《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第256歩目 王蜂と働き蜂!神アルテミス⑨

前回までのあらすじ

歩とアルテミスお姉ちゃんは似てるよねー(`・ω・´) 

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今回は主人公とアルテミスの変態いちゃいちゃ回です。

そういうのが苦手な方はご注意ください。

主人公とニケが純プラトニック・ラブな関係なら、主人公とアルテミスは変態HENTAI・ラブな関係とでも言えるでしょうか?(笑)

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アルテミス様は、そうだと決まったら何事も早い。

俺と渉が立したと見るや、早々にダーツに移ることとなった。

用意されたのはいつもの如く、アルテミス様専用の特別なダーツ───。

ではなく、ニケさんも使用する、所謂神界規定に則った通常のダーツだった。

まぁ、これも謹慎中で反省していると見せ掛ける為の偽裝の一環なのだろう。

「じゃあ、ちゃっちゃと(自由に)當てちゃいな」

「無理です。絶対に無理です」

俺は「いやいやいや」と手を振って、全力で否定した。

無茶振りにもほどがある。

最低でも、ニケさんの時のようなトライアル&エラーが何度も必要だ。

そして、アルテミス様の格上、それは絶対に有り得ない。

「......すいません。代わりに投げて頂いてもよろしいでしょうか?」

「ダメダメ。あたしがしちまったら、わざわざ正規のダーツこんなものを出した意味がなくなっちまうだろ?」

「そ、それはそうですが......」

「......ッたく、もう。仕方がない男だねぇ」

その言葉とは裏腹に、アルテミス様の表はどこか嬉しそう。

まるで、こうなることをんでいたかのようにも見える。

「ほら、手伝ってやるよ」

アルテミス様は俺の背後に回ると、ピタッと著させてきた。

そして、俺のダーツの矢を持つ手にソッと自分の手を重ねるように置いてくる。

となると───。

───むにゅ。

當然、幸せなが背中に伝わってくる。

アテナやニケさん、インカローズとはまた違ったらかいが。

ただ───。

「......」

「どうしたんだい? あまり嬉しそうじゃないみたいだけど?」

「あ、いえ。嬉しいことは嬉しいのですが......」

これはこれで幸せなことだし、嬉しいことではある。

ただ、俺がアルテミス様に求めているのはこういうことではない。

だって、アルテミス様にはアルテミス様にしかない魅力があるのだから。

「あひゃひゃひゃひゃひゃw 本當、アユムっちはぶれないねぇw」

俺の足りなさそうな表を見て、ケラケラと笑うアルテミス様。

「ほら、これでいいんだろ?」

どうやら察してくれたらしい。

背後から、素早く俺の前へとれ換えてきた。

つまり、俺がアルテミス様に覆い被さるような狀況となった訳だ。

となると、真実やることはいつも一つ。

───くんくん。

アルテミス様のうなじの部分を存分に嗅ぐ。

遠慮はしない。絶対にだ。

というか、アルテミス様もそれを理解した上で行されたはず。

となると、せっかくの好意を無駄にすることは無禮にあたる可能も出てくる。

(く、くっさあああああああああああ!!)

ツンと鼻をつく臭いとか、そんな生易しいものでないものが俺の鼻を擽くすぐる。

何百年もののワインとかと一緒で、長年されたかのようなもの凄い激臭。

それは、普通のの人からしたら嘔吐えずくだけの不快な臭いでしかないと思う。

當然、俺も不快な臭いは嫌いだし、山賊の不潔な臭いだけでも嘔吐えずいてしまう程だ。

そして、アルテミス様の臭いはそれらを遙かに凌駕する。

所謂、天災級の臭いだと言っても過言ではない。神様だけに。

(これこれこれ! やっぱり、アルテミス様はこうでないと! このアルテミス臭が本當にたまらんッ!!)

しかし、俺は、俺だけは違った。

不快な臭いは嫌いだが、アルテミス臭だけはれられる。

れられるどころか、お許しあるならば舐めさせてしいくらいだ。

というか、本気で舐めたいッ!

