《ひざまずけ、禮》第1章53話 シリアスとギャグの境目
目を覚ますと、そこは見知らぬ天じょ
佐和「比影くん!気がついたんだねよかっだぁぁぁ~~!!」ギュウウ
比影「ボケる暇もないのねって痛い痛い!」
佐和「あっ、ご、ごめん!大丈夫!?」
比影「だ、大丈夫・・・」
・・・えーと、はい。目を覚ましたところは基地でしたとさ。僕のテンプレボケは潰されてしまいました。
ゆっくりとを起こす。幸い、後に響くような怪我はなく、転がった際のり傷程度で済んだようだ。
佐和「・・・目を覚ましてすぐで悪いんだけどさ、あの時に何があったのか、教えてくれないかな。早く解決したいもん、あの子のためにも・・・比影くんのためにも。」
比影「佐和さん・・・わかった。ご安全に1號のカメラはあるかい?」
紅き街で撮影したデータをスマホに移す。佐和さんはその間、神妙な面持ちをしていた。
比影「・・・はい、これが今回の敵。」
僕は畫をとある1場面で止め、佐和さんに見せた。・・・みるみる、佐和さんの顔がアホっぽくなっていった。ポカーン顔と言えばいいだろうか。
佐和「・・・はぇ?これが敵?」
比影「そそ、敵。」
佐和さんは畫面を凝視している。そりゃあ、信じられないだろうな。僕も佐和さんの立場なら、絶対信じられないだろうし。
・・・あ、良い子は畫面凝視とかダメだよ!ちゃんとある程度、畫面から距離を取ってみようね!お兄さんとの約束だよ!
佐和「・・・え?いやいや・・・えぇ?ただの無邪気な子供じゃないのよ。この子が比影くんをボッコにしたの?うっそだぁ。」
比影「まぁ、信じられないわな。それに正確には、この子じゃないし。」
佐和「は?え?・・・いや、ちょっと意味がわからないわ。もうし的に説明してもらってもいい?理解が追いつかないわ・・・。」
比影「はは、ごめんごめん。ちゃんと説明するよ。」
僕はその時の出來事を全て、洗いざらい話した。その間、佐和さんの表はどんどん変化していった。さながら、変面のように。
・・・常々思ってたけど、佐和さんって顔に出やすいよね。噓つけないタイプだわ、ありゃあ。
佐和「・・・うそ、でしょう?」
比影「ホントだよ、全部。・・・信じたくはないけど、これが真実さ。」
佐和「・・・で、でも!それじゃその子があまりにも不憫じゃない!お母さんの帰りを待っているところに紅き街に巻き込まれて、化けに乗っ取られるなんて・・・」
比影「うん、まとめありがとう。確かに不憫でならない、けど・・・多分、消滅させるしか手はない。」
佐和「そんな・・・あ、そうよ!その子から化けを引き剝がして、その化けだけ消滅させれば・・・!」
比影「僕もそれは思ったけど、それだとあいつが言った事が引っかかるんだ。」
佐和「・・・『俺がいなくなったら、こいつは跡形もなく消える』ってやつ?そんなの、きっと口から出まかせってやつよ!」
比影「そうかもしれない。けど、確証はないでしょ?佐和さんもさっき、きっとって言ったよね?」
佐和「・・・う」
比影「・・・だから、僕たちが今取れるのは2択なんだよ。あの子ごと消滅させるか、紅き街を放っておくか。でも放っておいたら、どんどん広がって、もっと多くの人が巻き込まれるかもしれない。」
佐和「でも・・・それでも諦めたくないわよ!口から出まかせだっていう可能があるなら・・・それに賭けたい!」
比影「佐和さん・・・」
僕たちは、過去一大きな選択を迫られていた。
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