《婚約破棄予定と言われたので明になって見たら婚約者の本を知り悩んでいます》婚約者は貓アレルギー
それからししてニルス様はマスクをして學園に來たり何処かしらに怪我をしていたのでまた生徒の噂になってた。
そしてついに私の教室まで來て呼び出された。
「おい、イサベル。今日の放課後うちへ來い!」
態度全然直ってない。腕を組んでマスク付けて太々しさが増し、目を合わせない。
たぶん私の事が好きだから恥ずかしくてそういう態度を取っている事をもう知ってるのだが、貴方、幽霊のフリしたマリアの忠告を聞けよ!!
と思う。
「ええと…平日は課題が…」
と適當に言い訳すると睨まれた。だから忠告!
「貓飼ったんだよ!見にこい!」
と高圧的に言う。
「それなら休日でもいいのでは?どの道行きますのでいいではないですか?その時でも」
と言うとニルス様は
「いやだめだ!お祖父様は貓がお嫌いなのだ!!アレルギーが出るのだ!だから今日來い!」
と言われるがニルス様のマスク姿もそれアレルギー対策なんじゃないの?ニルス様自も貓アレルギーなんじゃないの?
と思ったが黙って
「わ、わかりました、放課後ですね…」
と折れるしかなかった。
*
それから放課後になり生徒會の仕事を済ませたニルス様と公爵家の豪華な馬車に相席させてもらう。反対側にニルス様が座りムスっとしているが
「お前んちの馬車より快適で豪華だろ?凄いだろ?」
と自慢が始まる。たぶん照れ隠しなんだろうな。
「あの…どのような貓ちゃんなのですか?隨分と怪我をされてません?」
あちこち包帯だらけなので引っ掻かれているのだろう。たぶん貓はニルス様に懐いていない。
「…灰虎模様の貓だ。メスだがお前より可いぞ。我儘だが。名前はシシリーと名付けた」
「シシリーちゃんですか…あ、ちょっと止めてください!」
と言い
「なんだ?」
と首を傾げるが私は馬車から降りて道に生えていた貓が好きそうな草を摘んだ。
「おい…それは…」
「これで貓と遊んであげたら喜ぶんですよ」
と言うと
「は、そんなこと知ってるわ!!」
と知ったかぶりをするニルス様。
絶対知らなかったよね。お坊ちゃんだもんな。
私も令嬢だけど引きこもって本たくさん読んでるから貓の好きそうなものくらい知ってる。
公爵家に著くとニルス様は貓部屋に私を連れて行った。
「ここだ」
と言い、開けるとなんか臭い。
「えっ!!?」
中を除いたニルス様はひっくり返った花瓶やらトイレ砂やらでゴチャゴチャになった部屋を見て青ざめたりくしゃみをしたりでメイドを呼びつけた。
「あら?先程まで綺麗にしてたのにね?シシリー様もどこへ隠れたのかしら?」
「おーい!シシリー!出てこいゴラア!!てめえ!!許さん!!」
と大きな聲で怒鳴る。こいつ何も學んでいないバカだった。
私は先ほどの草をかして暫くしたら影からシュッとシシリーちゃんがやってきた!
そして私の草と遊び出した。
「なっ…何いいい!?」
と本気で驚きそんな事で出てくるのかと言う顔をバッチリ見た。
ハッとしたニルス様は
掃除が終わったメイドを外に出してそっと椅子に腰掛け遊ぶ私と貓を見守った。
私の事を気にったのかシシリーちゃんが膝の上に乗ってきたのででてやると
「…お前貓に好かれるしか能力ないんじゃないか?」
と言う。どう言う能力よ。他にもあるわよ。
と言いたいが我慢我慢。
「ほら、ニルス様もでてあげて?」
と言うと嫌な顔をした。
「俺がでると逃げるし噛む、引っ掻く」
と言う。
「怖い顔とかしてるからですよ」
と言うと…
「くっ!…」
と言い無表でそろそろ近寄りそろそろ手をばして目を瞑り背中をった。
シシリーちゃんは逃げずに私の膝で眠り出したのでホッとしてニルス様はでた。
「やはり魔だな。イサベルお前。魔の家系だから貓に懐かれとるんだ!」
と憎まれ口を言う。家系関係なくない?
「とにかく大聲をだしてはいけませんよ?優しく接したらシシリーちゃんも懐いてきますから」
と釘を刺してやると
「お前に言われなくても知ってる!」
とふんと首を逆に向けた。
結局貓を可がり私は公爵家の馬車に送られて帰宅する事になる。門までぶつくさ言いながらも送ってきたニルス様にお禮を言うと
「別に見たくなったりあのフワッフワなをどうしても堪能したくなったら來てもいいんだぞ?魔め」
と言う。どうしても素直になれないらしい婚約者のニルス様だった。
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