《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第253歩目 十連ガチャ前の痛い出費!
前回までのあらすじ
健康なんてどーでもいいよー。私は歩と違って若いんだからさーr(・ω・`;)
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評価ありがとうございます。とても勵みとなります。
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『備蓄の町アガロス』を旅立ってから二ヶ月が経った。
その間に新しい騎士団員を加えつつ、俺達は『鍛冶の村モグル』に到著する。
ここ『鍛冶の村モグル』はカルディア王國にとっては特別な場所らしい。
なんでも、あらゆる職人が住んでいる職人の聖地とも言うべき場所だという。
ちなみに、現カルディア國王も『鍛冶の村モグル』出であり、國王の選出は『鍛冶の村モグル』からされるのが慣例だと言われているぐらい由緒正しき場所ともなる。
では、なぜそんな聖地が『村』なのかというと───。
王より認められた職人だけが住むことを許されているからだ。
モノ作りが得意なドワーフであっても、そうそう認められることではないらしい。
故に『村』、だからこそ『村』だということになる。
(※ここまでの報は全て『ラズリさんの手紙』から得たもの)
但し、確かに住人はそれほど多くはないが、訪れている人の數はかなり多い。
ゲルゴナよりは遙かに多く、フランジュと比べると多見劣りするといった辺りか。
これ全て客だというのだから、ドワーフ憧れの地となるのも頷ける。
※※※※※
そんな職人の聖地でもある『鍛冶の村モグル』に俺達も訪れていた。
目的は當然のことながら、騎士団員達の武のメンテナンスが主となる。
俺の武竜墜の剣はって?
それはナイトさんに頼むから問題ない。
というか、恐らくナイトさん以外ではメンテナンスできないだろう。
「本當に良いのかい? 値が張るって話だけどさ」
騎士団員達を代表して申し訳なさそうに尋ねてくるインカローズ。
気持ちは分からなくもない。
武のメンテナンスは思った以上に金が掛かる。
しかも、相手が一流ともなれば、それ相応の費用が掛かるのは當然のことだ。
「良いも何も、そうしないと活できなくなるだろ? これは必要経費だ」
「武のメンテナンスぐらい、あたいらでもできるんだけど?」
「分かってないなぁ。素人と職人とでは全く違うものだぞ」
その昔、武のメンテナンスがあまりにも高額だということから、旅の合間をぬってナイトさん指導のもとで自分で武のメンテナンスをしたことがある。
結論から言うと、ナイトさんの教え方が上手だったのもあって上手くはいった。
そう、上手くはいったのだが───。
その日以降、自分でメンテナンスすることはなくなってしまった。
メンテナンス後の出來映えを見て、素人目でも一目で分かったしまったのだ。
その完度のあまりの違いに......。
メンテナンス後の武の輝き方のあまりの違いに......。
結局、餅は餅屋。
武のメンテナンスについては職人に任せるのが一番だという結論に至った。
「いや、でもねぇ......」
「お前達は一・応・俺の奴隷なんだから、主人が面倒を見る義務がある。だから、気にするな」
「そうかい? というか、おちびちゃん達に聞いたんだけどさ」
「なにを?」
「知り合いに仲の良い凄腕鍛冶師が居るんだろ? そいつにまとめて安く頼めないのかい?」
「あぁ......」
言葉に詰まる。
仕事バカのナイトさんのことだ。
恐らく、頼めば喜んで引きけてくれることだろう。俺の武竜墜の剣と同様に無償で。
(まぁ、無償と言っても、こちらからはモリオンの鱗をプレゼントしている訳だけどさ?)
