《婚約破棄予定と言われたので明になって見たら婚約者の本を知り悩んでいます》憂鬱な挨拶2
一連の流れでどっと神的に疲れた。
「おい、何してる早くれ!」
と言われてようやく中へり進む。
「もしかして…アンナ先輩と付き合っていなかったのですか?」
そう聞くと怒りでこちらを睨まれてビクっとした。
「はああ?俺が?なんで俺があんなクソと付き合わなきゃならない?學園でもベタベタしてくるが、他の生徒の手前適當に相手してやってるだけだ!會話だけのな!あの何か勘違いしてるみたいだがな。
…それに他の男と関係を持ってるのも知ってる!俺を舐めるな!あんなふしだらななどお斷りだ!」
と言う。
「そうですか。てっきり付き合ってるのだと思っておりました。大変申し訳ございません」
と謝ると
「うるさい!またお前直ぐそうやって!…まぁもいい!さっさと家の者に挨拶してお前も帰れ!!」
と言い嫌々と案させる。
公爵家の庭は広く広大でうちより何倍も綺麗な花が咲き誇っていた。手れのいい庭師がいるのだろう。
「ふん!どうだ!お前のとこよりいいだろ!」
と自慢してくる。
「はあ…凄いですね」
「ちっ!もっと想ないのかよ!お前口數もないな!脳味噌何でできてるんだ?」
「脳味噌は脳味噌です。話す必要が無いこと、最小限で済ませられる事を選んでおります」
と言うと変な顔で止まる。
「何なんだお前は。いきなり饒舌だな!」
「……侯爵家次のイサベル・マリア・キルシュでございます」
「それはわかってる!!バカが!」
と言い、とうとう中へとるとズラリと使用人が整列し
「ようこそ!婚約者様!シャーヴァン公爵家へ!」
と挨拶される。
「辭めろ!大袈裟にするな!!おい!早く行くぞ!」
と手首を摑まれさっさと通り過ぎる。私はペコペコと頭を下げつつ通り過ぎる。
そして応接間みたいな所をノックし
「父上!母上!!」
と言い中からどうぞと聲がした。
「おい、くれぐれも俺に話を合わせておけよ!いいな?まだ二人は俺たちが仲がいいと思ってるんだ!!」
と言う。つまり演技しろと。
するといきなり手を組み直された!!
ビクっとすると
「勘違いすんな!いいな!」
と怒りをあらわにしてる。嫌だけど繋いでやったみたいなじで何も言えない。
「父上…イサベルを連れて來ました…」
とそのまま中へとるとニルス様を大人の男にしたような紳士がいて正直カッコいい方だ。お母様の方も人である。
「初めまして!ようこそ!私はニルスの父のフリードリヒ・オーゲン・シャーヴァンだ」
「初めまして公爵様」
「…大きくなったのね。前に會ったのはまだ赤子だったものね。私は妻のアニカ・ド・シャーヴァンよ」
「初めまして公爵夫人」
とカーテシーで挨拶して椅子を勧められたが同じ長椅子にニルス様が手を離さずに隣に座る。し顔は赤い。
「仲がいいのは本當だったのか?ニルスは素直じゃ無いからね」
「はは、父上。私は騙しなどしませんよ!」
「それにしてもしい子ね!ニルスには勿無いくらいだわ!ねぇ、貴方!」
「そうだな、…まぁ若い頃のアニカと比べたらまだまだだが」
「まぁ!貴方ったら!!」
と夫人は照れる。
ゴホンと言い、ニルス様は
「父上も母上も仲がよろしいようで何よりです」
「ああそうだな。もう一人くらい作れそうだな」
「ご冗談を!まだ下に4人もいるのですよ?」
と言うから驚く。そんなに?
「ふふふ。そうね。私達のがそうさせたのよ!」
と夫人は嬉しそうに下の子達の名前を紹介した。
「ニルスは跡取りだから他の子は奉公に出たり冒険者になりたい、魔法使いの弟子になりたいなどと々と夢を持っている。ニルスには悪いがね」
と言うとニルス様は
「公爵家の嫡男として恥ないよう生きて來ましたのでご心配なく!…それよりお祖父様は大丈夫ですか?」
「問題ない。直ぐ來るさ!」
と公爵様が言ったのと同時にドスドス音がしたと思ったら扉が壊れそうなくらいバンと音がしてってきた初老の老人は鍛えているのか割と格が良く筋が盛り上がっており老人の癖に元気そのものだ。
「君がイサベルかな?」
「はい…初めまして…。イサベル・マリア・キルシュと言います」
「ワシはアルトゥール・パブロ・シャーヴァンじゃ!孫の婚約者殿!やはり若い頃のバルバラに似て可憐な月華のようじゃな!!」
とボオっとする。
「祖母をご存知なのですか?」
「勿論知っておるとも!同じ學園で學んだ。バルバラはの…、ワシの隣の席の娘さんでそれは素敵じゃった!ワシの初の人じゃ!」
と言われてギョッとした!
「本來ならワシは彼と結婚をする気じゃったのじゃが…レオポルトの野郎が橫から掻っ攫っていきおった!!」
レオポルトとは私のお祖父様のことだ。
……お祖母様がアルトゥール様と結婚なさってたら…私は公爵家の…?
と考えてやめた。
レオポルトお祖父様とバルバラお祖母様はご健在で今も仲睦まじく田舎で暮らしている。とてもおっとりした老夫婦で私は可がられた。
「本來ならお互いの子同士で婚約するはずだったのじゃが、フリードリヒの奴はアニカさんにベタ惚れで無理じゃった。それで今度こそはと孫に期待することにしたのじゃ」
この人のせいで私とニルス様は婚約する羽目になったのか。
それからもアルトゥール様から好きなものは何かとかたくさん聞かれた。次の休みも會いたいと言われ私はキラキラした目で見られると斷れなかった。
ニルス様は機嫌はあまり良くなくお祖父様との話が終わると手を離し馬車まで演技して送り
「ではまた」
と簡潔に言い、別れた。
ほんと無駄に疲れた日だった。
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
「すまん、我が家は沒落することになった」 父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。 伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて將來の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠點、おかしな妹がいることを除けば……。 妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに沒落の道を進み始める。 そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや慘殺、となるところを偶然通りかかった脫走兵を名乗る男、ロスに助けられる。 追っ手から逃げる中、互いに惹かれあっていく二人だが、ロスにはヴェロニカを愛してはいけない秘密があった。 道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。 森の中でサバイバル! 食料は現地調達……! 襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける! 信じられるのは、銃と己の強い心だけ! ロスから生き抜く術を全て學びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。 片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。 ※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。 ※続編を別作品として投稿しておりましたが、本作品に合流させました。內容としては同じものになります。
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