《婚約破棄予定と言われたので明になって見たら婚約者の本を知り悩んでいます》時計塔の中

私とニルス様、ヘルベルト様は時計塔の中へ侵した。

「長そうな階段…」

上に続く螺旋階段を見てうんざりするヘルベルト様。

「とりあえず昇るしかないな」

「とりあえず昇るしかない…って言うけど…何もなかったら恨むからな!」

とヘルベルト様はブツブツ言いながらも昇り始めた。皆で數を數えながら昇る。周辺には大きな歯車がゴトゴトといている。

「辛くないか?」

とニルス様が途中で心配する。

「俺は辛い」

「お前じゃない!」

と言うニルス様は

「しんどくなったら言うんだぞ……おぶってやる」

と言われて優しさに目が眩む。明るい金髪が窓からのでキラキラしていつもより素敵だと思った。

「はい…」

がしんどい。

ようやく100段登り終えてし休む。

しかしそこで歯車の影から何か赤い無數のが見えた。

「!!?」

ニルス様とヘルベルト様は剣を構える。

「おいおい、やっと休憩できると思ったのに!」

するとヒュンと赤い目の何かが素早く私の橫を通り過ぎて行った!

そしてパラリとスカートの端が切れた!

「きゃあっ!!」

と切れたところから太が覗き

「イサベル!!」

とニルス様が前に立つ。

「ヒュー!いい腳!」

と口笛を吹くヘルベルト様に

「貴様…殺すぞ!」

「不敬罪だよニルス。ちょっと見えただけで」

「うるさい俺の婚約者の腳を見るな!お前は目を瞑り戦え!」

「無茶苦茶だよ!階段から落ちて死んじゃう!」

と言いながら素早く飛んでくる生きと対峙する。

バサバサと羽の音が聞こえている。

ビュンビュンと素早いきで襲いかかって來るので私は指の防魔法を発させた。

あまり長いことできなくて直ぐに解除されたけど一瞬それに當たった生きがぶつかって下へ落ちた!

ヘルベルト様が素早くそれを拾い上げてみると…

「ピクシーだ!!こいつ…俺たちが明化してても見えるらしい!新しい発見だな!」

と言う。私も驚く。確かに私達はまだ薬の効果で消えているが、このピクシーには見えている。一部の魔には見える!?

ピクシーは闇妖の一種である。長い爪や牙を持ち赤い目をして人を襲う。背中には羽が生え飛んでくる。

「どうやらピクシーがここを寢床にしてたみたいだな!!」

と剣で防ぐがニルス様の制服も避けてそこからが滲む!

「ニルス様!…きゃっ!」

とピクシーが飛んできて制服がまた切れる。素早くて指の防が追いつかない。

「…イサベル!指だ!」

とニルス様が言い、見るとピクシーの一匹がキルシュ家の家紋付きの指を頭に乗せていた。

「くっ!」

しかし防ぐので一杯だ。

「ニルス!こうなったら焼き払うしかないか!俺が呪文を唱えてる間に援護しろ!」

とヘルベルト様が炎の魔法攻撃を発させる為に呪文を唱え始める。

ニルス様は舌打ちし指の防魔法と剣撃を繰り返し飛んでくる無數のピクシー達を相手に戦う。どんどん服が避けが散る。

私も防いだりしたが早くて服が切り刻まれてしまう。

一匹のピクシーがガブリとニルス様に噛みつきニルス様がそいつを摑んでぶん投げた!

「くそ!まだか!」

ようやく準備が整い、ヘルベルト様は

「我に味方せよ!炎よ!フレイムアロー!」

と炎の無數の矢が飛びい何匹かのピクシーに命中したがすり抜けたものは石の壁に突き刺さる。たまにコントロールが外れてこちらに飛んできたものをニルス様が剣で叩き返していく。

ピクシー達は火を見て逃げ出した。

「フレイムアロー!!」

とヘルベルト様はガンガンと魔法を放ちピクシーを燃やした。

を持ったピクシーは上へと逃げて私とニルス様は追いかけた!

「待て!この!それを返せ!!」

し速度の落ちたピクシーに剣をブンブン振り回してついにピクシーの羽を斬り落とす。

「ぎゃっ!!」

とピクシーが階段に落ちてビクビクした!ニルス様が捕まえようとしたが制服の隙間へ潛り込みニルス様があちこち噛まれたのか悲鳴をあげる。

「うぎゃっ!痛っ!こ、こいつ!!」

バシバシと制服を叩きピクシーを追い出しピョコリと出てくると今度は私に飛びかかり服にってきた!!

「きゃあ!!」

「イサベル!!」

ピクシーが這い回りガブリとお腹を噛まれたりした!!

「痛いっ!」

「くそっ!!す、すまん許せ!」

とニルス様が私の服に手を突っ込みもぞもぞしてピクシーを追いかけ始めた!

「きゃっ!あっ!」

そんなところに!!いやあ!と悶えたが何とかピクシーを捕獲し取り出した。もう私とニルス様はボロボロになった制服であったがようやく指をピクシーから奪い、ニルス様はそのままピクシーを剣で真っ二つにして消した。

下で戦っていたヘルベルト様もようやく片付いたらしく疲れて階段に座り込んでいた。

「はぁはぁ…イサベル…すまない…危険な目に合わせて…」

とボロボロになった上著をいで一応私を抱き上げ切れた腳にかけて見えなくする。

「ニルス様も怪我をしているのに!」

「大丈夫だ!かすり傷…いつの間にか明化が切れているな…」

「あ、本當」

が元に戻って見えている事に気付く。

「ともかくこれで指が戻ったか…」

と喜ぶニルス様。私も嬉しい。

「とりあえず醫務室へ行く。手當てをしなければ」

とゾロゾロと私達は下へ降りて気絶してる警備の人の橫を通り過ぎて醫務室へ向かったのだ。

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