でも、だからこそ、あまり頼みたくはない。
ナイトさんの好意に依存してはいけないのだと思う。
「あのな? 安くなったところで、ここよりも高いと思うぞ? それぐらいの鍛冶師だ」
「こ、ここよりも!? 超一流の鍛冶師じゃないか!?」
「そうだな。腕に関しては超一流。いや、世界一なんじゃないか? 多分」
噓は言っていない......と思う。
ナイトさんには確かな技と『刀鳴』の加護もある。
そこらの鍛冶師なんかよりかは遙かに技巧者なのは間違いないだろう。
「せ、世界一!? す、凄いねぇ。そいつも、そんな奴と知り合いのあんたもさ」
「......たまたまだ、たまたま」
俺は「本當に凄いのはナイトさんだけどな?」という言葉を呑み込んだ。
棚ぼたでしかないが、騎士団員達からの尊敬の眼差しを集められたような気がしたので。
(それにしても......。いくら必要経費だとはいえ、痛い出費だなぁ)
所持金:573,452,200ルクア【↓50,000,000】
※※※※※
必要経費と言えば、かねてよりもう一つの懸案事項もあった。
「やっぱり武だよ! 武! それしかないよ!」
「何を馬鹿なことを言うておるのじゃ。武などよりも服に決まっておろう」
「......」
それについて、騎士団総隊長インカローズと騎士団総參謀ドールが激しく言い合っている。
もう一つの懸案事項。
それは『りゅっころ団』のシンボルとも言うべきものを何にするべきか。
そこで「同じ武で統一すべきだ!」と主張しているインカローズ。
一方、「武よりも服で、見た目で統一すべきだ!」と主張しているドール。
元より、「そんなものいるか?」と思っている俺にとってはどちらでも良い。
というか、本當に必要なものかどうかすら怪しいとさえ思っている。
しかし、これで(───いや、こんなことで、か?)騎士団員達がやる気になるというのであれば、それもまた必要なであり、それに掛かる費用もまた必要な経費だと言うことができる。
だが───。
「服なんか破れておしまいだろ? 金が掛かってしょうがないじゃないか!」
「それは武も同じことであろう? そもそも、お主の得巨大両刃斧など他の者が持てぬではないか」
「はんッ! そんなもの気合いで何とかなるんだよ。あたいが認めた騎士団員達やつらはそんな弱者やわじゃないのさ」
「ふんッ! 気合いなどという神論でものを語るでない。何の拠もないではないか。これだから元山賊単細胞は困るのじゃ」
「なんだってェ!!」
「なんじゃ? 言い返せるものなら言い返してみよ」
「......」
たかがそれしきのことで取っ組み合いの様相を見せるインカローズとドール。
どちらも、同じ俺の奴隷であり気が強いということも相まって、度々衝突している(理由は分からないが、主にドールから突っ掛かっていることが多い印象。高い忠誠心によるものだろうか?)姿を見掛けることがある。
だから、いつものことと言えばいつものこと、とも言える。
「あぁ......副団長アテナはどう思う?」
「私はねー、お菓子を配れば良いと思うんだー( ´∀` )」
「それどんなハロウィン!?」
「子供達は喜ぶよー? 騎士団たるもの、子供達には夢を與えるべきでしょー(`・ω・´)」
「それはそうだろうけど......。騎士団はそういうものじゃないから。というか、騎士団に変な屬を付加するのはやめろ!」
所詮、アテナはアテナだった。
尋ねたこと自が間違いだった。
「食料長モリオンはどう......やっぱりいいや」
「なんでなのだ!?」
所詮、モリオンはモリオンだしな。
尋ねること自が間違いだろう。
「おうぼーだーヽ(`Д´#)ノ」
「おうぼーなのだ!」
「黙ってろ! この役立たずどもが!」
ぎゃあぎゃあとうるさいアテナとモリオンを問答無用お菓子で黙らせる。
そして、俺は問答無用お菓子で黙らせられないインカローズとドールに採決を下す。
「お前らいい加減にしろよ? これ以上言い爭うようなら、この話は無かったことにするぞ?」
「「!!」」
表を強張らせるインカローズとドール。
(ふふん。しは主人としての威厳を見せることができたんじゃね?)
なんてことを思っていたら、手痛いしっぺ返しを喰らうことに───。
「考えてみれば、両方採用すれば良いだけのこと。言い爭う必要など皆無なのじゃ」
「......え?」
「そ、そうだよ! 全くその通りさ!」
「ちょっ!? ちょっと待て! 両方採用とか......マジ?」
「「マジ」」
「えー」
ここで「ふざけんな! そんなものは卻下だ、卻下!」とは決して言えない。
だって、二人とも怒らすと怖いんだもん......。
もはや主人としての威厳はあったものじゃない。
「えっと......。お揃いの服? というか、鎧か? それはなんとなく分か───」
「勘違いするでない。鎧などではないのじゃ。それではかわいくないであろう?」
さも當然だと言わんばかりに「ふんッ!」と鼻を鳴らすドール。
思わず耳を疑った。
この娘は何を言っているのだろうか?
