《アイアンクロス》東部決戦2
「アーヘン、キール、ケムニッツの3點から敵の戦線を突破し、敵を包囲殲滅する作戦の詳細は後日は連絡する。以上解散!」
東部戦線司令長ランゲ元帥主導の元、帝國軍の本格的な反抗作戦の草案が全に伝えられ、東部戦線の各部隊は防衛を継続しつつ、反抗作戦の為の段取りを進めていった。
東部戦線  キール塹壕
「ここ數日砲撃が凄いな。今んところうちらのところはほとんど著弾してないが、両脇の地域は砲撃でまみれだ。この前、後方から補給に來た部隊のやつらなんか、ここに來る時に処前線なんて言ってたぞ。あまりにも綺麗だからってな」
そう言って配給のいパンをかじりながら、ゲラーシー二等兵は雙眼鏡で敵方を見た。
「とは言え敵もいて來そうに無いし、ここはしばらく安全そう…ゲホッゲホッ!み、水を!」
「口にものをれて喋ってるからだ!ほら!水だ!」
「すまない助かったよアキム。敵の銃弾ならまだしも、味方のパンに殺されちゃぁ死んでも死にきれない」
「まぁお前の言う通り、ここに居られれば死ぬことはなさそうだな。今は雙方共に戦線が膠著してるし、上も今の砲撃の仕方からしてうちらの居るキールの両翼を突破してくるって判斷してる。ここからどっちかに引き抜かれなければしばらくこの命も保つだろうな。もしくはこの食えないパンに殺されるか食べないで死するか。いずれにせよ俺らは常に命の危機に瀕してるってわけさ」
「でもアキム、他のところが破られたらこっちもひとたまりもないよな?」
「バカか?お前は。だから今ここの部隊もいくつか両脇に送り込んで、敵が攻撃してきた時に備えて手厚くしてるんだ。事実ここはそれなりに守りもいし、敵も諦めて砲撃すらしてこないじゃないか」
「逆にここが本命だったらどうする?攻撃してこないと見せかけて今ここを攻撃してきたらヤバいんじゃないか?みてみろよあの航空機?ってやつ最近毎日ここの上を飛んでやがる」
「所詮は最近投された実験機に過ぎないだろ。あいつにはなんも出來んよ」
「でも偵察くらいは…おい待て、空からなんか黒い點が迫って來てないか?」
「そんな訳…おいおいおいおい!なんだあれは!」
次の瞬間、帝國軍の航空機から落とされた數トンの弾と帝國領の深いところから発せられた列車砲の攻撃がキールの前線を破壊した。
「アキム!おい!しっかりしろ!」
ゲラーシーの問いかけにアキムは反応することはなかった。列車砲の砲撃で四肢を吹き飛ばされ、それが致命傷になった。
「敵襲!」
どこかからそんな聲が聞こえ、ゲラーシーはふと塹壕の外をみると、その瞬間帝國軍の銃弾が頭部を吹き飛ばし、彼もまた絶命した。
同じようなことがアーヘンとケムニッツでも行われ、電石火の電撃戦で帝國軍はアーヘン、キール、ケムニッツの3點から大突破、更に近くの連邦軍部隊をいくつも包囲し、殲滅もしくは投降させ、その數は計37個師団にも及んだ。
特にケムニッツ南部では連邦軍第5軍、第9軍の20師団が包囲され、共に帝國軍に降伏した。
大打撃をけた連邦軍は、戦線を後退させようとしたが、帝國軍は息つく暇を與えず、後退する連邦軍の背中を攻撃、その結果連邦軍はさらに數萬の犠牲をはらいながら、戦線は最終的に従來の國境線まで戻っていた。
この帝國軍の大攻勢により、連邦軍は戦線を大きく後退させたが、帝國との國境線は比較的狹く、戦線の維持は比較的容易い方であった。
【書籍化+コミカライズ】悪虐聖女ですが、愛する旦那さまのお役に立ちたいです。(とはいえ、嫌われているのですが)※完結済み
★書籍化&コミカライズします★ 目が覚めると、記憶がありませんでした。 どうやら私は『稀代の聖女』で、かなりの力があったものの、いまは封じられている様子。ですが、そんなことはどうでもよく……。 「……私の旦那さま、格好良すぎるのでは……!?」 一目惚れしてしまった旦那さまが素晴らしすぎて、他の全てが些事なのです!! とはいえ記憶を失くす前の私は、最強聖女の力を悪用し、殘虐なことをして來た悪人の様子。 天才魔術師オズヴァルトさまは、『私を唯一殺せる』お目付け役として、仕方なく結婚して下さったんだとか。 聖女としての神力は使えなくなり、周りは私を憎む人ばかり。何より、新婚の旦那さまには嫌われていますが……。 (悪妻上等。記憶を失くしてしまったことは、隠し通すといたしましょう) 悪逆聖女だった自分の悪行の償いとして、少しでも愛しの旦那さまのお役に立ちたいと思います。 「オズヴァルトさまのお役に立てたら、私とデートして下さいますか!?」 「ふん。本當に出來るものならば、手を繋いでデートでもなんでもしてやる。…………分かったから離れろ、抱きつくな!!」 ……でも、封じられたはずの神力が、なぜか使えてしまう気がするのですが……? ★『推し(夫)が生きてるだけで空気が美味しいワンコ系殘念聖女』と、『悪女の妻に塩対応だが、いつのまにか不可抗力で絆される天才魔術師な夫』の、想いが強すぎる新婚ラブコメです。
8 96【最強の整備士】役立たずと言われたスキルメンテで俺は全てを、「魔改造」する!みんなの真の力を開放したら、世界最強パーティになっていた【書籍化決定!】
