《元豚王子VS悪役令嬢》第77話 戻ってきたザスキア

ザスキアが殺されレシリアは雙子の部下に指でパチンと作った神殿の地下の牢屋に俺と死のザスキアを放り込んだ!

おい、いくらなんでも酷すぎね?流石にモザイクかかるだろ!ちゃんと埋めてあげるかと牢屋の中の白い土を掘り、ザスキアを數時間かけ埋めていく。

できた墓らしきものに俺は手を合わせた。

「ザスキア…可哀想に…安らかに眠ってくれ」

ほんとに最初から変な神だったしノリも結構良かった。あんなのでもちゃんと一応助言はくれたし時には痛くないけどぶっ飛ばされて…

なのにもういない。

「俺は一生このままここに閉じ込められてあの世界に戻れずクラウディアとも會えないのか…。」

折角昨日結婚を申し込んだばかりで幸せに眠ったのに…。

「こんなことになるなんて…」

と俺は絶しているとレシリアは両脇に雙子の男を連れて笑い転げた。

いつの間に男が?さっきの雙子か?

「うふふふ!ねぇ、ジークヴァルト?ザスキアも死んだことだし、あなたを可がってあげてもいいのよ?新しいに転生させるのも嫌でしょ?」

と指を鳴らし目の前にイケメンの俺にそっくりな人形が現れた!

「何だそれは!!」

「うふふふ!魂の貴方がこれにるとこの神界でも仮の実態を持つことができるのよ?あなた宿りの奇跡の力を覚えたわよね?」

とニヤニヤと笑う。

「もちろんこれにったら私がチャームをかけて人形だけどあなたをしゃぶり盡くしてあげるわ!痛みも快楽もちゃんとじれるよ?あなたもイケメンだもんね」

と俺を見てヨダレをジュルリと出した!

ゾクリとした。俺の貞の危機!

「絶対そんなもんに宿るか!!ここから俺を出せ!」

「出してもあなたはあのジャンル世界に戻る方法は無いわ、私とのイチャイチャがしたかったら出してあげるわよっ?」

このクソビッチが!

「ふふ、まぁこんなことしちゃったから社長にはバレてるだろうけどぉ…社長の弱みも握ったし他の神や神に知られることないわね!私の完全勝利だわ!」

と高笑いするレシリアに

「完全勝利じゃなくて完全犯罪の間違いだろ!!」

とレシリアを睨むと

「ならその気になるまでそこにってなさい!どうせ、私しかいないんだからね?うふふふ、行くわよ2人とも!神殿の中のザスキアのダサい部屋も作り替えたわ!今からイケメンの神様を呼んで楽しもうかしら!」

とレシリアは神姿になり雙子たちとともに上に上がり鍵を閉める音がした。

暗闇の牢屋にザスキアの墓と俺が殘された。

クラウディア…どうしているだろう?目が覚めない俺を見て泣いて…結婚も他の奴とするしかなく、時だけが無に過ぎるなんてそんなの辛い!!

ああ…クラウディア…ディアと結婚したい!!他の奴になんかあげたくないし!ここからなんとか出れないのか?だが牢屋は俺を弾くし…魂の狀態では無理か…

でも宿りの力がある…

「試してみよう…」

この神界とあの世界のの何かに宿って話ができたら…と作った自分の人形を思い浮かべてみるが…やはりダメだった…。

「くそ!…」

それから何日、何時間過ぎたのか判らない。レシリアや雙子たちが時々來て決心はついたか?と聞く。

付くわけねぇだろが!レシリアのおもちゃにされるのなんか嫌だわボケが!!

俺は魂だろうからこの神界では食事はできない。もしあの世界で俺が寢ているなら前みたいにコンちゃんやハクちゃんが守ってくれているかもしれない…希を捨てるな!

でももうずっと1人で心が折れそうになる。

そんな様子を見てせせら笑う邪神は

「可哀想な子ね?めてあげるから素直になりなさいな?」

してくる。こいつも腐っても神…俺の心を読めるのか…。気を許すな!

レシリアが地下から去ると俺はまた何度も宿りの力を試すが…。やはりダメだ。遠過ぎるのか…俺の力が足りないのか、ザスキアがいないからか。

「ザスキア…助けてくれよぉ…神のくせにあっさりやられて…」

と墓を見ると

ボコォ…

とそっから小さな手が生えて俺は驚いて飛び退いた!!