「......かわいい? それ必要か?」
「當然なのじゃ。騎士団員に求めるは『強く・かわいく・誇り高く』だからの」
「ねぇ!? それ誰が決めたの、ねぇ!?」
「妾が所屬するのだから當然のことなのじゃ。妾はまさに『強く・かわいく・誇り高く』そのものだからの」
「お、おぅ」
アカン。これは何を言っても無駄なやつだ。
せめてもの抵抗で、男騎士は軽鎧、騎士はドレス鎧にしてもらった。
騎士団員のユニフォームとも言うべきものに『可く』を追求した結果、男騎士員もドールが今著ているゴスロリのようなフリフリドレスを著せられたのでは堪ったものではないからな。
さて、デザインうんぬんはドールに一任しておけば良いだろう。
というか、勝手に決めたら怒られそうだから一任する他はない。
となると、殘る問題はあと一つだ。
「服はそれで良いとして......。武は統一する必要あるか?」
そもそも、人によって得意とする得は異なる。
かくいう俺もメイン武は剣だし。
「別に全員じゃなくていいのさ。得が決まっていない奴はそうするとかさ」
「いやいや。得すら決まっていない奴に騎士団員が務まるか?」
「そんなの分からないだろ? 今後そういう奴らも加わってくる可能があるってことさ」
「そんな奴を加させるなよ......。お前は騎士団をなんだと思っているんだ?」
「そんなことを言ったら、あんたの奴隷達はどうなるんだい?」
「あぁ......。そういうことか」
思い當たるはねこみとねここ。
元より、二人を騎士団に加させる気は頭なかった。
しかし、ナイトさんとその奴隷であるエルフ娘の加と同時に加えたのだった。
アテナの「仲間外れは良くないよー(・ω・´*)」という仲良しこよしの謎理論のもとに。
「分かった。分かった。もうそれで良いよ。じゃあ、最後に一つ聞いていいか?」
「なんだい?」
「なんで斧なんだ? 普通は剣に盾とかだろ? そのほうがカッコいいし」
「はぁ? 斧だからだよ」
さも當然だと言わんばかりに「はんッ!」と鼻を鳴らすインカローズ。
思わず耳を疑った。
この娘は何を言っているのだろうか?
俺は救いの眼差しをドールに向ける。
「斧だからじゃな」
「......え?」
「要は大のような巨大な斧でなければ良いのじゃ」
「そ、そういうことじゃなくてさ。なんで斧かということを......」
あれ?
確か以前にも似たようなやり取りをしたことがあるような......?
「斧だからでしょー! 歩はバカだねー! あーははははは( ´∀` )」
「斧だからなのだ!」
「モリオンまで!? その斧推しは一何なんだよ!?」
アテナやモリオンだけではない。
この場に居る騎士団員のほとんども「うんうん。常識だよねー」と頷いてる。
「マジか......」
分からない。
この世界の基準がいまいち良く分からない。
(もしかしたら......。斧こそが、この世界では最も有名な武なのか?)
と思ったが、よくよく考えてみれば斧の裝備者などほとんど見たことがない。
というか、頷いてる騎士団員達ですらも裝備している者はほとんど居ない。
(ダメじゃねぇか! 何なんだよ、こいつらは?)
とりあえず、武のことは職人に尋ねるべきだろう。
そう思って相談してみたら、返ってきた答えはやはり『斧』だった。
職人曰く、斧は『(魔や木材を)切るに良し・(魔や木材を)叩きつけるも良し・(魔や木材に使って壊れても作るのに)安価で良し』のおすすめ武だとも力説されてしまった。
ちなみに、おすすめしている職人さんが裝備している武自は槌らしい。
(ダメじゃねぇか!! 本當に何なんだよ、こいつらは!?)
