《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第44歩目 いまさら魔法のお勉強!
前回までのあらすじ
アテナはみんなのアイドルになっていた。
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□□□□ ~おかしい世界~ □□□□
旅に出て既に1ヶ月。
護衛仲間からは、そろそろ危険な場所に差し掛かってくるころと警告をけた。
山賊の襲撃はまだないが、確かに魔が襲ってくる頻度が増えてきている。
しかし、この世界はいろいろおかしい。
魔が襲ってくる頻度は確かに増えたが、そのほとんどが日が高い時だ。
旅に出てから今まで、夜間に一度も襲われたことがない。
普通、夜の方が危険なのでは?
ある時、俺のそんなに多くはない異世界知識ってやつを護衛仲間にぶつけてみた。
「なに言ってんだ?魔だって寢たいだろ」
「知のある魔なら、夜に酒盛りだってしたいだろうしな」
「夜更かしはおの敵だしね。メスはぐっすりだよ」
「と言うか、夜に襲おうなんて考える知のある魔なんていないわよ」
・・・。
と、まぁ俺が変人扱いされてしまった。
分かったことは、魔も夜になれば寢るし、酒盛りもするし、荒れを気にするということだ。
護衛仲間の口ぶりから、多分山賊や海賊も一緒なのかもしれない
つまり、夜は晝よりも危険が低い。
なんだこの世界!?でも、アテナの管理する世界だと考えれば普通か?
□□□□ ~アテナとの時間~ □□□□
夜が安全だと分かった俺は、二つの行に出ることにした。
一つ目は、アテナとの時間を作ることだ。
アテナから、もっと構ってほしいとお願いされた。
移中は俺は歩いているし、アテナは馬車にいる。
だから、寢る時と、食事の時、休憩の時しか構っていない。
どうやらそれでは足りないらしい。
.....あれ?十分構ってるよな?
とは言っても、パレスにいるときと比べると確かに構っている時間は減っている。
そこで、安全だと言われている夜にアテナとの時間を作ることにした。
1日の旅の行程はこうだ。
6時には既に出発をしている。
早すぎだと思われるかもしれないが、寢るのが恐ろしく早いので眠気はない。アテナ以外は。
12時から1時間晝休憩を挾んで、13時に出発する。
おやつ休憩はもちろんない。俺以外は馬車に揺られているから、勝手に取る。主にアテナが。
18時に夕食となり、そのまま1日の旅が終了する。遅くても22時には寢ている。
旅の終了が早すぎると思われるかもしれないが、そうでもないらしい。
夜の旅が危険だから?.....違う。夜の旅の方がむしろ安全らしい。
だったら、夜間に移した方がいいのでは?とつい思ってしまう。
1日の旅の終了が早い理由。
それは単純に眠くなるからと夜の暗闇を照らす燈りの燃料節約の為らしい。
命よりも金。この世界の冒険者も商人もある意味たくましい。
そんな訳で、夕飯後から就寢までには結構な時間がある。
そうなると、護衛仲間達は大雇い主もえて酒盛りをしているのがほとんだ。
周辺の警戒すら全くしていない。今までは俺が警戒をしていたが、さすがにバカらしくなってきた。
真面目がバカを見る世界.....タチが悪すぎる。
だから俺も警戒をやめた。
そして、寢るまでの時間をアテナにあてることにした。
───ちりんちりーん
「歩~!はやくーはやくー!」
「あんまり遠くに行くなよ?」
「わかってるよー!子供扱いしないでー( ´∀` )」
───ちりんちりーん
───ちりんちりーん
俺の目の前で、アテナはきゃっきゃっと楽しそうに補助付き自転車に乗っている。
いつぞやの魔道店で購したアテナの新しいおもちゃだ。
120萬ルクア。決して安い買いではないが、アテナが喜んでるし購して正解だった。
100萬ルクアで普通のママチャリもあったが、敢えて補助付きにした。
転んで怪我でもされたら困る。そういう意味では補助付きは安全だ。そもそも転ばないし。
「あーははは( ´∀` )見てみてー!はやいはやいー!」
───ちりんちりーん
───ちりんちりーん
アテナはどうやら補助付き自転車をマスターしたらしい。元気に立ち漕ぎまでしている。
本當は危ないから注意すべきだろうが、敢えてしない。
颯爽とたなびく風で、アテナのワンピースがひらひらとめくれている。
そこから、ちらちらと見えるかわいいお。
いつも見ているが、これはこれでいいものだ。
見え方一つ変わるだけでこうも印象が変わるとは.....
