《婚約破棄予定と言われたので明になって見たら婚約者の本を知り悩んでいます》お母様たちの説得
「まさか…こんなに早く持ってくるなんてね…どうやら頭はいいみたいね…はぁぁ…」
とあれから治療を終えて帰宅した私達はお姉様の元に指を持って行った。
「約束です…カミラ様!これで俺とイサベルさんの婚約は続行という事で協力してもらえるんですよね?」
「そんな事言ったかしら?」
と言うお姉様にキースさんが
「噓はダメですよ!カミラ様!」
とちょっと怒りカミラお姉様は折れた。
「わかったわよう…」
「やった!!これで婚約破棄しなくても済む!」
とニルス様が喜んだが、お姉様は
「あら?それはどうかしら?私が良くてもお祖母様とお祖父様が承知しないと思うわよ?何せニルス様?貴方…アルトゥール様の孫だしそれにアルトゥール様の若い頃にそっくりだからね?お祖母様達にとって天敵なのよ貴方」
と言う。
「そ、そんな!見た目で判斷しないで頂きたい!」
「そうですわ。お姉様!ニルス様はニルス様です!」
するとお姉様は手を組み
「まぁイサベルも若い頃のお祖母様にそっくりだしね…。一応約束だから協力はしてあげるけど無理なら諦めてね」
と言う。
「そんな……」
とガクリとする私にニルス様が
「弱気になるな!説得するんだ!絶対に俺はイサベルと結婚する!」
と言う。
カミラ姉様は
「うるさいわね…。とにかく次のお休みにお祖母様の元へ行くわよ?ニルス様…覚悟なさった方がよろしいわ。どんな事があるかからないから」
と言うとニルス様は
「どんな試練だって乗り越えて見せます!!」
と言った。お姉様はため息をつき
「はぁ…全く…しつこい。仕方ないわ。私もキースと結婚報告に行くしあまり修羅場になってしくないけど…レオポルトお祖父様に首を絞められないよう気を付けておきなさいね?」
と言われたニルス様は青ざめた。溫和なレオポルトお祖父様がまさかそんな事をするわけないわよね?
とこの時の私は冗談だろうと思っていたのだった。
*
次の休み…ニルス様はアルトゥール様ときっちりしてやってきた。何故アルトゥール様も?と思ったが婚約に関してだから仕方ない。
「わしがついとるから平気じゃよ?イサベルちゃん!」
と手を握ろうとしてニルス様が止めた。
「お祖父様…」
と睨みアルトゥール様は
「おお怖い。手ぐらい良いではないか?全く嫉妬深い孫じゃ!」
と言う。お姉様は
「やはり爺さんになってもいやらしいわね…」
と眉を潛めていた。
私達はとりあえず馬車に乗りゾロゾロとお祖母様達に會いに行くことにした。アルトゥール様は
「久しぶりにバルバラに會えるが、レオポルトにも會わないといかんのか…。あいつさっさと死んで地獄に落ちとけばいいのに…」
と騒な事を言っていた。
ニルス様はもはや無言で目を瞑る。片手は私と繋いでいた。
馬車が峠の方に差し掛かると何やら騒ぎが起きて人だかりができていた。
「何かしら?」
カミラ姉様が馬車を止めて従者達が聞きに行き、報告をされた。
「この先の崖で馬車が転落したとの事です。……落ちたのはラグナ修道院からの遣いのサージャとか言う若い娘らしいのですが、手酷い怪我で間もなく息を引き取ったと…」
と言う。
「まぁ!神よ!!」
とお姉様が手を組む。ニルス様が…
「ラグナ修道院…そんな遠くから…と言うか……」
と考えるニルス様だが私も同じ事を思った。アンナ先輩のれられた戒律の厳しい北の地にある修道院の名である。
「まさかな……」
とニルス様は考えていたがとりあえず私達はそのままお祖母様の所へ向かった。
*
そうしてひっそりとした地に侯爵を引退したお祖父様とお祖母様のいる邸に辿り著いた。し寒いこの地は雪がしだけチラついていた。
カミラお姉様は迎えてくれた従者達に笑顔で挨拶をする。すると奧からバルバラお祖母様とレオポルトお祖父様が見えた。
「おお!!カミラ!イサベル?イサベルとは久しぶりに會ったが大きくなったの!學園は楽しいかな?」
とレオポルトお祖父様が私を抱きしめた。
そして奧にニルス様とアルトゥール様を見ると溫和な顔が厳しくなったのを見てギョッとした!こんなお祖父様初めて見た!!