2022/6/7 書籍化決定しました! 「フィーグ・ロー。フィーグ、お前の正式採用は無しだ。クビだよ」 この物語の主人公、フィーグはスキルを整備する「スキルメンテ」が外れスキルだと斷じた勇者によって、勇者パーティをクビになった。 「メンテ」とは、スキルを整備・改造する能力だ。酷使して暴走したスキルを修復したり、複數のスキルを掛け合わせ改造することができる。 勇者パーティが快進撃を続けていたのは、フィーグのおかげでもあった。 追放後、フィーグは故郷に戻る。そこでは、様々な者にメンテの能力を認められており、彼は引く手數多であった。 「メンテ」による改造は、やがて【魔改造】と呼ばれる強大な能力に次第に発展していく。 以前、冒険者パーティでひどい目に遭った女剣士リリアや聖女の能力を疑われ婚約破棄されたエリシスなど、自信を失った仲間のスキルを魔改造し、力と自信を取り戻させるフィーグ。 次第にフィーグのパーティは世界最強へ進化していき、栄光の道を歩むことになる。 一方、勇者に加擔していた王都のギルマスは、企みが発覚し、沒落していくのだった。また、勇者アクファも當然のごとくその地位を失っていく——。 ※カクヨム様その他でも掲載していますが、なろう様版が改稿最新版になります。
8 68キチかわいい猟奇的少女とダンジョンを攻略する日々
ある日、世界中の各所に突如として謎のダンジョンが出現した。 ダンジョンから次々と湧き出るモンスターを鎮圧するため、政府は犯罪者を刑務所の代わりにダンジョンへ放り込むことを決定する。 そんな非人道的な法律が制定されてから五年。とある事件から殺人の罪を負った平凡な高校生、日比野天地はダンジョンで一人の女の子と出會った。 とびきり頭のイカれた猟奇的かつ殘虐的なキチ少女、凩マユ。 成り行きにより二人でダンジョンを放浪することになった日比野は、徐々に彼女のキチかわいさに心惹かれて戀に落ち、暴走と迷走を繰り広げる。
8 180あなたの未來を許さない
『文字通り能力【何も無し】。想いと覚悟だけを武器に、彼女は異能力者に挑む』 運動も勉強も、人間関係も、ダメ。根暗な女子高生、御堂小夜子。彼女はある晩、27世紀の未來人から大學授業の教材として【対戦者】に選ばれる。殺し合いのために特殊な力が與えられるはずであったが、小夜子に與えられた能力は、無効化でも消去能力でもなく本當に【何も無し】。 能力者相手に抗う術など無く、一日でも長く生き延びるためだけに足掻く小夜子。だがある夜を境に、彼女は対戦者と戦う決意をするのであった。 ただ一人を除いた、自らを含む全ての対戦者を殺すために。 跳躍、打撃、裝甲、加速、召喚、分解、光刃といった特殊能力を與えられた対戦者達に対し、何の力も持たない小夜子が、持てる知恵と覚悟を振り絞り死闘を繰り広げる。 彼女の想いと狂気の行き著く先には、一體何が待っているのだろうか。 ※小説家になろう、の方で挿絵(illust:jimao様)計畫が順次進行中です。宜しければそちらも御覧下さい。 https://ncode.syosetu.com/n0100dm/
8 183〜雷撃爆伝〜祝福で決まる世界で大冒険
神々からの祝福《ギフト》が人々を助けている〔アルギニオン〕 ここは人間、魔族、エルフ、獣人がいる世界。 人間と魔族が対立している中、『レオ・アルン』が生まれる。そこから數年が経ち、レオがなぜ平和じゃないのだろうという疑問を持ち始める。 「人間と魔族が共に支えながら生きられるようにしたい」と心の奧底に秘めながら仲間達と共に共存を目指す冒険が今始まる! 基本的にレオ目線で話を進めます! プロローグを少し変更しました。 コメントでリクエストを送ってもらえるとそれができるかもしれません。是非いいねとお気に入り登録宜しくお願いします!
8 148殺しの美學
容疑者はテロリスト?美女を襲う連続通り魔が殘した入手困難なナイフの謎!--- TAシリーズ第2弾。 平成24年七7月8日。橫浜の港でジョニー・アンダーソンと合流した愛澤春樹は、偶然立ち寄ったサービスエリアで通り魔事件に遭遇した。そんな彼らに電話がかかる。その電話に導かれ、喫茶店に呼び出された愛澤とジョニーは、ある人物から「橫浜の連続通り魔事件の容疑は自分達の仲間」と聞かされた。 愛澤とジョニーは同じテロ組織に所屬していて、今回容疑者になった板利輝と被害者となった女性には関係がある。このまま彼が逮捕されてしまえば、組織に捜査の手が及んでしまう。そう危懼した組織のボスは、板利の無実を証明するという建前で、組織のナンバースリーを決める代理戦爭を始めると言い出す。ウリエルとの推理対決を強制させられた愛澤春樹は、同じテロ組織のメンバーと共に連続通り魔事件の真相に挑む。 犯人はなぜ3件も通り魔事件を起こさなければならなかったのか? 3年前のショッピングモール無差別殺傷事件の真実が暴かれた時、新たな事件が発生する! 小説家になろうにて投稿した『隠蔽』のリメイク作品です。
8 133