認めたくないものだな自分自の若さゆえの変態というものを。
───ちりんちりーん
「歩~!どうー?カッコいいー?」
「危ないから前はちゃんと見ろ」
「へいきへいきー( ´∀` )もうリンちゃんは友達だからー!」
リンちゃん?もしかして補助付き自転車の名前か?そのネーミングセンスはどうよ?
俺が軽くツッコミをれていたら、それは突然起こった。
───どたっ。
アテナが盛大に転んだ。
補助付きでなぜか転んだ。
なにもないところでなぜか転んだ。
「・・・」
「ふええ(´;ω;`)いたーい」
「.....お前、天才かよ!?補助付きでどうやったら転べるんだ!?」
「はぁー?普通の子が転んでたら、すぐ助けてくれなーい?」
助けたいのはやまやまだが.....とりあえず前を隠せ。
いつも見ているとしても、おはまだいいが、前は貞には刺激的すぎる。
その後もアテナとの時間を満喫した。
當のアテナは転んでばっかりだが、大満足しているみたいだ。
俺も、お、つるつる、お、つるつるの繰り返しで違う意味で満喫できた。
當分はこんなじで、アテナとの時間を確保していこう。
□□□□ ~そもそも魔法ってなんだよ?~ □□□□
最近のアテナはだらけてはいるが、とてもいい子だ。
わがままばかりだし、夜に隠れてお菓子を食べたり、護衛仲間に迷ばかりかけているがそれでもいい子だ。
.....あれ?いい子なのか?毒されてないか俺?
それでも、
「にへへー(*´∀`*)さすが私の歩だねー!」
「・・・」
か、かわいいから別にいいか。
八重歯を覗かせた、かわいいにぱー☆を見せられると、ついつい顔が綻んでしまうから不思議だ。
そんな訳で、とてもいい子にしているアテナの為になにかご褒をあげようと思っている。
なにが一番いいか考えた結果、アレがなんとかできないものかと思い至った。
「最近アテナはいい子だからな。ご褒をあげようと思う」
「子供扱いしないでーーーーーヽ(`Д´#)ノ.....でもご褒ってなにー?」
「(ごにょごにょごにょ)。こんなのはどうだ?」
「ほ、ほんとー!?できるのー!?Σ(・ω・*ノ)ノ 」
───ぐにゅむにゅ
アテナの神級おっぱいが潰れるぐらい、凄まじい勢いで詰め寄られた。
近い!近い!危うくキスしそうになったわ!気を付けろ!
「じゃあ、協力してくれるな?」
「もちろんー!たのしみー!まかせなさーい( ´∀` )」
アテナにはひそかに期待していた。
この前のボス猿戦で見せられた知慧の神にふさわしい知慧を今回も當てにしていた。
早速この旅の間にコツコツ貯めた神ポイントを消費して、水と風、そして土の初級魔法をLv.3に上げた。
恐らくこれらがあれば、俺の目的は葉うはず。
すぐに魔法をいろいろ試してみた。
Lv.3は危険だし、すぐガス欠してしまうから基本的にはLv.2だけど。
「ウォータースピア!」
大量の水の槍が目の前で飛びい、そして水溜まりを作った。.....水量はまずまずだ。
「ヴィンタースピア!」
不可視の恐らく槍だと思われるものが地面を抉った。.....威力はまずまずだ。
「サンドスピア!」
土の塊で作られた槍がどんどん地面に積み重なっていく。.....う、う~ん。これでは・・・。
その後も魔法実験を繰り返しているが、土魔法だけ納得いく果がでない。
と言うよりも、魔法について疑問が沸いてきた。
「なぁ、そもそも魔法ってなんだよ?」
「どういうことー?」
「詠唱しないと使えないし、詠唱は固定されているから、その魔法しか発しないじゃん」
「それのなにが問題なのー?」
いやいや。それじゃご褒あげられないから。俺の思っていた魔法とはし違うんだよな~。
「例えば、Lv.1魔法はボール形狀になるだろ?そしてLv.2魔法は槍だ」
「そうだねー。そういう魔法だしー」
「俺が思っていた魔法ってのは、形狀を自由に変化できるものなんだよ。
でもこの世界の魔法は、詠唱が必要だから強制的にその形の魔法になっちゃうんだ」
つまりこういうことだ。
例えば、スピアの魔法を詠唱したとする。そうすると當然槍型の魔法が発される。
それはいいのだが、槍以外の形にすることができない。例えば、壁の形にすることなどができない。
イメージしてみても全く反応しないし、そもそも詠唱が固定されているから、結局槍の形になってしまう。
だからと言って、詠唱しないと魔法は発されない。
各種屬魔法は使えても、固定の魔法しか使えないという不便極まりないものだ。
俺の多くはない異世界知識でもこんな不便な魔法は知り得ない。
.....初級だからか?中級を覚えたらもしかしたらできる?
