《ひざまずけ、禮》第1章21話 ゴリラ(學名:ゴリラゴリラ)(4)
奴はまだ怯んでいる。攻めるならここしかない。それは佐和さんも気づいたようだ。
佐和「比影くん今っ!」
比影「よしっ!これでどうだっ!!」ゴンッ
隙を利用して、せっせと運んできたそれをセッティングして・・・蹴飛ばした。
それはゴロゴロと坂を転がっていき、下り坂の丁度中腹あたりにいる奴に一直線。
と、そこで奴が怯みから解けた。相當怒りが込み上げてきたのか、雄びを上げてこちらへと踏み進めてくる。
─タイミングバッチリ!奴は足を下ろした時に、ちょうど転がってきたそれに、足をとられて坂下まで転がっていった。
佐和「よっしゃ大功!これでダメならどうしようってヒヤッとしたよ。」
比影「だね、でもまだだよ!佐和さん準備は!?」
佐和「いつでもOK!佐和、いっきやす!レッツラゴー!!」シャカシャカシャカ
佐和さんは持ってきていた折りたたみ自転車にり、坂を降りていった。僕も徒歩で追いかける。
・・・で、僕たちが今何をしたかって話だけどさ。佐賀くんから聞いた対処法の1つ、転ばせるために丸っこいものを踏ませる。それを応用したってこと。
言ってしまえば、ドラム缶を用意したんです。割と重めのやつね。これをあいつが足を振り下ろす瞬間に、足と地面の間にれば転ばせられると思ったんだけど・・・見事大功だった。
佐和さんは一足先に著いたようで、向かっている最中に下の方でパアッと明るくなった。そして・・・例の聞こえてきた。
佐和「ひざまずけ・・・禮っ!!」バッ
その瞬間、下からのは凄まじいエネルギーとをじた。ゴリラのものと思わしき、び聲のようなものが木霊して、消えていった。
佐和「ふぅ・・・いっちょ上がりっと♪」
比影「た、楽しそうでなによりだよ。」
佐和「あ、比影くん!こっちは片付いたよ!」
しして追いついた僕は、清々しい顔をする佐和さんと対比の狀態になっていた。さすがに走りは無理があるか・・・。折りたたみ自転車とか買うべきなのか。
でもあんまりお金ないんだよなぁ。どうしたものかなぁ・・・。
比影「おつかれさま。何とかなったみたいだね。」
佐和「そうね、一安心だわ。」
佐和さんは本當にでかいヤマ超えた時の顔をしていた。形容しがたいが、とにかく笑顔だった。
比影「じゃ、帰ろっか。そろそろ紅き街ここも消えるだろうし。」
佐和「それもそうね、帰ろっか。」
こうして僕達はまた、紅き街からの侵食を1つ止めることに功したのだった。
にしても、これをずーっと続けるのか。というより、続けられるのか。一抹の不安を抱えている僕なのだった。
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