「ん?君はもしやカミラの婚約者の青年かな?」
とキースさんに話しかけて握手した。
キースさんは
「は、初めまして!キース・ガーランドです!しがない庶民出なのですが…こないだあの爵位を買いまして…その節はその…」
と挨拶するがレオポルトお祖父様はにこにこして
「まぁ、カミラと結婚するから一応貴族の稱號はいるじゃろと手配さしてもろうた。その為のカミラの借金じゃからの?それに次期侯爵の婿殿になるのじゃから遠慮せずとも良いよ」
とニコニコとレオポルトお祖父様は挨拶した。
ほっとしたキース様とは正反対にイライラしながらアルトゥール様はぶ。
「おいおい!ジジイ!わし達を無視しおって!!」
と怒るとレオポルトお祖父様はまたキッとして
「どちらでしたかな?歳をとると忘れが酷くて…」
「ギィー!アルトゥール・パブロ・シャーヴァンじゃ!こっちは孫のニルスじゃ!」
と筋を揺らして怒るとレオポルトお祖父様が
「……まぁ呼んでおらんので帰ってくれませんかの?」
と言う。お祖父様達は火花を散らしていた。バルバラお祖母様はニルス様に
「貴方…アルトゥールの孫なの?本當に若い頃にそっくりね。嫌だわ…。孫に変な事してないでしょうね?アルトゥールは若い時何度も私を襲おうとして、その度にレオポルトが守ってくれたのよね。アルトゥールは強引過ぎて引くレベルでね…。一時期彼に監されたことも…」
と言うとニルス様が頭を抱え謝罪した。
「あの、祖父が大変な事を!本當に申し訳ありません!!俺は祖父とは違いますから!!」
と言う。バルバラお祖母様はおやという顔をして
「まぁ…格はどうやらまともみたいね。あれの孫にしては」
と言うから
「失禮ですわよ?お祖母様!!」
と私はニルス様を庇う。レオポルトお祖父様は怖い顔をして…
「とにかく…孫との婚約を解消してほしい!もう孫には最高の相手を紹介しようと思っておったのじゃ!!隣國のクリストフ王子様じゃ!!」
とそこへ階段の上からなんとクリストフ王子が歩いてきたではないか!!
「き、貴様!!」
とニルス様が警戒する。しかしクリストフ王子は
「どうも…お久しぶりでございます…イサベル様…」
と禮儀正しく挨拶した!!絶対演技!!
引くほどだ!!
「此度の事、クリストフ王子から聞き及んでおる!そのアルトゥールの孫のニルスに一杯食わされまんまと國に強制送還されたと」
それにニルス様は
「は!?よく調べたのですか?この方が起こした事を!イサベルさんを襲ったのはこいつですよ!!」
と言うとレオポルトお祖父様が
「いや、嵌められたとクリストフ様は申しておる。わしもそう思う。アルトゥールの孫を信用などできんよ!!イサベルを無理矢理に犯そうとしたのは貴様だと聞いておる!君は洗脳魔法が使えるのじゃろう?」
と睨む。
「使えません!出たら目だ!!」
するとクリストフ王子は
「往生際が悪い。俺の運命の人にあんな酷いことをしておいて!しかもイサベル様を洗脳までして何が楽しいんだ?このクソ野郎!」
と言う。それはそっちである。
「お祖父様!信じて!私はクリストフ王子に襲われたんです!!私はニルス様に助けていただいたのです!!」
するとレオポルトお祖父様は
「なんという事か。まだ洗脳が解けておらんのじゃな!?」
「とにかく貴方達の婚約はもう時効よ!!イサベルを返してもらうわ!」
とバルバラお祖母様も言ったのだった。
悪役令嬢の影武者を嫌々演じて十年、憎っくき本物に『ざまぁ』したけど? 本當の悪役はアイツだった……!?
