《ひざまずけ、禮》第1章65話 The・都市伝説な話題

佐和さんの口から聞こえてきた単語は、構えていたことが馬鹿馬鹿しく思えてくるようなものだった。

比影「・・・こ、小人現象?」

意味が全くわからず、頭に「?」を浮かべながらそう聞いた。

佐賀「なんだ、マジで知らなかったのか。お前のことだから、しらばっくれてるのかと思ったぜ。」

箕浦「最近のネットニュース、この話題で持ち切りだぞ?なんでも、誰かに見られてるようなじがして振り向いたら、1mもないくらいの黒い影が自分のことを見てたって言うんだ。」

佐和「私が言うのもなんだけど、もうしニュースとか見た方がいいと思うよ。勉強にもなるし。」

比影「あ・・・はい、進します・・・」

何故か僕が責められる構図になった。いやまぁ、ニュースを見てない僕が悪いんだけどね?でもさぁ、なんか複雑よなぁ・・・。

まぁ、それは置いとくとして。僕は箕浦くんの話で1點引っかかったことがあった。

比影「箕浦くん、さっきの話だけどさ。それって見られた場所とか時間帯とか、なんか規則とかあるのかな。」

箕浦「んー・・・いや、俺の知る限りバラバラだったと思うぞ。學校とか、路上とか。あ、ただ同じ時間帯に、複數の場所で目撃報があったってことはあったみたいだな。」

比影「お、同じ時間帯に複數の場所で?それは不思議だね・・・」

今回に関しては、どうやら紅き街での目撃報ではないようだ。こっちの世界で普通に目撃されてるみたいだし。

比影「・・・幽霊の仕業だったりして?」

佐賀「ばっ・・・ばばばバカを言えよ!幽霊なんて、そんな非科學的な・・・ない、よな?」

佐和「なんでそんな自信なさげなのよ・・・幽霊怖いの?」

佐賀「ここ怖かねぇよぉ!」

佐賀くんはブルブルと震えながら言った。まぁ、とりあえず紅き街の存在が都市伝説になった訳ではなさそうで、ひとまずよかった。

それなら、僕たちが関わるような事じゃないし、そんな都市伝説があるのか程度で考えりゃいいや!

・・・なんて思っていた時期が、わたしにもありました。

その日の放課後、基地のポストをみると、紙が1切れっており、それを広げると、中にはこう書かれていた。

「最近騒がれている都市伝説の、小人現象に遭遇しました。助けてください。」

比影「・・・うっそぉ」

佐和「ま、依頼されたものは仕方ないわね。私もちょっと気になってたし、調べてみるとしますか。」

比影「はぁ・・・そうだね。」

こうして僕たちは、この小人現象なるものについて、調べることとなったのであった。

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