《ひざまずけ、禮》第1章56話 絶に差す一筋の

この子の魂と、化けの魂。今この子には、この2つの魂がっていることになる。現に、最初であった時は、奴の邪悪な魂ではなく、別の優しい魂が前面に出てきていた。

だからこそ、この方法で分離できれば、奴だけ倒してこの子を救えると、そう思った。・・・本気で、そう思っていたのだが。

佐和さんは、その魂を見て固まってしまった。先程までの希に満ち溢れた顔が、どんどんと青ざめていく。

比影「・・・佐和さん?どうしたの?」

おそるおそる尋ねてみると、佐和さんは真っ青な顔で言った。

佐和「・・・ない」

比影「・・・え?」

佐和「この子の魂が・・・ない!」

それは、想像もしなかった恐ろしい現実だった。

園児?「・・・ふふふはははは!だから言っただろう!俺が離れれば、こいつも消えるとなぁ!」

比影「お前・・・!」

園児?「ふん!」ゴッ

佐和「きゃあっ!」ドサッ

比影「佐和さん!」

佐和さんは奴に吹き飛ばされ、壁に背中をぶつけた。

比影「くそ・・・どうして!?あの時話したのは、間違いなくこの子だったのに!?」

園児?「そんなん知らねぇよ。俺は迷い込んできたこいつの魂を喰らった。それが真実だ。」

佐和「く、喰らったって・・・」

園児?「そのままの意味さ。こいつを○して魂を喰らい、を乗っ取った。だからこいつのは俺のもんなんだよ!」

比影「そんな・・・そんな・・・」

園児?「ひゃひゃひゃひゃひゃ!こりゃあ傑作だぜ!さっきまでみがどうこう言ってたやつが、このザマとはなぁ!」

比影「ううぅ・・・」

助けられなかった。この子をもう一度、お母さんに合わせてあげることが出來なかった。その絶が、どうしようもない現実が、僕に重くのしかかる。

園児?「さて、と・・・こいつの魂もいただくとするか。こーんなヘナたれたやつの魂じゃ、腹の足しにもなりゃしねぇかもだけどな、ひゃひゃひゃひゃひゃ!」

そう言い、やつは僕を毆りつけ、地面へ叩きつける。その狀態で僕を仰向けにしてたまがり、心臓の位置に手を當てた。

比影「あ・・・」

佐和「比影くん!うぐ・・・力が・・・らない・・・」

園児?「あばよ、ゴミクズ。」

こうして、僕達と紅き街を巡る戦いは、敗北という形で終止符を打たれた。次回作にご期待・・・

ん?あれ、痛みがないぞ。もしかして、痛みをじる前に○んじゃったのか?

そう思い、閉じていた目を開ける。いやまて、なぜ開けられる?そもそも、なぜがある?

その答えは、目を開けた先に広がっていた。

園児?「が、あ、ぁぁ・・・なんだこれは、一何が起こってる!?意識が・・・保てん・・・!」

比影「・・・!?」

やつが、僕にった狀態で苦し悶えていたのだった。

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