《元豚王子VS悪役令嬢》第14話 悪役令嬢VS本ヒロイン
「トラウトナー伯爵令嬢…」
お腹を抑えてよだれを垂らした本ヒロインが鍋の匂いに釣られて出て來やがった!!
「まぁ!こんなところでお會いするとは!伯爵令嬢が一人で何をしていらしたの?」
「はっ!!どうもジークヴァルト王子!!こんな所でお會い出來るとは!!私たちやはり運命なのでしょうか!!」
としゅばばっと高速で移して俺の手をガシリと摑んだ!
げえっ!何この娘!早い!!
後にヨダレ垂れとる!拭けよまず!!
しかしそこでレーナ嬢の頭をガシっと細い指が摑んだ。
目をギラリとらせ
「レーナ・トラウトナー伯爵令嬢!私を無視するとは!貴方いい度ですわね!」
「まぁ!クラウディア様も!いらしたのですね!ごめんなさい!私の視界に殿下しか映っておりませんでしたから!失禮いたしましたわっ!」
ぺこりと可くお辭儀していたが、クラウディアは髪が震えている。怒ってるわー!
「ところで!このスープ!とてもいい匂いがしますわ!もしよろしければ私にも!!」
ギュルっとまたお腹の音がした。
クラウディアは髪を剣にして突き出した!
「その前に!貴方はここで何をしていたのですか?場合によってはここで殺してもよくてよ?」
「こっわぁーい!流石鮮姫様ですわぁ!王子様ー!あの顔とても怖いですわー!」
あ、これは俺もイラッてくるね。あざといね。
「質問に応えなさい!」
レーナ嬢は籠を取り出して見せた。
「単なる茸採りですわぁ!この森にはぁ!良い茸がなってると聞きましてぇー。こっそり採りに來ましたのぉー」
と茸を見るとなんか異様なの模様とか明らかに毒じゃないのこれ?みたいなのがっとる!
「レーナ嬢…貴方…この森には魔がたくさんいるのよ?一人でいらしたの?」
「……?そうなんですかあ?運良く遭遇しなかったみたーい?」
「あらそう…貴方の怪力でぶっ殺してたんじゃありませんの?スカートにが飛んでますわよ?」
とクラウディアが指摘し、一瞬可い顔が鬼みたいな形相になったのを俺はしっかり見たよ。
彼は
「これはぁー?何かの果実のですわねぇ?どこかで付きましたのね!おほほ!私ったら!」
とウインクする。
ヘンリックとフェリクスも無言でこのヤベェな…みたいな顔をしてる。
「ともかくスープ食べたらさっさと帰れよ…」
とスープを渡すとレーナ嬢は
「おおお!味しーい!まさかこれクラウディア様が?」
「…いえ私は…」
「ですわよねっ!クラウディア様はご令嬢ですもの!こんなに味しいスープ作れるはずありませんわねっ!従者のどちらかですわねっ!」
クラウディアの髪がまたザワザワいてる。
「いえ…俺たちではなくて…殿下が作りました…」
とフェリクスが言うとレーナ嬢は震えて
「まっ!まさか!殿下の手作り!!手作りスープが!!私のに!!いやああ!!子供ができてしまいますわっ!!」
「何でだよっっ!スープ作っただけだよ!!」
「そうですわ!恥知らず!変な言い方なさらないで!無禮だわ!!」
それならスープ飲んだクラウディアやフェリクスとヘンリックにも俺の子ができんだろうが!
「あら、こんなに味しいスープ…とても侯爵令嬢様には無理ですものね?うふふ…クラウディア様は戦場で敵のを啜ってるって噂もおありですものね!怖いわ!」
「…バカな噂だわ!」
「あら失禮!全真っ赤になりながら敵のを浴びてるんでしたかしら?」
「!」
クラウディアは押し黙った…。
なんてこと言うんだこのデカ!
「おい、いい加減にしろよ!飲んだらさっさと帰りな!時期に夜になる」
と言うと
「殿下が私の心配を!!嬉しーい!!…ジークヴァルト様達はこちらへ何をしにきましたのぉ?」
「関係ないだろうレーナ嬢には」
そっけなく言うと
「ううっ、私殿下が心配なのです!!もしや…鮮姫に暗殺されるのではないかと!」
「なっ!なんと無禮な!!私は殿下の婚約者ですわ!そのようなこと!するわけが!」
「では何故このような危険のある森に連れて來たのです?ねぇ殿下?やっぱり暗殺企んでますわ!」
と俺にまた絡みつこうとするから俺は咄嗟に下がって距離を取る。腕折られたら嫌だし。
「俺の用事に付き合ってもらってるだけだ!だから帰れってお前は」
するとレーナ嬢は何かを考えて
「私もお供していいですかあ?」
「いやいや何で?魔出るんだから帰れよ!」
「実は隠していましたの…私の一族トラウトナー伯爵家は數年に一度特殊能力者が産まれますのー!それが私!ですから殿下の用事とやらが済むまで護衛しちゃいますっ!」
いや、知ってるからああああ!
全員こいつまじ引くわ…みたいな空気だ。
「いや…でも…」
「決まりですわねっ!私が!殿下をお守りしますわっ!」
それにピクリと反応するクラウディアが
「貴方ごときが殿下を守れると?殿下は私が守ります!引っ込んでなさい!」
「それならぁー…どちらが多く魔を狩るか勝負ですわぁ!クラウディア様!私が勝ったら!殿下の側室として置いていただきたいですわ!」
と言う。
「なっ!!何を勝手に!!そのようなこと!!」
うん、そう…俺を無視して勝手に何言ってんのこの怪力ヒロイン!
俺側室とか持たねーし!クラウディア一筋だし!
「側室は言い過ぎましたわぁ!では口付けに変更いたしますわ!」
「なっ!!貴方!本當に無禮な!!」
「辭めろ!クラウディア!こんなの相手にせずともお前が圧勝することくらい判るだろ!戦力は多い方がお前も疲れなくていいしな!俺はクラウディアを信じてるぞ!」
とクラウディアの肩に手を置いて言った。
クラウディアは赤くなり、キッとレーナ嬢を睨み
「仕方ありませんわ!その勝負おけいたしますわ!」
と潔く勝負に乗った!そうだ!クラウディアが負けるもんか!
「何でこんなことに…」
フェリクスがぼやくとヘンリックも
「知らないのですか?というのは恐ろしい生きです。いつの時代も」
違いないわ…。
うんうんと俺たち男たちはうなづいて月が昇ると森へとっていった。
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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