《元豚王子VS悪役令嬢》第88話 結婚式前夜

俺は18になり人しとうとう結婚できる歳になった。

結婚に向けていろいろ準備してきた。クラウディアの花嫁修行やドレスのデザインから當日のスケジュール・凱旋パレード・警備・その後の宴會パーティー。新居となる王宮の離宮の用意とか。王族の結婚式…疲れそう。

だがようやくクラウディアと結婚できるので明日が楽しみであった。

父の退位と俺の戴冠式は結局後回しになり、結婚式が先になった。父の國王としての仕事の引き継ぎやら文達や武達との流、他國の王族との流など、とにかくやることもある上に、奇跡の依頼などアホみたいに忙しいからだ。これはもうさっさと結婚式を挙げとかないといつ結婚できるか判んねえ!!ということで結婚式が先になった。

そして前夜である。準備はほとんど整っているがクラウディアと忙しくて會えない日々が多かったので久々に會える時間を作っておいた。

フェリクスも泣きながら

「ああ、殿下がついに結婚しちゃうー!寂しい!!」

とか言ってたがこれからもこいつ側にいるし何言ってんだ?

「あ、殿下私ももうししたら結婚する予定です」

と言われてギョッとした!

「何!?お前人いたのか!?いや婚約者か。言えよ!全く気付かないだろ!どこの令嬢なんだよ!!何だお前ほんといきなり過ぎんだろ!」

と突っ込むと

「はぁ…まぁ騒がれたくないのでひたすら靜かにしておりました。殿下達のを見ている方が面白かったので…まぁ普通の可い伯爵令嬢ですよ…。普通に見合いです。地味に流を続けて地味にプロポーズしたので」

「地味過ぎんだろ!!言えよ!!」

と言うと誤魔化し笑いをする。あくまでも言わない気だな。

「私のことより殿下明日ですよ?大丈夫なんですか?ちゃんとやれますかね?すっ転んだら末代まで笑われますからね」

「転ばねぇし!そりゃウェディングドレス著たクラウディアを見たらもう鼻出てしまうかもしれないが!」

「いや出さないでください!クラウディア様のドレスにが著いたら染めの花嫁ですよ!…それにしても王子…レーナ嬢から贈られてきたあのよく判らないウェルカムボードとか言うの何なんですかね?あれ飾るんですか?」

「うーん、まぁレーナが祝ってくれてんだからいいんじゃないの?あいつなりに」

「いや…でも…あの…絵が下手くそなのでバカにしてんじゃないかと思ったんですが…これならダニエル様に描いてもらった方がマシでは?」

「いいんだよ、レーナとは友達になるしいずれ親戚にもなるしあいつは腐れ縁みたいなじに思えてくるんだ…」

「そういうものですかね…」

とフェリクスは言って下がった。

私の部屋ではヘンリックが號泣していた。

「ちょっと!今から泣いてどうするのヘンリック!明日にして!」

ヘンリックは鼻水をすすり上げ

「お嬢様がついに結婚してしまう!!辛い!!だって!絶対に俺の方が先にすると思ったのに先を越されました!何で!?」

そっちの辛いですの?

「なら貴方もさっさと良い方を見つけなさいな!」

と言うとヘンリックは

「モテないんで…」

とボソリと言って落ち込んだ。

「頑張りなさいよ!そこは!」

「お嬢様こそ、明日は大丈夫ですかね?まぁ國民も祝ってくれるでしょうが」

「抜かりはなくてよ?完璧に明日はしっかりジークヴァルト様をサポートしますわ!」

ヘンリックはにこりと笑い…

「まぁそちらは大丈夫でしょうけど…初夜の方は大丈夫ですかねー?」

「なっ!!へへへヘンリック!!何てこと言うのよ!!」

と赤くなった。そりゃその勉強もさせられたけど!い、いやだわ。これだから男の人は!

「違いますよ…お嬢様が初夜で興してジークヴァルト様を刺殺さないか心配なのです…!新婚なのに、もう殿下死んじゃったら最悪ですから」

と言われて白目になった。

それから廊下を通りジークヴァルト様のお部屋に向かう途中に使用人達から明日は楽しみにしております!お早くお休みくださいね?