「中級は初級よりも威力が増すだけだよー( ´∀` )」
「おうふ.....」
俺の期待は脆くも崩れ去った。
結局今俺が使える魔法は、各種屬の球上に発されるボールと、槍型のスピア、渦流のストームだけだ。
「なんとか形狀を変化できないのか?」
「むりむりー!魔法ってそういうものだからー」
「どういうことだよ?」
「えっとねー.....」
アテナがスマホで調べだした。
今はアテナの知識だけが頼りだ。
もしかしたら、アテナが知らないだけで意外なところから解決の糸口が見つかるかもしれない。
アテナを膝の上に座らせ、かわいがる。
───ぽふっ。ぽんぽん
「にへへー(*´∀`*)ありがとー!」
「頼むな?」
「まっかせなーい!」
アテナがドンっとを叩いた。
───ぷるんっ
あっ。揺れた。
そして魔法に失して渇いた心に、アテナのにぱー☆が染み渡る。かわいい。
しばらくすると、アテナが口を開いた。
「わかったよー」
「それで魔法ってなんなんだ?」
「分かりやすく例えるならー、蛇口みたいもんだねー( ´∀` )」
.....蛇口?あの捻ると水が出てくるあれか?
「自分の中に蛇口があると仮定してー、捻ると魔法が出るようなものだねー。
例えばLv.1の魔法ならー、Lv.1のその魔法の蛇口があるだけだねー。
捻ってもその魔法しか出ないしー、たくさん捻っても勢いが増すだけー( ´∀` )」
おいおい、マジか.....。
つまり形狀を変える為には、その形狀の蛇口を用意する必要があるってことか。
「.....魔法ってたくさん種類があるのか?」
「ないないー!私の知る限りではそんなに魔法はないねー( ´∀` )」
「.....そうか。じゃあ、ご褒は無理だな」
「.....え?うそ、だよねー?」
「諦めろ」
「いやーーーーー(´;ω;`)がんばってよー!!!」
アテナが泣きぶ中、俺は思う。
魔法は蛇口みたいなもんなんだろ?なんとかしてやりたいが、無理なものは無理。
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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小
種族:神
年齢:ーーー
別:♀
職業:神
稱號:智慧の神
力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50
神ポイント:15240【↑13600】
【一言】あきらめないでよー!期待させといてー、それはなしー(´;ω;`)
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アユムの所持金:34000ルクア【±0】
冒険者のランク:A(クリア回數:3回)
このお話の歩數:約1760000歩(16日分)
ここまでの歩數:約4607900歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:3035【↑649】
種族:人間
年齢:26
別:♂
職業:凡人
稱號:神の付き人
力:3045(+3035)【↑649】
魔力:3045(+3035)【↑649】
筋力:3040(+3035)【↑649】
耐久:3040(+3035)【↑649】
敏捷:3195(+3135)【↑649】
裝備:疾風の剣(敏捷+100)
技能:言語理解/ステータス/詠唱省略
Lv.1:初級魔法/初級闇魔法
Lv.2:浄化魔法
Lv.3:鑑定/剣//索敵/知/隠
偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有
初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
初級土魔法/ 理耐/魔法耐
狀態異常耐
共有:アイテムボックスLv.3
パーティー編Lv.1
ダンジョンマップLv.3
検査Lv.3
固有:ウォーキングLv.3035 765/3036
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後書き
次回、新魔法!
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今日のひとこま
───ちりんちりーん
「歩~!歩~!あれやろうー?」
「あれってなんだよ?」
「あれって言ったらあれだよー。ほらー自転車の定番ものー」
「.....定番?悪い。マジでわからん」
「ぶー(´-ε -`)ほらー青春ドラマとかでよく見るやつー」
「青春ドラマって.....もしかして二人乗りの事か?」
「それかなー?楽しそうに二人で乗ってるよねー!定番じゃないのー?」
「定番なわけあるか!なくとも俺には縁のない乗り方だった」
年齢=彼なしの俺にそんな経験があるか!