「あの......舐めてもよろしいですか?」

「舐めるだって? ダメに決まっているだろ。前の時みたいに、勝手にしないで確認してきただけでも偉いけどさ」

「そ、そんなー」

「あたしの匂い、好き過ぎだろw あひゃひゃひゃ......いや、なんだか笑えないねぇ」

「ほ、本気で引いている......だと......!?」

アルテミス様にはまだまだ変態ハード過ぎたようだ。

俺がここまでれ込んでいる理由。

実は俺自の中ではある程度答えが出ている。

人の気持ちは十人十という。

それは『匂い』についても當てはまると思う。

たとえば、良い匂いだと思っても、別の人からしたら臭いと思うことはままある。

他人の車の匂いとかは特にそれが顕著で、経験ある人もきっと多いことだろう。

つまり、『匂い』・『臭い』についても十人十と言える訳だ。

まぁ、たまたま俺とアルテミス臭との相が良かっただけとも言えるが。

それに、これはあくまで仮定だが、恐らく俺にとってのアルテミス臭は最早『臭い』という領分だけにはとどまらないのかもしれない。

臭いであって臭いでないもの。

それは『フェロモン』と呼ばれるもの。

それも、この『フェロモン』は多くの雄に作用するものではないと思う。

特定の雄───つまり、俺または俺に近しい質の者にだけ作用する特別な『フェロモン』の可能が高い。

そう考えれば、ここまでの激臭であっても全く気にならず、むしろそれが好ましくじることや、(危険過ぎて)あまり近付きたくない神様だというのに、アテナとはまた違ったベクトルで、理不盡であろうとも仕方がなくわがままを聞いてあげたくなる気持ちも頷けるというものだ。

まさに、アルテミス様と俺の関係は『王蜂と働き蜂』の関係そのもの。

王蜂であるアルテミス様の発する刺激的なフェロモンに、働き蜂である俺が「ぐへへへへへ。これはたまらんッ!」とアホ面を曬してたかっているようなものだ。

「まぁ、舐めるのはさすがにあれだけどさ」

「?」

「これならどうだい?」

「おっと......」

を百八十度反転させて、俺と向き合うアルテミス様。

ニケさん(155)とは違って、アルテミス様(168)は上背が結構あるほうだ。

だから、自然と見つめ合うような狀況になってしまった。

(......改めて近くで見ると、カッコいい神様だよなぁ)

黙っていればイケメン。

いや、違う。黙っていれば人とも言えるしい容姿。

そんな人と見つめ合って、心が揺ドキドキしないほうが噓というものだ。

「あ、あの......これというのはどういうことでしょうか?」

「こういうことさ」

「ちょっ!? アルテミス様!?」

突然のことに聲が裏返る。

見る人が見たら、「それ、映畫のラストシーンで良く見る!」と聲をあげる景に。

(待て待て待て待て待て! こんな熱的なハグ、ニケさんとでもしていないぞ!?)

そう、今俺とアルテミス様は人さながらに抱き合っている。

いや、アルテミス様に熱的に抱き著かれているとでもいうべきか。

アルテミス様は映畫のラストシーンばりに俺の首の後ろに手を回し抱き著いている。

ただ、映畫のラストシーンと大きく異なる點はキスをしていないことぐらいだ。

「ま、待ってください、アルテミス様!」

「なにを待てっていうんだい?」

「お、お気持ちは嬉しいのですが、ア・ル・テ・ミ・ス・様・と・の・キ・ス・は・ま・だ・早・い・というか、ニケさんに悪いというか......」

「はぁ? キスぅ? 何を勘違いしてるんだい、アユムっちは」

「......へ?」

「この勢のままで、あたしが手伝ってやるってことなんだけど?」

アルテミス様の言葉よろしく、俺のダーツの矢を持つほうの腕には、首の後ろに回した狀態のままのアルテミス様の手がいつの間にかしっかりと添えてあった。

「ですが、この勢ではさすがに無理なのでは?」

「あたしを誰だと思っているんだい? 狩猟の神ひいては弓の神なんだよ?」

「あー。なるほど」

そう言えば、以前エリス様も仰っていた。

ダーツ如き、目を瞑っていても目的の的に當てるぐらいは訳ないことだと。

ましてや、『狩猟の神様』・『弓の神様』ともなると、目的の的に當てることなど目を瞑るどころか勢ごとき、最早問題にすらならないのだろう。

(凄いな、神々というのは......というか、俺のダーツスキルが低過ぎ?)

