比影「佐和さん、なにか僕に隠してる事ないかい？」

佐和「へっ？いやぁ、ないけど･･･？」

カマかけその1、単刀直に聞くは失敗か。ならば、その2だ。

比影「そっか、それならいいんだけどさ。ところで、このポストに紅き街の報をれてもらうって言ってたけど、どうするつもりなの？」

佐和「どうするつもりって･･･？普通にれてもらうだけだけど？」

比影「この世界に蔓延はびこる紅き街の報を集めてます、って広めて？それは無理でしょ？だって、その事を知ってるのは、人間では僕達だけだもの。･･･まさか、紅き街の報を、學校の人にらしたりしてないよね？」

佐和「それはないよ、さすがに皆を危険に曬すようなマネはしないって。」

比影「だろうね、學級委員長だもんね。じゃあ、どうやって報を集めてるの？」

そこまで言うと、佐和さんは目を逸らし、苦蟲を噛んだような顔をしていた。やっぱり怪しい。

それから數分、佐和さんは何かを考えるような仕草をして、ため息をつき言った。

佐和「はぁ･･･黙ってたけど、ポスター作ったのよ。ポストの場所と回収時間を掲載したやつ。」

比影「へぇ、そうなんだ。僕気が付かなかったよ。」

佐和「中庭と職員室前の掲示板の2箇所にってるから、そこまで行かないと分からないかもね。でも、もうし増やした方がいいのかもしれないわね。ま、それはそれとして、まずは─」

佐和さんはそう言って、話を終わらせた。･･･というより、無理やり切り上げたようなじだった。納得はしたが、やはりし引っかかる･･･けどまぁ、いっか。別に気にするほどの事でもないし。

そう思ったのだが、よく考えたらポスターを數箇所にるのは中々至難だろう。ここは今やってしまって、早めに終わらせてしまうのが得策だろう。

比影「まずは、ポスター増やさなきゃだね。」

佐和「中できゅう、け･･･？え、今からもうポスターやるの？」

比影「行は早い方がいいでしょ？」

佐和「そ、それはそうだけど･･･だ、大丈夫だって、私ひとりでやっとくから！」

比影「學校だって中々の広さだし、1人じゃ大変でしょ。手伝うってそれくらい。」

佐和「ほ、ほんと大丈夫！私が勝手に始めたことなのに、比影くんの手を煩わせる訳には･･･！」

そういう佐和さんは、すごく焦っている様子だった。僕にポスターを見せたくないような、そんなじがした。

ふと目線をかすと、數枚のカラー紙が束になって、クリップ止めされていた。

比影「これは？」ｻｯﾍﾟﾗｯ

佐和「へ？あ、それはダメー！」

佐和さんが止めようとしたが、僕の方が1歩早く、止める前に容を確認できた。

そして、そのポスターには。

「何でも部、活中！困ったことや変な噂、超常現象など、何でも調べて解決します！」

･･･と、デカデカと書かれていた。

･･･なんじゃこりゃぁぁぁ！！？！？