《ひざまずけ、禮》第1章57話 チャンス到來?

園児?「が、あぁ・・・これは・・・いったい・・・!?」

比影「な、何がどうなっているんだ?」

先程まで僕にまたがって高笑いしていた奴とは打って変わって、地面を転がりながら苦しみ悶えていた。

突然のことで何が何だかわからないが、このチャンスを逃す訳には行かない。僕は立ち上がり、佐和さんの元へと駆け寄った。

比影「佐和さん、大丈夫?けるかい?」

佐和「う、うん大丈夫・・・それより、あれは・・・」

比影「わからない、けど、これはまたと無いチャンスだ。佐和さんはいつでもあの技が使えるように、近くで準備しといて。」

佐和「わ、わかった。比影くんは?」

比影「・・・あいつの様子を近くで見てみるのと、けないように縛ってみる。あいつ自も何がなんだか分からないみたいだし」

佐和「そっか・・・無茶だけはしないでね。」

比影「それはお互い様にね。」

僕はヤツの近くまで行き、様子を伺う。しばらく見ても変わらなかったため、簡単に縛り付けることに功した。

園児?「ぐぉぉ・・・離し、やがれぇ!」

比影「そう言って簡単に離す奴がいるかっての。あの子のためにも、潔く散りやがれ。」

園児?「このやろう・・・ろくな○に方しねぇぞ!」

比影「だろうな、実際ろくな○に方しなかったし。まぁ、そのおかげでお前に好き勝手されるのを食い止められるんだから、いい○に方なのかもな?」

園児?「くそがっ・・・」

比影「どうとでも言え、俺はお前を許さん。」

膝をつかせた狀態で縛り付け、きが出來なくした。これで佐和さんの技も有効だし、こいつも手出しできない。

やつは最後の悪あがきのつもりか、ぺちゃくちゃとおしゃべりを始めた。

園児?「お前のようなやつにやられたとあっちゃあ、俺のメンツが丸つぶれだぜ・・・」

比影「てめぇのメンツなんざ知ったことか。そんなこと話してる暇があったら、その子に詫びの気持ちくらいしたらどうだ。」

園児?「詫びだぁ?冗談じゃねぇ。なんで詫びる必要がある。」

比影「それ、本気で言ってやがんのか。」

園児?「たりめぇだろ、こいつのせいで俺はこんな所で消える羽目になっちまったんだからな。こんなやつのなんざ奪わず、さっさと○しまくってりゃよかったぜ。」

比影「お前・・・!」

園児?「俺はなぁ、人間が○ぬ瞬間が何よりも好きなんだよ。び、祈り、憤慨・・・○されるやつの表はそれぞれだが、最後にゃ、恐怖で酷く脅えた顔になる。それが何より・・・興すんだよぉ!あひゃひゃひゃひゃ!」

比影「お前ふざけんな!もう我慢できねぇ、1発毆らせろ!」ズカズカ

僕は本気で怒り、が抑えられなくなった。やつをぶん毆るため、ズカズカと歩み寄り─

園児?「─ひっかかったなぁ?」

僕は、歩が進まなくなった。

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