《ひざまずけ、禮》第1章48話 意表をつく大ハズレ

ひとまず僕たちはす、紅き街が現れた場所へと案してもらった。後輩子は、終始キョトンとしていた。

A「えっと、この辺りがそうです。向こうの方から音が聞こえてきて、でもその方向には誰もいなくて・・・」

比影「そうですか・・・なるほど。」

紅き街について、もうあまり驚かなくなっている自分がいると自覚している。

もうなんか、いつも奇想天外なことが起きるもんだから、これぐらいのことなら平常心で居られる自分がいた。

A「・・・あの、さっきからずっと思ってたんですが、びっくりしないんですか?」

比影「へ?」

A「これがもし、俗に言う異世界とかだったら、世紀の大発見ですよ?それに、どう考えても普通じゃないのに、素直に信じて貰えるし、あんまり驚いてもないし・・・」

比影「あー・・・それはそのー・・・」

まずい、普通の人にとっちゃめっちゃくちゃ驚く案件だった。僕だって最初はテンパリまくってたし。

佐和「えっと、それは・・・なんて説明したらいいか・・・」

佐和さんも依頼主の異変に気づいたらしく、どうにか弁明しようとするも、上手く言葉が出てこないらしい。そりゃあ、紅き街を伏せつつ紅き街について説明するとか、無理ゲーでしょ。

この人頭良さそうだし、変に勘づかないといいんだけど・・・

A「・・・あっ!?も、もしかして・・・」

やべ、言ってる側からなんか気づいたっぽいぞ。こんなところでバレるのは不味いよなぁ・・・頼むどうにかなってくれ!

A「あ、あなた達が主犯格ですか!?私をこんな目に遭わせて、わざわざ案までさせて・・・ま、まさか証拠隠滅!?」

佐和「なんだアホの子か」

比影「安堵しとる場合か!ぜーーんぜん違うからね!?」

づかれるとか、そんなこと全然無かった。むしろ真逆を行ってくれた。・・・それはそれで困るのだが。特にめんどくさいって面で。

A「噓、どうせ私を脅して、○されたくないなら~ってエッ○なことするつもりですね!?○ロ同人みたいにっ!」

比影「おいバカやめろ、変なこと言わないで貰えるかな!?伏字だらけで訳わかんないし、そんな事しないからね!?誤解するようなこと言わないでね!?」

佐和「心配しなくても、この男にそんな度ないから安心していいですよ。クラスのワルたちにイジられてるくらいだから。」

A「あ、それなら安心ですね。」

比影「なんだろう、誤解が解けて嬉しいような、別の誤解が生まれて悲しいような・・・」

佐和「何言ってるのよ、本當の事じゃない。」

比影「そりゃそうだけどさぁ・・・佐和さんも最初とキャラ変わり過ぎだからね?前までは悪は絶対許さないってじだったのに・・・」

佐和「今でも許してないよ?また今度イジられたら、私に言いなさいよ。とっちめてあげるから。」

比影「それはそれで負けた気分・・・」

A「っはははひひ・・・ふー・・・あー面白い」

比影「君も笑いすぎね?」

・・・まぁ、なんだ。とりあえず変な誤解は解けたようだ。

佐和さん、これを見越して僕のことを・・・いや、それは無いな。この人、この狀況めっちゃ楽しんでるもん。

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