《元豚王子VS悪役令嬢》第68話 作戦會議

明日香から事を聞いて丁度エルネスタ公國の事をどうにかしようとしていた事で話が合い、カミル第二公子を治療した後、俺たちは王宮に明日香の転移魔法で戻った。

明日香は流石に

「魔力消耗で疲れたわ…大人數転移にダモンと闘ったし…ご飯頂戴」

と言うので

「よし、じゃあちょっと待ってろ!作ってくるわ!」

と廚房に行こうとするとクラウディアに止められた。

「ジークヴァルト様!今は會議が優先ですわ!」

「はい…」

その様子を見てカミル公子が言う。

「傷を治していただきありがとうございました!ジークヴァルト王子!」

「カミル公子…公都のダモン達は村に襲ってきたものより多いのですか?」

どのくらいダモンがいると言うのか?しかも明日香の話だと喋るダモンまでいたとか。

「はい、村に來たダモン達より斷然多いです!真夜中に空から來襲し人々を襲い始め、こちらも応戦しましたが逆にられてしまい、ダモンの王子とか言うのが我が父や兄をり公都を乗っ取っているのです…」

「何だとダモンの王子!?………まさか…イケメンじゃないだろうなっ!?」

俺は一応確認した。

「イケメン?」

「そのダモンは顔が良かったか?」

カミルはなるほどと手を打ち

「はい!まるで人間の男のようでしたがは褐で整った容姿でした!瞳は紫でしたけど…」

やっぱり!!クラウディアも気付いて、

「またなの!?」

とボヤいた。これ、100%くらいクラウディア見たらそのダモン惚れるわ!超危ないわ!!イケメンホイホイだからクラウディア!!

「……マスク!マスクをつけましょう!ジークヴァルト様!!」

とクラウディアが提案する。

なるほどマスクで顔を隠して闘うなら惚れられる確率も減るな!!流石クラウディアだ!!

「よし!それ採用な!!」

と親指を立てた。レーナはアホかという顔で見たが仕方ないだろが!!

するとそこへユリウスくんがハクちゃんとローマンに騎士団の面々を連れてきた。

ついでに王宮のシェフも食べをたくさん運んできた。明日香が生唾を飲んだ。

「まぁそんなわけでローマン!悪いけどハクちゃんの寶珠が次の新月までに5個くらいはしいかな…」

「5個!?マジか!!」

ローマンは恥で顔を真っ赤にさせた。

ハクちゃんがそれに

「5個でいいのか?15個くらいでもいいがな」

と言うとローマンは

「やめて!!お願いだから!!」

と懇願した。

「いや…月が登り始めてから俺は祈りを寶珠一つにつき1時間祈らなきゃレベルが上がらない!それを5回してレベルが上がると深夜だろ?それで明日香の転移でエルネスタの村に戻りカミルを置いてく。

そっから奇跡を起こして人々はともかくダモンが浄化できればいいんだが…今までは魔は浄化されたがダモンを浄化なんかした事がないしできるのかも判らない」

クラウディアが

「一度神様に詳しく聞いてみてはどうでしょうか?もし失敗したら次の満月まで待たねばなりませんわ」

「そうだな…聞いてみるか…」

カミルがそれを見て

神様と隨分と流があるみたいですね?流石奇跡の王子!」

と言うので

「まぁ、親戚のおばちゃんみたいなもんだから」

「し、親戚のおばちゃん…」

とカミルは絶句した。いつかもこんなやりとりあったな。

それにしてもさっきからガツガツ食べている元聖の明日香…すげえ食いっぷりだ!チート魔力とか使うとこんなに食うの?大食い選手権出たら優勝できるよこれ?

「おい、明日香…聞いてるのか?お前すっごい食うな!!ハムスターみたいになってるぞ!!」

「フンゴフンゴ…」

ちょっと何言ってるか判りません。

「聞いているわよ…私の役目は準備が出來た貴方達を転送するってことよね?それから私は死なないから皆の盾になって前衛で闘うことかしら?今までもそうだったわ」

と明日香は言う。

「お前…元聖のくせに戦爭の時そんな役回りだったのかよ…」

「アスカさん…」

とクラウディアも暗い顔になった。クラウディア達も戦爭では能力者として前衛で闘わされたはずだ。

するとそこでバンっと機を叩いてカミルが怒鳴った!

「アスカ様がいくら不死のだからって!痛みをじないわけないでしょうが!!いくら自己修復するからって!そんな…の酷いですっ!!」

アスカはポロリとを落としてベタベタの口で

「カミル公子…私を心配してくれるのは有り難いけど…これが一番な戦略だわ…」

と呟いた。真顔で喋るのはいいけど口を拭いてからにしろ!

「ジークヴァルト王子!どうしてもアスカ様を前衛に出すというのですか?不死だからって!」

と睨まれる。な、なんだなんだ?何で睨むの?……カミル公子…まさかとは思うが明日香を…?いや、ジャンル世界だしあり得る!

「いや、どうしてもってわけじゃない!明日香だって自己修復時間に時間はかかるし、前衛はそんなに重要ではないような…。それにカミル公子の言う通り怪我したら普通に痛いだろうしな…お前もだろう?治ると言っても闘いにが前に出るのは俺は違うと思う」

と言うと明日香が

「ジークヴァルト……私を扱いしてどう言うつもり?惚れさせたいの?」

と無表で言う。クラウディアとカミル公子が睨んだ。違います!そんなつもりじゃないですからねっ!!

見かねたユリウスくんが

「兄上…とりあえず兄上は神様の所へ助言を聞くこと…それに半日から1日と見てその間に早馬で隣國のアルデンにも兵を借りれるよう伝書を渡します。騎士団の編も早急に!資や武の用意も念に!それからハクチャーン様とローマン兄様は寶珠5つの用意を!テオドール様は一族から鋭のお聲掛けを!」

とできる弟がまとめた!!

「なら私もちょっとクラウディア様に訓練でもつけてもらおうかしら?」

とレーナが言い、クラウディアも

「そうね…ジークヴァルト様が神界に行っている間は暇ですものね」

と2人で特訓の準備をしている!どうしよう!なんか凄い合奧義とか作っちゃったら!?

この2人ならやれそう!!

「ならば我は娼館へ行き力を溜めておこう」

とコンちゃん。はいはい。いつものね。

「ではローマン、部屋に行こう!」

とローマンを引きづるハクちゃん。

「早速ううう!!?まだ夜じゃないしいやあああ」

ローマンは泣きながら引きづられていく。

「私はとりあえずそろそろデザートを出してしいのだけど」

とどこに消えていくのかいつの間にかテーブルが皿で一杯になっている明日香がデザートを要求していた。こいつ…俺の國の食料を食い盡くす気かよ!流石大食い魔だ!!

カミルは騎士団の人達にエルネスタ公國の狀態を熱心に説明している。

俺は部屋で寢転び目を閉じた。

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