《元豚王子VS悪役令嬢》第76話 眠る王子と暗闇の世界

ようやく…ようやくジークヴァルト様が私に結婚を申し込んでくれた!

私は指にはめられた王家の模様のついた指をニヤニヤしてとても幸せな気分でお部屋に帰る。

ヘンリックとメイドがいち早く指に気付き

「お嬢様!!その指は!まさか!!」

「王子から強奪したのですか!?」

「なんでよ!!普通にいただきましたの!!」

と言うと

2人は喜んだ!

「ううっ!この日をお待ちしておりました!お嬢様!!このヘンリック!い頃よりお嬢様には外見はしいだけで闘い以外で何も出來ない不用な方で本當にジークヴァルト殿下が貰ってくださって良かったあああ!!」

と號泣!

「ついにお嬢様がご結婚される時が來ようとは!あ、準備で後一年はかかりますけど…。本當に信じられない!おめでとうございます!!」

とメイドのリリアンも泣いた。

「もう、2人共!気が早いですわよ!これから殘りの半分の世界を結婚までに浄化しますの!ジークヴァルト様がそう言っていましたし…」

プロポーズの言葉を思い出しニヤニヤしていると

「お嬢様…今日はもう遅いですから家族への報告は明日にしてお休みくださいね?おめでとうございます!」

とヘンリックも笑い幸せな気分でいっぱいで私は眠った…。

それから朝になりドンドンと部屋の扉が叩かれて私は目を覚ました。

「何事なの?ヘンリック!?」

ヘンリックは青ざめて

「お嬢様!おはようございます!窓の外を見ましたか!?」

「え?窓?」

カーテンの向こうは暗くいつもなら太が降り注いでいるのに…おかしい。

私はカーテンを開けて目を見開いた!!

そこにはあり得ない景が広がっている。

暗く淀んだ空に沢山の魔がウヨウヨと彷徨っていて騎士団達が駆除している!

「な…何これ?どういうことなの?」

「お嬢様!ジークヴァルト様ですが!先程フェリクスさんが起こしに行ったら!死んだように眠っていてどんなに揺すっても起きないのです!」

「何ですって?」

私は支度もそこそこにジークヴァルト様のお部屋に駆けて扉を開けると綺麗な顔で目を閉じて眠っていた!これはいつも神界に行っている時の寢方だ!!

神界で何かあったのだわ!急ぎ、コンチャーン様やハクチャーン様やレーナ嬢を呼んで!!」

「かしこまりました!」

とヘンリックはバタバタ駆けていく!

この世界を見るに絶対に神界で何かあった!!

ジークヴァルト様!

私は手を握るが2人同時に眠らないと神界には行けない!

ジークヴァルト様の手を握る。

「一何があったのですか?ジーク!早く戻ってきてください!ジークがいないと私辛いのです!」

そこへハクチャーン様が先に到著し

「クラウディア…流石に初夜の邪魔をするとは思わなかったが…それどころではあるまいな。何だこの淀んだ気は?王子の奇跡が消えておる!恐らく他國の奇跡もだ!」

「ハクチャーン様!申し訳ありません!!でもジークヴァルト様がきっと神界で何かあったのです!」

すると床がり明日香とレーナ嬢とコンチャーン様…後、テオもついでにやってきた!

「お姉様!どういうことですか!?これは!?」

とテオが詰め寄る!

「婚前前の男が一緒にいてはいけません!」

いやそっちー!?そう言えばわたくし夜著のままでしたわね!

「冗談を言ってる場合じゃありませんわよテオドール様!クラウディア様…大丈夫ですか?」

とレーナは駆け寄って私の背中をさする。

顔が真っ青ならしい。

「ハクリュウ!神界に行く必要があろう!?」

「うむ…クラウディア…行けるか?」

とハクチャーン様がコンチャーン様とは違う裝飾の姿見をどこからか出現させ、寶珠でパワーを上げる。

しかし姿見にヒビがり割れる!!

「なっ!!拒否された!神界への門を潛ることを!」

とハクチャーン様が驚く!