とにもかくにも、この瞬間、騎士団の鎧と武の製作が決定した。
そして、ここは『鍛冶の村モグル』。
あらゆる職人が集う職人の聖地とも言うべき場所。
となれば、ここ『鍛冶の村モグル』にて、騎士団の鎧と武の製作を頼むのが一番だろう。
(これは必要経費、必要経費。ハァ..................。本當に痛い出費だなぁ......HAHAHA)
この時、ホロリと流れた俺の涙に気付けた者は誰一人として居なかった。
そして、そんな俺の背中を優しく見守った夕日を心の友に、俺達は『酒造りの町ルニアカ』を経て、ようやく『王都カルディア』へと到著したのだった。
(330日分の取得品)
①備蓄の町アガロス20日分の滯在費 (↓30,000,000)
②鍛冶の村モグル20日分の滯在費 (↓30,000,000)
③酒造りの町ルニアカ20日分の滯在費 (↓30,000,000)
④攻略の証5個
⑤ダンジョンの素材売卻 (↑10,000,000)
⑥ギルドからの特別報酬 (↑30,000,000)
⑦武のメンテナンス代 (↓50,000,000)
⑧騎士団用の鎧と武製作費 (↓300,000,000)
⑨新たな騎士団員(元山賊)15人
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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小
種族:神
年齢:ーーー
別:♀
職業:神
稱號:智慧の神
力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50
裝備:殺戮の斧
神ポイント:1,185,090【↑143,000】(330日分)
【一言】私は鎧なんて著ないからねーだ(´-ε -`)
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アユムの所持金:253,452,200ルクア【↓400,000,000】(330日分)
冒険者のランク:SS(クリア回數:40回)
このお話の歩數:約32,400,000歩(330日分)
ここまでの歩數:約196,136,700歩
アユムの旅行年:76ヶ月+27日(↑330日)
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『アユム・マイニチ』 レベル:19805【↑1710】
種族:人間
年齢:26
別:♂
職業:凡人
稱號:神の付き人/竜殺しドラゴンスレイヤー/青い彗星ダークルーラー卿
所有:ヘリオドール/ねこみ/ねここ/インカローズ・ユリ他43人
力:19815(+19805)【↑1710】
魔力:19805(+19805)【↑1710】
筋力:19810(+19805)【↑1710】
耐久:19810(+19805)【↑1710】
敏捷:22265(+22205)【↑1710】
裝備:竜墜の剣ドラゴンキラー (敏捷+2400)
神剣デュランダル (???)
魔神槍ゲイ・ヴォルグ (力&魔力+20000、『青い彗星ダークルーラー卿』化)
技能:言語理解/ステータス/詠唱省略
Lv.1:初級魔法/初級闇魔法
Lv.2:浄化魔法
Lv.3:鑑定/剣//槍/索敵/知/隠
偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有
初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
初級土魔法/ 理耐/魔法耐
狀態異常耐
Lv.4:初級風魔法 (※『竜墜の剣』裝備時のみ)
Lv.5:??? (※『神剣デュランダル』裝備時のみ)
共有:アイテムボックスLv.3
パーティー編Lv.3
ダンジョンマップLv.3
検査Lv.3
造形魔法Lv.3
奴隷契約Lv.3
待機:申請魔法Lv.3
ワールドマップLv.3
マッピングLv.3
加護:『ウォーキング』Lv.19805 7780/19806
『NTR』 Lv.17500 3215/17501
『不協和音』 Lv.13731 9984/13732
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やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中
王太子から冤罪→婚約破棄→処刑のコンボを決められ、死んだ――と思いきや、なぜか六年前に時間が巻き戻り、王太子と婚約する直前の十歳に戻ってしまったジル。 六年後の未來を知っているジルは未來を変えようと焦り、顔も見ず別の男性に求婚するが、即答で了承を返したのは隣國の若き皇帝(六年後は闇落ち予定)だった。 皇帝に求婚を真に受けられ、誘拐され、後に引けなくなったジルは腹をくくる。 「あと六年ある、それまでに皇帝を更生させればすべて解決する!(と思いたい)」 これは魔力チートで軍神令嬢と呼ばれていた男前幼女が、王太子のしつこい求婚(復縁)を回避しつつ、かつての部下と再會したり、かっこよく物理で事件を解決したり、呪われた皇帝と本當の夫婦になるお話。 ◆原作書籍1~4巻発売中(イラスト:藤未都也先生)◆ ◇コミカライズ1巻~3巻発売中(作畫:柚アンコ先生)◇ ◆mimicle様にてボイスドラマ配信中◆ *月刊コンプエース様にて第二部コミカライズ連載中* ※R15は念のためです
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8 166アイアンクロス
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