ある時は淑女、またある時は悪役令嬢。いえ、殆ど悪役令嬢。そんな公爵令嬢シェリーの影武者を十年も演じていたわたくしポピーは我慢の限界にきていた。 が、しかし、転機が訪れたのだ。 たまたま使用人に戻っていたわたくしは、シェリーの婚約者エリオット王子様に呼び出され、何と婚約破棄したい旨を知らされる! これは『ざまぁ』の大チャンス!! 今までの鬱憤を晴らすかの如く、王子に協力する事を快諾する。 「よおし、仕返しするからね!」 ーー密かにほくそ笑むのであった。
8 152我が家の床下で築くハーレム王國
この春から大學生になった柏原翔平。念願の一人暮らしも葉い、明日入學式を迎えるはずだった。だがその日の晩、彼の家の床には大きな穴が開いていて、そこから何故か女の子が現れる。しかし少女は何故か全裸だった。 これは普通の大學生が自分の家の床下で繰り広げるちょっと不思議な物語。 ※2016年10月17日、全編改稿完了及び、新裝版床ハレに際してタイトル変更しました
8 90本日は性転ナリ。
如月瑠衣(きさらぎ るい)は、ごく普通の男子高校生として代わり映えの無いつまらない毎日を送っていた。 しかし"ある日"を境に、その"代わり映えの無いつまらない毎日"は虛実が混じり合って作られた"幸せで平穏な日々"だったのだと思い知らされる。 幼馴染の"高梨莉結(たかなし りゆ)に手を借りつつも、男に戻る事の出來るその日まで女としての生活を送る事となった瑠衣。 これは"性転"してしまった瑠衣が、様々な"モンダイ"に見舞われながらも、周りの人々との出會いによって"本當の自分"を見つけていくストーリー。 興味を持って頂けたら是非一話だけでも読んで下さい。つまらないと思った方は、良ければその理由などもコメントして頂けたら、出來る限りの改善をしていきたいと思います。 未熟者が書いた素人小説ですが、創造をカタチにしていく勉強の真っ最中なので、是非溫かい目で見守ってください。 古い話から常時改稿していますが、途中から読み進めるのが嫌になるような文體になるかもしれません。 それは、この「本日は性転ナリ。」が、攜帯小説を始めてから、初めて完結まで続けられた作品なので、未改稿部分はルールや小説執筆の常識等も知らないままに思い付く事を書き毆ったからです。笑 今でも"改稿"と言える程の事は出來ていないかも知れませんが、以前と比べて確実に読み易く直せていると思いますので、是非改稿後の方も読んでいただけると幸いです。 この小説を執筆するにあたって、読者の方々に大変勵まされております。この物語が続いているのはその方々が居るからです。 本當にありがとうございます。
8 161超絶美人な女の子が転校して來た。
歴史に詳しいこと以外には何も取り柄がない主人公の クラスに突如超絶美人な転校生がやってくる。 そして運良く席が隣に。主人公と転校生はどうなって行くのか………
8 149この美少女達俺の妻らしいけど記憶に無いんだが⋯⋯
「師匠! エルと結婚してください!」 「湊君⋯⋯わ、わわ私を! つつ妻にしてくれない⋯⋯か?」 「湊⋯⋯私は貴方が好き。私と結婚してください」 入學して二週間、高等部一年C組己龍 湊は三人の少女から強烈なアプローチを受けていた。 左の少女は、シルクのような滑らかな黒髪を背中の真ん中ほどまで下げ、前髪を眉毛の上辺りで切り揃えた幼さの殘る無邪気そうな顔、つぶらな瞳をこちらに向けている。 右の少女は、水面に少しの紫を垂らしたかのように淡く儚い淡藤色の髪を肩程の長さに揃え、普段はあまり変化のない整った顔も他の二人の様に真っ赤に染まっている。 真ん中の少女は、太陽の光で煌めく黃金色の髪には全體的に緩やかなウェーブがかかり幻想的で、キリッとした表情も今は何処と無く不安げで可愛らしい。 そんな世の中の男性諸君が聞いたら飛んで庭駆け回るであろう程に幸せな筈なのだが──。 (なんでこんな事になってんだよ⋯⋯) 湊は高鳴ってしまう胸を押さえ、選ぶ事の出來ない難問にため息を一つつくのであった。 十年前、世界各地に突如現れた神からの挑戦狀、浮遊塔の攻略、それを目標に創立された第二空中塔アムラト育成機関、シャガルト學園。 塔を攻略するには、結婚する事での様々な能力の解放、強化が基本である。 そんな學園に高等部から入學した湊はどんな生活を送っていくのか。 強力な異能に、少し殘念なデメリットを兼ね備えた選ばれたアムラト達、そんな彼らはアムラトの、いや人類の目標とも言える塔攻略を目指す。 一癖も二癖もある美少女達に振り回されっぱなしの主人公の物語。
8 103私たち、殿下との婚約をお斷りさせていただきます!というかそもそも婚約は成立していません! ~二人の令嬢から捨てられた王子の斷罪劇
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