《婚約破棄予定と言われたので明になって見たら婚約者の本を知り悩んでいます》試される婚約者

溫泉地から帰宅後…中々ニルス様は私に會いづらく公爵家に呼んでくれなかった。

たぶん混浴のせいだなと思った。いや、消えてたし見えてないので私的には平気だけどあのニルス様だ。たぶん気にしてそう。いくら明で見えなくとも男が結婚前に混浴とか許せないと自分を責めているのかもしれない。

ため息をついているとサラが

「お嬢様!!カミラ様が!!戻られましたわ!!」

と言う!

「えっ!?お姉様が!?」

と最後に出かけていったのはいつだったかなと數える。

するとしい私と似た銀髪が黒髪銀目のひょろりとした男の人と部屋にってきた。お姉様の婚約者のキース・ガーランドさんだ!

もう結婚間近とこの前手紙で聞いていたのだ。

「ただいま!!イサベル!可い私の妹!元気だった?」

と抱きしめられる。

「はい!お姉様もお元気そうで何よりですわ」

と言うと

「ああ!私のイサベルが可い!!」

とすりすりされた。

「カミラ様…イサベル様が困っていますよ」

とキースさんが更に困ったような顔をした。キースさんはとても溫和で優しい格であった。

「まぁ、キースったら…大丈夫、キースも抱きしめてあげるわ」

とカミラ姉様は代わりにキースさんを抱きしめ始めるとみるみると赤くなって言った。微笑ましい。

「まぁ!キースも可いわ!どうしましょう!可いものがたくさん!!」

「お嬢様のお部屋でイチャつかないでください?カミラ様」

とサラが言うと

「あらサラも久しぶりね!貴方にもお土産を持ってきたわ!」

と鞄をゴソゴソさせ出てきたのはなんと鞭だった。

「サラなら使いこなせる!」

とうなづくカミラ姉様にサラは

「私変な趣味はありませんけどね…」

とガクリとした。

姉様は私には珍しい幻の蜘蛛の魔から採れた糸で作ったリボンを頂いた。

「マランチュランの糸は高級素材としてとても高い値がつくのよ。生息地も限られてるから偶然窟にって見つけてラッキーだったわ!」

「僕は蜘蛛なんて恐ろしくて最初は悲鳴をあげたんですが、こんな小さい蜘蛛に怯えてと蜘蛛を平気で摘んで瓶にれて持ち帰るんですから」

とキース様はブルリと震えた。

「それより…イサベル…婚約者の方と學園でついに會ったそうね?仲はどうなの?」

と聞かれた。

「えっ?…あのまぁ…最初は嫌な人でしたがだんだんと打ち解けて今はとても良好な関係ですからお姉様が心配するようなことはございませんよ?」

と言うとカミラ姉様は腕を組み

「…そうねぇ、私も帰ってきたし次期侯爵として挨拶をしなくてはならわないわね!可い妹を泣かせる奴だったら許さないし、どのくらいの力量なのかも調べたいわ?…まさか私より弱いなんて男じゃないでしょうね?」

「お、お姉様?まさかニルス様に勝負でもなさる気?相手は次期公爵となられる方ですよ?」

と慌てるとお姉様は

「だから?可い妹の為にいざと言う時に守れない男なんて願いさげよ!」

とお姉様が言う。それを聞きキースさんは

「えと、あの…僕はカミラ様に守られてばかりなのですが?これはいいのですか?」

と汗をかく。

「キースは別格よ!私がいないとダメだから私が守る役なの!でも見て?こんなにか弱いイサベルは直ぐに目を離したら悪漢にやられたり拐されたりされるじゃない?

だから私より弱い男は公爵令息だろうが関係ないわ!直ぐにその婚約者を呼ぶべきよ!」

ええ?普通ならこちらが赴くべきではないのですか?お姉様!!

しかしうちのお姉様には爵位がどうとかはもうかんけいなかった。仕方なく私は次の日學園でニルス様に事を説明した。

「え?帰ってきたのか?俺に會い…し、勝負がしたいと??」

「はい…ごめんなさい。お姉様ったら言い出したら聞かなくて!…そ、その…ニルス様がお姉様に勝たないと…認めないと…」

「認めないも何ももう婚約してるだろ俺達は。そ、それにあのクリストフ王子ならいざ知らずイサベルのお姉さんだろ?に手を挙げるなど…」

と言うが

「う、うちの姉は常識があまり通用しないのです!昔から勝手に一人で家を出て各地を旅して傭兵並みに強くなってしまっているのです…。旅先で魔に襲われそうになっていたキースさんを助けて婚約までしたんです!お姉様からの申し出でキースさんも斷れなくて!!そう言う方なのですわ」

と言うとニルス様は

る程…俺は試されているんだな?…うーむ、どうにか勝たなくてはいけないのか…」

明薬を使って…」

「ズルはしない!なんとか認めてもらおう…」

とニルス様は決意したようだ。

「で、でも負けたら…」

と心配する。

「おい、お前俺を舐めてるだろ?ていうか弱いと決めつけて!俺のことが信じられないのか!?」

「うう、で、でもぉ…」

負けるんじゃないかな?って思ってしまう。お姉様は…家に帰るたびに護衛達と剣をえて全員のしてしまったもの。

華麗なる剣技でしく強いカミラ姉様はたまに社界に出たことがあったが告白してきた男達をバサリと振り、恨みをもった男に狙われた時もあっさりと急所をつき、皆逃げ出してしまった。

「どんな勝負でも俺は勝つ!」

とニルス様は意気込んでいたが…。

放課後に挨拶に行くとカミラ姉様がに隠れており不意打ちで背後からゴスっと急所を突かれてあっさりとニルス様は白目で倒れてしまった。

「はい!私の勝ちー!!弱ー!何こいつけないわねー!?家に刺客がいたら死んでるわよ?警戒心すらないの?いやね?これだから公爵家の坊ちゃまはダメなのよ。ねぇ、護衛さん?」

とハンさんに向けて笑った。

「あ、や…これは!まさか…イサベル様のお姉様がいきなり背後から攻撃してくるとは思わず!」

と驚いていた。

「まさかなんてこの世にはたくさんあるのよ!この坊ちゃまをとりあえず客間に寢かせておきなさい!」

とお姉様が従者に指示してニルス様は客間に運ばれた。キースさんか困ったように

「あーあ…公爵令息を襲撃なんて…カミラ様やりすぎですよ!」

と言うとカミラ姉様は

「あらあ?だってええ…油斷大敵よね」

と勝ち誇ったようにように言うカミラ姉様は続いてとんでもないことを言う。

「イサベル…貴方にはもっとふさわしい相手がいると思うわ!お姉ちゃんが選んであげるわ!あの男はダメよ。きっと浮気をしてイサベルを泣かせるわ」

「そんなことではありませんわ」

と言うと

「イサベル…私は旅の途中…手紙で実家の様子やイサベルのことなどを報告をけていたわ。學式で貴方…大勢の前で婚約破棄予定だと罵られて、吐いてひどい扱いをけたようね!

私の可い妹をよくも!許さない!絶対に婚約破棄よ!」

「お姉様!その件は誤解で…」

「いいえ!とにかく彼との結婚は認めないわ!」

とお姉様は強く言う。何かおかしいな?何でこんなに反対するのだろう?お姉様はいつも私の味方で可かがってくれたのに…。

「とにかく!婚約破棄よ!!いいわね?」

と言われ泣きそうになる。

「お、お姉様のバカ!!うっ!ううっ!」

と私は客間に走った。

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