とにかく、この狀況でも(ダーツが)大丈夫なのは理解できた。

それはいい、それは別にいいのだが、どうしても解せないことがある。

「どうして、この勢なのでしょうか?」

「あぁん? このほうがアユムっちも嬉しいだろ?」

「それはどういう───!!」

「ようやく気付いたようだねw」

してやったりな表を見せるアルテミス様に構っている場合などではなかった。

この勢が、アルテミス臭を恐ろしく堪能できることに気付いてしまったのだ。

俺の顔のすぐ近くに姿を現した、アルテミス様の両脇部分───。

「かはッ!?」

襲い來る、うなじの時よりも強烈なアルテミス臭に一瞬絶頂トランスしかけた。

人ので強い臭いを発する部分は大きく分けて三つある。

それは、『うなじ』・『脇』・『関節』の各部分だ。

そして、臭いの強さは『うなじ』→『脇』→『関節』の順に強くなるらしい。

つまり、俺は今二番目に強い臭いの元と対面していることになる。

それも両脇というダブルパンチのおまけ付きで。

アルテミス様の前だという意識がなかったら、きっと気絶していたことだろう。

いや、辛うじて気絶をしていないだけで、今どんな顔を曬しているのかすら分からないほど頭が朦朧としている。

「あひゃひゃひゃひゃひゃw そこまで満足そうな顔をされると、なんだかあたしも嬉しいねぇ」

「あ、あぁ......」

「ほら、さっさと(ダーツを)済ませちまうよ。集中しなッ!」

───パァン!

「ほぐわッ!?」

アルテミス様に橫っ面を叩はたかれて、ようやく正気に戻る。

今のは本當にヤバかった。

意識が混濁していて、アルテミス様の言葉がよく聞き取れていなかった。

「ひっひっふー。ひっひっふー」

古來より伝わりし伝説の呼吸法で息を整え、神を安定させる。

「何をしてるんだい?」

「あ、いえ。し心を落ち著かせようかと」

「そこまでかい!?」

「なんというか、依存してしまいそうです」

「あたしの匂い、本當に好き過ぎだろw」

まさに麻薬。

アルテミス臭は俺にとっては麻薬のようなものだ。

「別に」とか言って、気楽に放置できるような代ではない。

「まぁ、でもさ」

「なんでしょう?」

アルテミス様が、グッと更にを寄せてくる。

最早、お互いの吐息がれ合えるほどに顔が近い。

そして、アルテミス様は俺の耳に口を寄せると、ポツリとこう囁いた。

「アテナっちにアユムっちを喚んでくるよう頼んで二年半ぐらいかねぇ。その間、アユムっちの為に一度も沐浴もくよくせずにいたのさ。言ったろ? あたしは意外と盡くすだってね」

「!!」

その言葉を聞いた瞬間、俺の背中にビビビッと電気が流れた。

雷に打たれたような衝撃というか、俺の中で何かが盛大に崩れ去った。

「アユムっち!?」

「......」

無意識のにアルテミス様の背中に手を回し、抱き締める。

いや、正確には俺のを押し當てているといったほうが正しいかもしれない。

「こ、こらッ! そんなにを押し付けるんじゃないよ!」

「......」

正直、この時の記憶はあまりない。

アルテミス臭の効果がまだ殘っていたこともあって、理が完全に吹き飛んでいた。

それでも、俺のはとても正直で、ある一部分を熱く熱く煮えたぎらせていた。

そう、雄としての本能を熱く固く煮えたぎらせて───。

「い、痛ッ!......アユムっち? 多のことは見過ごしてきたけど、これ以上は───って、うん? なんか固いものが當たっているような?」

「......(このを孕ませる。この雌を絶対に孕ませる)」

「ちょっ!? ど、どこを集中させているんだよ!?」

「......(この雌を孕ませる。このを絶対に孕ませる)」

「ハァ..................。正気を失うほどとか、しやり過ぎたかねぇ」

俺はひたすらアルテミス様のある部分に煮えたぎったものをグリグリと押し付けた。

さすがに、それはパイルバンカーほどの高威力はないようで、俺とアルテミス様を隔てる布と布との間で進行は防がれてしまったが。HAHAHA。

「とりあえず、いい加減におし」

───ドゴッ!

「おごぉう!?」

先程とは違って、この時のことはハッキリと覚えている。

呆れた表のアルテミス様と俺の関節を襲う強烈な痛み。

所謂、無禮討ちにあったのだと。

「そ、それでも、俺は......」

「なんだい? 何か言い殘したいことでもあるのかい?」

「ア、アルテミス様の............」

「あたしの?」

「に、『臭い』が......大好き......です..................ぐふッ」

「本當にぶれなさ過ぎだろ!?」

そして、俺は別の意味で、そのまま絶頂トランスしてしまった。

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