「そうなんだー。じゃー一緒にやろー?( ´∀` )」
「バーカ。二人乗りは危険だから、基本的にはやっちゃいけないんだぞ?」
「歩はまじめだねー。これだからドーテーはー┐(´ー`)┌」
「.....よ~し。いい度だ。つねってやる」
「ふえーーーーーん(´;ω;`)ごめんなさーい」
「たくっ。そんな言葉、誰に教わったんだよ?」
「ラピスがよく言ってたよー?アユムさんはドーテーです、ってー」
「ロクでもないこと教えてんな!?あの婚活バカ!」
アテナの教育に良くないこと教えてんなよ!今度會ったらつねってやる!
「それでー?しないのー?(・ω・´*)」
「うっ。。。わかった、するよ。しだけだぞ?」
「やったーーーーー(*´∀`*)じゃー歩はうしろねー」
「.....え?俺が後ろなの?(普通逆だろ?まぁいいか)」
───ちりんちりーん
「どうー?どうー?楽しいー?」
「.....あ、あぁ。細いな(腰ほそ!)」
がたっ。
「おっとー。あぶないーあぶないー。大丈夫ー?」
「.....あ、あぁ。で、でかいな(捕まるのに必死で、思わずんじまった)」
「たのしかったねー!またやろうー!」
二人乗りさいっこう!
ニケさん用の自転車も購して、ぜひ後ろに乗らせてもらおう!
白雪姫の継母に転生してしまいましたが、これって悪役令嬢ものですか?
主人公のソシエは森で気を失っているたところを若き王に助けられる。王はソシエを見初めて結婚を申し込むが、ソシエには記憶がなかった。 一方、ミラーと名乗る魔法使いがソシエに耳打ちする。「あなたは私の魔術の師匠です。すべては王に取り入るための策略だったのに、覚えていないのですか? まあいい、これでこの國は私たちのものです」 王がソシエを気に入ったのも、魔法の効果らしいが……。 王には前妻の殘した一人娘がいた。その名はスノーホワイト。どうもここは白雪姫の世界らしい。
8 103勇者と魔王が學園生活を送っている件について
魔王との闘いに勝ちボロボロになった、勇者。 村の人たちに助けられ、同じ年くらいのセイラと出會う。そして、興味本意で學園生活を送ることになり、魔王?と出會うことで色々な感情が生まれてくる。學園に迫る謎の敵を勇者だとバレずに倒し、やり過ごす事が出來るのか? ─ここから、スティフや友達の青春が動き出す。
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西暦2200年地球には2種類の人間が存在するようになっていた。 1種は昔からいたいたって普通の人間、もう1種は生まれながらにして特殊能力を持った人間つまり超能力者だ。 そして今世界では特殊能力を持った人間を中心とした格差社會が起きていた。通う學校、働ける職場、仕事の基本給、その他etc、全てにおいて超能力者が優遇されていた。 學校に関しては小學校までは同じ學校へ通うが、中學、高校は、舊人と超能力者では通う學校が違く、さらに超能力者に関しては受験を受けなくても能力がと言う理由だけで進學をすることができる。もちろんその先にある就職だって同じようなものだ。その職場に適した能力があれば簡単に入社できる。それだけじゃな給料だって高卒で入っても同じ條件の舊人の倍はもらうことができる。 そんな世界で超能力者 神谷 玲は舊人つまり無能力者として暮らしていた。
8 119ユニーク:憑依で聖龍王になりました!
本當に書くの初心者です。 語彙力まったくありません。 しかも忙しくて更新不定期です。 本當にすみません。 後から修正入れると思います。 ネタバレ入ってます↓ 修學旅行中異世界に飛行機ごと召喚されてしまった。 だが主人公の真澄 冷斗はオール1というあまりにも戦闘力が低すぎて魔法陣の実験體として使われてしまう。 そしたら、いつのまにか森の中にいて… かくかくしかじかユニーク:憑依でドラゴンになって色々チートします。 後二段階くらいは主人公激的に強くなります! ☆400いいね500感謝です 更新頻度非常に遅いです。 申し訳ございません。
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8 95聲の神に顔はいらない。
作家の俺には夢がある。利益やら何やらに関わらない、完全に自分本意な作品を書いて、それを映像化することだ。幸いに人気作家と呼べる自分には金はある。だが、それだげに、自分の作人はしがらみが出來る。それに問題はそれだけではない。 昨今の聲優の在処だ。アイドル聲優はキャラよりも目立つ。それがなんとなく、自分の創り出したキャラが踏みにじられてる様に感じてしまう。わかってはいる。この時代聲優の頑張りもないと利益は出ないのだ。けどキャラよりも聲優が目立つのは色々と思う所もある訳で…… そんな時、俺は一人の聲優と出會った。今の時代に聲だけで勝負するしかないような……そんな聲優だ。けど……彼女の聲は神だった。
8 50