「ハクリュウ!我がやろう!」

とコンチャーン様もいつかの姿見を出して同じように力を注いだがまた割れた!

「ぐっ!何でだ?拒否された!」

「いや、だから我が先にそれやったから!ビャッコよ…」

と呆れる。

とりあえずハクチャーン様の寶珠でジークヴァルト様が目覚めるまでいつかのように眠っていても栄養などが取れるようにしてもらい私達は外の魔と闘う日々や神界に行く方法を模索したりした。

それからなんと…半年が過ぎてしまい、ジークヴァルト様はまだ眠ったままで私はおかしくなりそうだった!

ジークヴァルト様の部屋を毎日訪れて泣いて

「早く起きて!私との結婚は?お願いですから!」

にすがり泣くが何もおきなくて辛い。

「うっうっ!酷いわ…私をこんなに泣かせて!半年も目を覚さないなんて!お願いよジーク!目を開けて私をディアと呼んでください!」

しかし何度んでもジークヴァルト様は目覚めず…仕方なくキスをして部屋から出ようとした私は…

ジークヴァルト様と私の人形が並んで置いてあるところを見た。ジークヴァルト様の人形が薄っすら白いりを纏いボテリと床に落ちた!

私は思わず駆け寄りジークヴァルト人形を起こすと人形が何とジークヴァルト様の聲で喋った!!

「く、クラウディア…クラウディア!!ディア!!そこにいるか?聞こえるか?」

私はもうボロボロ泣いて人形を抱きしめる!

「ジーク!私はここに居ますわ!!どうして!?何があったのです!?半年ですよ?どうしてに戻らないのです?」

「ディア!落ち著け!神界では時の流れが遅い!こっちではまだ1ヶ月ちょっとくらい経ったかもしれない…俺はまだ神界にいて…閉じ込められていて元のに戻れないんだ!」

「そ…そんな!…ジークこちらもハクチャーン様やコンチャーン様の力を借りて何度も試しましたのに神界に行けませんの!世界は暗闇に閉ざされて魔やダモンが復活し奇跡も消えましたの!私達は日々戦っておりますわ!」

と言うと人形のジークヴァルト様は…

「なんてことだ…ごめんよディア…辛い思いをさせて…俺が戻れればいいのに!レシリアがザスキアに復讐しに來てザスキアを殺したんだ!」

と聞き、私は青ざめた!

「ザスキア様をこ、殺した!?そんな!何故?」

だからザスキア様の加護が消えて魔やダモンが…

「レシリアは復讐の為に自らにダモンを取り込み邪神化しやがったんだ!!俺を閉じ込め俺たちの世界を自分のものにする為だ!」

なんてことなの!!

「でもジークはどうして?どうして人形を通して喋っているのです?」

と聞くと人形のジークヴァルト様が言った。

「俺の力の一部、宿りとし力を借りて話している!魂の狀態で力を出すのは10分くらいが限界だ!一月もかかった!…それにはわけもある!ザスキアが赤子になったからだ!!」

「はあああ!?ザスキア様は殺されたのでは?」

神は一度死ぬと赤子になる!それまでにひと月かかったんだ!!」

オギャアー!と聲が聞こえてジークヴァルト様があやす聲が聞こえた。

「よしよし!ザスキアちゃんいい子だな?通信邪魔してんじゃねえ!蹴るな!!」

と…一どうなっているの?

「ジーク!どうやったら神界に行けるのですか?私あなたに會いたい!」

「ディア…俺もだよ…ザスキアが次の満月に門を何とか開くと言ってる!赤子なのにな!邪神の力も満月には弱まるらしいからな…そこをつくが奴等に邪魔されたら無理かも…だが準備していてくれ!……奴等が來そうだ!また連絡するよ…ディアすまない…している…」

「私も…!」

と言おうとしてりは消え元の人形になった。

「こんな…こんなことってないわ!ジーク!!」

人形と再び眠っているジークヴァルト様の元に駆け寄った。

「必ずそちらに行きますから!待っていてください!」

ともう一度手を握りしめた。

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