と挨拶される。

コンコンとノックされ、クラウディアが久々に顔を出した。

「ディア!久しぶり!」

「ジーク!お久しぶりですわ!明日の準備は整いましたわね!」

俺は照れて

「そうだな、やっとディアと結婚できるよ…どうしようかな、絶対にディアのウェディングドレスを見たら卒倒しそうだ。ローマンじゃないけど」

するとクラウディアはもじもじして

「ドレスだけなら下見でデザインを見たでしょう?そんなにですか?」

「著てるのと著てないのとでは違うだろ?」

「そうですわね、きっとジークもカッコいいと思うのです…」

とクラウディアが照れる。可い!明日からは俺の妻になっちゃうよ!こんな可い子が俺の嫁とか!幸せ過ぎて死ぬかも!

「それにしても新婚旅行に無人島を一つ買って別荘を建てるなんて驚きましたわ!」

そんなことをしている貴族や王族がいないんだろう。資材運びに手間取らせて悪かったけど結婚祝いと言うことで父上に頼んだらあっさり作ってくれた。

「だって、クラウディアと2人きりでキャンプしたかったもん…。俺の料理をぞんぶん振る舞えるし!ふふふ…クラウディア舌が溶けるようなの作るから楽しみにしてろよ!

この數ヶ月いろいろな國で奇跡を起こしてきたろう?正直もうほとんどの國は浄化して、その辺りの國なんて行ってもつまらないだろ?」

「まぁ…そうですわね、奇跡を起こすついでに観も済ませましたし」

「そうだろおお?ゆっくりするのが一番だよ!それに他國で見つけてきた食材に俺の前世で馴染みだった米をようやく見つけたし味噌らしきものも見つけた!!ふふふ、ようやくだわ!味噌と米!!日本人のが騒ぐ!!」

「よく判りませんがそれは味しいのですね?楽しみですわ!」

「そうだ!ディアが気にいるといいな…。こっちの覚は判らないからもしディアが食べて気にったら広めてもいいと思う」

「まぁ、何をしに新婚旅行に行くのですか!ジークったら!うふふ」

と笑うクラウディア可い!海で新鮮な海老や魚を捕まえて取ったどー!をするのも楽しいかも!後、布面積のない前世の水著を俺はかに作った。…この世界の水著は普通に踝まである服と変わんないしな…。は足を見せるのがマナー違反の世界だから。流石にクラウディアの水著姿なんか誰にも見せたくないのでクラウディアと2人きりで過ごす島を用意したが流石にクラウディアが著るの拒否するかもな。

レーナは

「お前…案外むっつりだったのかよ!」

と言われたが

「いや…クラウディアが嫌がったら辭める。前世では普通だろ水著なんて。この世界じゃ全然見たことないだろ?クラウディアが気にったら水著も広めようかと思って…」

「確かに…水著を著ると言う勇気あるなんかいないな…この世界では…クラウディア様が初の水著裝著者になれば…売れるかもしれないな!」

「だろう?儲かるかもな…他國にも広まってさ…」

「どうでもいいけどここ一応向けのジャンルなんだからな?水著回は程々にしとけよ?むっつり野郎!」

と言われた。

俺はむっつりじゃないと思う。心外だ。めちゃくちゃ紳士だから!波打ち際で追いかけっことかしたいんだから!

と思い出してるところで

「ジーク?何を企んでますの?」

と言われてぎくりとする。

「なっ、何にもおおお??明日楽しみだよね!ほんとー!!」

と誤魔化すのに半目になるクラウディア。

「では、お互い早く寢なくてはいけないですわ!明日の為にも」

「そうだな、ディア…明日はよろしくな……お休み!」

と俺はクラウディアの頰にキスをした。

クラウディアもキスを返して

「お休みなさいジーク…あ、明日は…その…ドレスももちろん下著もとても可いのを用意しましたからぁ!!ではっ!」

と真っ赤になり出て行った………

………下著…。

いや…待って…そうだ。式終わったら初夜だった!!

忘れてた。

俺は赤くなりとりあえずローマンのとこに行った!!

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