「ぎえっ!!怖っ!!」

しかし無視できず俺は近寄り墓を掘った。

すると赤ん坊が出てきた!水の髪を持つ赤子だ。

「………ザスキア?」

するとパチリと目を開き俺を見て

(ジークヴァルトよ、私だ待たせたな、はい!)

と頭の中に直接聲が響いた。

「ザスキア!お前なのか?本當に?何で赤子に!?」

(神は死ぬと赤ん坊になるんです、はい!復活までにひと月もかかりました!あの世界の地上ではどのくらい時間が経っていることか!急ぎクラウディアに連絡を取りなさい!はい!レシリアにづかれる前に…、あ、その前にこの土を元に戻して私の復活を悟られないようカムフラージュするのです!はい!)

時々様子を見に來てたのは…ザスキアが復活してないかの確認にも來てたのかよ!!

「でも俺の力じゃ足りない!」

と言うとザスキアは

(ならば私が力を貸しましょう!いいですか?よく聞くのです!ジークヴァルトのフィギュア人形に宿ったらクラウディアに満月の日に神界への門を通れるように何とか私が開くからと!

邪神の力も満月には弱まります、はい!そこをつくのです!)

「おお!でもクラウディアたちがこちらに來ても魂の狀態だろ?大丈夫なのか?流石に人間が邪神なんか倒せる訳ないよな?」

と言うとザスキアは

(それは大丈夫…それまでに私が見つからねばいい!とりあえず早く連絡を!あ…ちょっと…やべえなこれ、はい)

「どうしたザスキア!?」

するとザスキアはフギャアと泣き出した。

(おい、あやせ!私は赤ん坊だ!赤子の狀態では時々こうなるんだ!早くしろ!変な顔して楽しませろ!)

はあああい!?何じゃそら!?

俺は仕方なくザスキアに

「よちよちザスキアちゃん、いないいないぶぅーっ!!」

と変な顔であやした。ザスキアは無言になり真顔で俺を見つめて

(…つまらん…お前下手くそだわ、はい…5點)

と採點された!

「お前がやれって言ったんだろうが!!」

(ともかく早くしろ!時々赤子特有の意識になるんだ!!見張っておくから早く!)

とザスキアは小さな手で俺の額にペチリとり力を送り込んだ。

(今だ!宿りを使え!)

と俺は集中して俺が作った俺の部屋に飾ってある人形に意識を集中させた。

すると近くでクラウディアの聲がした!

「ジーク!私はここに居ますわ!!どうして!?何があったのです!?半年ですよ?どうしてに戻らないのです?」

懐かしいクラウディアの聲!ひと月も聞いていなかったが、どうやらあちらの世界では半年も経っているそうだ!!なんてことだ!そんなに!?

説明をしているとボカリとザスキアが蹴り泣いた!また急な赤子化か?

仕方なくあやすと

(おい!奴等が來るぞ!とりあえず中斷だ!)

手早く俺はクラウディアにまた連絡することを言い、力を止めた。

ザスキアは…あれ?いないっ!?どこにもザスキアの姿がない!

「今何かしたかしら?あら?心を読まれない力を出してるわね?全く生意気だわ…魂のくせに流石加護持ちね。早く私のものにしたいわ」

とレシリアは笑い、去る。

レシリアが行くとザスキアは現れた!!

(ふう!危なかった!!…あ、ちょっと…やばいことになったぞ、はい!)

「どうした!?また何か…」

と臭い匂いがした。

(ちょっとれたわ。仕方ないやろ!赤ちゃんだから!土の中で結構栄養食ってたからな)

「何の栄養だよ…」

お前はカブトムシかなんかか!!?

すると俺の手になんとオムツとお拭きが現れて

(はよせー!替えろ!気持ち悪いから!)

ぎええええ!何で俺がこんなことしないといけんのだ!

(お前しかおらんからしょうがないだろ!とりあえず見ないようにしつつ替えろ)

無理やろがっ!!

(お前とクラウディアの子ができたときの練習だと思いなさい、はい!)

いや、侍とか母がするじゃん!そういうの!

と仕方なく俺は神のオムツを替えた。

(よし!よくやったぞ!パパ!)

「誰がパパだよ!!」

と突っ込みつつもザスキアが戻ってきたことに俺は安堵したのだ。

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