー!あんし.....すやすや。
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アユムの所持金:34000ルクア【±0】
冒険者のランク:A(クリア回數:3回)
このお話の歩數:約1680000歩(2週間分)
ここまでの歩數:約2847900歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:2386【↑859】
種族:人間
年齢:26
別:♂
職業:凡人
稱號:神の付き人
力:2396(+2386)【↑859】
魔力:2396(+2386)【↑859】
筋力:2391(+2386)【↑859】
耐久:2391(+2386)【↑859】
敏捷:2546(+2486)【↑859】
裝備:疾風の剣(敏捷+100)
技能:言語理解/ステータス/詠唱省略
Lv.1:初級魔法/初級闇魔法
Lv.2:浄化魔法
Lv.3:鑑定/剣//索敵/知/隠
偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有
初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
初級土魔法/ 理耐/魔法耐
狀態異常耐
共有:アイテムボックスLv.3
パーティー編Lv.1
ダンジョンマップLv.3
検査Lv.3
固有:ウォーキングLv.2386 2183/2387
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後書き
次回、魔法のお勉強!
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今日のひとこま
「なんでラピスはついてこなかったのー?(・ω・´*)」
「スカイさんを町に殘していくのが心配なんだよ」
「ふーん。だったらアクアも一緒にくればいいじゃーん( ´∀` )」
「そうもいかない理由があるんだってさ」
「理由ー?アクアは歩のこときらいなのー?(・ω・´*)」
「いや、どうだろ?嫌いではない.....はず」
「じゃあー、歩がアクアになんかしたのー?(・ω・´*)」
「してない。してない。人聞きの悪いこと言うな」
「じゃあー、歩が貧乏だから想つかされたのー?(・ω・´*)」
「.....お前、海都に行けなかったことをに持ってるだろ?」
「じゃあー、歩に甲斐がないからー?(・ω・´*)」
「ちょっと待て!他人が言うならともかく、お前が言うな!アテナには奉仕しまくってるだろ!」
てか、なんで俺が原因みたいになってんだよ!理由があるって言ったろ!
「全然たりないよー!もっとかまってよー!かまってー!てかー、かまえーヽ(`Д´#)ノ」
「急にどうしたんだよ?」
「だってー.....最近の歩はラピスばっかりだったじゃーん?(´-ε -`)」
「はぁ?毎日奉仕してやってるだろ」
「ちがうよー!歩は私の付き人なんだからー、私を一番に考えないとダメだよー!ヽ(`Д´#)ノ」
「一番って。もしかしてお前.....ラズリさんにやきもち妬いてんのか?」
「んー?やきもちー?確かにラピスは料理上手だけどー、お餅は食べてないなー?」
「その餅じゃねえよ!てか、餅あんのか!?この世界」
召喚された異世界人は文化革命起こしすぎだろ!そのおかげで、過ごしやすくはなってるが.....
「あるよー!アクアが餡餅シャーピンをつくってくれたんだーo(≧∇≦)o」
「餡餅シャーピンって.....これまた懐かしいな。俺が子供の時に縁日で食べて以來だ」
「このまえー、歩が私をおいて出かけた時につくってくれたんだよー!
あ.....もっとかまえー!私をおいてくなー!ヽ(`Д´#)ノ」
あの時か.....てか、話がぽんぽん飛ぶな。アテナらしいと言えばアテナらしいが。
「わかった。わかった。これからはアテナを一番に考えるよ」
「ほんとー?(・ω・´*)」
「本當」
「ほんとに、ほんとー?(・ω・´*)」
「しつこいんだよ。約束するよ(ギュッ!!)」
「にへへー(*´∀`*)歩はいじわるだけどー、噓はつかないもんねー!しんじるー(にぱー☆)」
「・・・(ちゃんとしてれば可い子なんだけどな~。大きいし)」
「ところでー。なんでアクアはついてこなかったのー?」
「今更聞くのかよ!?」
アテナの話はとりとめもない。でも.....話してると楽しいから、これもありかな?
ちなみにスカイさんがついてこなかった理由。
それは.....旦那さんとの思い出が詰まった家を殘してはいけないから。
平凡でありきたりな理由。
でも俺はステキな理由だと思った。
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