《元豚王子VS悪役令嬢》第87話 ユリウスくんとローゼちゃん2

それからローゼは神界に一時帰宅していった。

僕はローゼが痛い目に遭うと思うと辛かった。

「ユリウスくん大丈夫か?大ザスキアに聞いたよ…」

「兄上…そうか…兄上は夢で神界に行けるのでしたね…」

「明日…羽をもがれるみたいだ…ユリウスくん…せめて側に行ってみるか?魂の狀態だけど」

ローゼの元に行けるなんて!願ってもないことだ!

「あ、兄上!!いっ行きます!僕をローゼの所に!」

それからハクチャーン様にガスっと兄上と同時に気絶させられ、僕は初めて神界に行った。

「おお!これが神界なのですね!?」

と綺麗な白い花の咲く所に何か金ピカの神殿があった。

「神殿もとうとう銀から金に…金になってくなぁ…」

と兄上がボヤいた。

「あらー?ショタっ子ー!」

と水髪のメガネのの人が出てきた。この人が兄上がよく言う…

「そうですよ、神ザスキアです!!はい!」

僕はひざまづいた。

「お初にお目にかかります!神ザスキア様!兄上がいつもお世話になっております!」

「まっ!できた弟だわねっ!ジークお前も見習えこら!」

「はいはい、ザスキアのおばちゃーん、俺ももう人するしなんかお祝いくれよー」

と兄上が言うとザスキア様は兄上に顔面パンチを食らっていた。痛くないらしいが兄上がなんか悪い。神様に凄い失禮。

「ユリウスきゅん、このバカはほっといて行きましょうかローゼの所に!今日は羽をもぐ日なのです!」

「は、はい!」

「ちょっ!待てよ!俺も行くって!」

と兄上も付いてきた。

「そうでした!ユリウスきゅん、折角だしローゼとイチャイャしたいでしょう?この世界で魂の狀態だと痛覚はもちろん快じることもないのでね、はい」

とザスキア様が僕そっくりの人形みたいなのを出して驚いた!

「おい、弟よ…これにったからってイチャイチャは程々にしなさいよ?君達未年なんだからねっ!」

と言われる。

「お前も前クラウディアとブチューとしてたやろ!!」

とザスキア様に突っ込まれ顔を赤くする兄上は

「はあ!?お前がしろ言ったんだろ!神界の汚れまで浄化したんだから!!」

と訂正した。

「そうだったかなーん?はい??」

とすっとぼけるザスキア様。

何だろう…見ていて和む…。僕たちの世界の神様がしく聡明で明るい方で良かったと僕が思うとザスキア様は

「やっぱりユリウスきゅんは可いわー!」

と微笑んだ。

何か白い建に連れて來られる。見たこともない施設だ。

「病院だな…」

どジーク兄上がボソリと言う。

「行きますよ、はい」

とザスキア様に連れられ付らしき天使と挨拶しエレベーターとか言うのに乗り、ローゼの部屋?に行くとローゼは僕を見て驚いた!!

「ユリウス!何で?ザスキア様!?ジークヴァルト…」

と察して黙った。

「手はこれからですね?大丈夫ですか?ユリウスとし2人きりにしてあげましょうね。ジークおら行くぞ!」

とザスキア様は兄上を引きずって行った。

「ユリウス!」

「ローゼ!!」

しっかり抱き合う。

「羽っていい?」

「うん…最後にどうぞ?」

と白い羽を出してる。

「ふかふかだね?気持ちいい…」

と言うとローゼは顔を赤くした。

「抜いた羽は捨てちゃうの?勿ないよ」

と言うとローゼが

「じゃあ、私の羽で羽布団や枕を作れるよう頼むよ」

と言ったので仰天した!

「えっっ!羽布団!?枕!!な、何それ!天使の羽でそんな活用方法が!!」

「天使の羽だから睡はできるはず」

と淡々と言うが、白を著た天使が時間ですと言い、ローゼは手室と言う所に連れられて行った。外で待っていると兄上とザスキア様もやってきた。

「あ、兄上!!何か靜かですけどローゼ大丈夫でしょうか?僕はローゼが悲鳴も上げず死んでるんじゃないかと!!心配で!」

「いやそんなばかな…」

「大丈夫だよ、ショタっ子!麻酔で眠っているうちにぶちりと抜くからね、はい」

マスイ??よく解らないけど痛みをじないうちに終わるみたいだ。

「蟲歯抜くみたいに言うなぁ…」

と兄上が呆れた。

しばらくして赤くっていたものが消えて眠ったローゼが寢臺に寢かされて戻ってきた。

別の部屋に寢かされていて白の天使が

「はい、このまま3日程院ですので人間の方は下界にお戻りくださいね?下界では時は2週間かかりますから」

と言われる!!

2週間も!!

しかし仕方なくローゼの頰にキスして手を握った後、兄上と共に帰ることにする。

「ローゼちゃんなら大丈夫だって!元気に帰ってくるから!」

「そうですわよ、ユリウスお兄様…お兄様が元気がないのは久しぶりに見ましたわ…いつも冷靜不適なのに泣きそうですわよ?」

と地上に戻って來て兄上やエリーゼに勵まされる。

ぼ、僕はローゼがいないといつからこんなに弱くなったのだろうか?もはや食がなく、兄上が作った超味い料理すら食べる気が起きなく、ローゼがいない間勵まそうと兄上やクラウディアお姉様にローマン兄様やハクチャーン様やレーナ嬢達もいろいろと見舞ったり笑わせようとしてくるが僕は塞ぎ込んだ。

そしてとうとう2週間が過ぎた頃、空から天使2人に連れられたローゼがキラキラと降りてきて著地した。手に白い袋を持っている。たぶんローゼの羽がってるんだろう。本當に羽布団と枕を作る気なんだね!

後の経過も悪く無く無事墮天致しました…ローゼ…それでは人間とをしたその罪を背負って人として生きなさい…」

「はい!お世話になりました!」

と頭を下げて天使たちは天へと帰って行った。

「ローゼ!!」

「ユリウス!!」

駆け寄りまた抱きしめるとローゼは顔をしかめた。

「ユリウス痛い…優しくして?」

「まだ傷が痛むんだね?ごめんよ?」

そこで兄上がやってきて

「じゃあちょっと背中治療してみるわ」

と言って背中に手を翳しローゼはに包まれた。

「あ、痛くない。ジークヴァルトありがとう」

「はいはい、どう致しまして!ていうかそろそろ俺をお兄ちゃんって呼んでいいんだぞ?…まぁ良かったな!ユリウスくん!ローゼちゃん!」

と笑ったが、ローゼはお兄ちゃんに関しては無視していて兄上はちょっと落ち込んだ。

「うん、これでユリウスに強く抱きしめてもらっても平気!」

と言うので僕は赤くなりちらりと兄上を見たら半目で

「マセガキ!」

と言われて退散した。

「ローゼ!本當にもう痛くない?」

「痛くない!これでユリウスといつも一緒!嬉しい!」

ローゼが笑っている。羽が無くてもローゼはやはり天使だった!

「ぼ、僕も嬉しい!君がいない間とても寂しかったよ!!」

し泣きそうになるとローゼが抱きしめてよしよしと頭をでる。

「ローゼ…待っててね?すぐに僕は大きくなり君を守るからね?今もだけど…」

「うん…ユリウス…好き」

それからまた僕とローゼはキスをして約束した。

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