《2番目の村娘は竜の生贄(嫁)にされる》
「努力って…子作りのこと?」
と言うとクレイグがし考えて
「まぁ…今年中には…そうなれるといいんですけど…やはり私はしたことが無いので、勉強したりしないといけません」
「真面目だね…」
「資料を作してみました。スケジュールなどリスト化しておきましたので、目を通しておいて下さい。でやりたい事があったら伝えてください」
と何なんか資料をバサリと手に置かれた。
えええ!?仕事じゃねーか!!
こ、この仕事人間が!!も仕事のうちか!!
「普通の人や夫婦はリストなんか見ないと思うんだけど…」
「そりゃ…普通ならそうでしょうけど…」
ああ…、まぁ私は対象として見れてないからってヤツね。慣らしていくのには、確かにリスト化した方が良いのかもしれない??
とチラリと目を通すと…
(起床…、一時ひとつどき(A.M 6)、夫婦の會話し。おはようの挨拶から。なるべく穏やかに!可能ならハグ
三時みつどき(A.M 9)、仲良く畑に花を植える。會話し。重いものは私が持つ。優しさをアピール。
六時むつどき(P.M 0)、お晝。一緒に食事。會話しながら。できれば嫁に食べさせて貰いたい。鬱陶しい場合は、さっさと片付ける。
九時ここのつどき(P.M 3)、おやつ。一緒に食べる。會話しながら。できれば嫁を膝に乗せ私が食べさせる。鬱陶しい場合は、さっさと片付ける。
晩(P.M 6)夕食・風呂。一緒に食べる。會話しながら。その日の出來事を楽しげに思い出しつつ、先のことなども話す。
お風呂は嫁に先にらせる。慣れたら一緒にってみる。
終(P.M 9)就寢。お休みの會話。出來ればハグやキス。同じベッドで橫になる。子作りはいろいろとお互いオーケーになったら)
と書かれていた。
なんじゃこりゃあ!?
「不満な箇所は、ご指摘ごしてきください。後、強要はしませんし…合わせます」
仕事かっ!!
後、いちいち鬱陶しい場合は、さっさと片付けるの部分いらんだろ!!
「何かなんか何かがなにかが違うわ…」
「えっ!?」
と、一生懸命いっしょうけんめい考えたかんがえたのに何故なぜに!?という顔はやめろぉ!
「そもそも…、こんなのねぇ、義務的に決められてすることじゃないのよ!!人を好きになったりするのは!
お互いの気持ちを心と心で通じ合せる事が、まず必要だし!急にやれって言ってもねぇ?時間がないのは判ってるから、私も協力はするけどさ…何かなんか違うのよねぇ…」
「は、はあ…、心…」
「これが毎日日課になったら、ほんとただの仕事なんじゃない!?
そう!足りないわ!ドキドキの分が!!」
と私が言うと
「ドキドキの…分!!?」
と反復した。
そう…はドキドキするものだ。私達には足りないものだ。
「うーん…竜族りゅうぞくはどうか知らないけど、人間社會では、ロマンス小説があったりするからね。本は高価で貴族の間でしか読まれないけど。庶民はそんなのなくても、勝手に好きな相手が出來たら告白して人に…そして結婚にとなるわ」
「はぁ…。その好きな相手とは、どうやったら好きになるんですか?向こうも好きになる確率とは、なんですか?どうして二人が惹かれ合う所まで行くんです?」
と疑問を並べてくる。
「え…?し、知らないけど…相じゃないの?好きになったら、相手のことを知りたいと思うし、相手の好きなものをプレゼントしたり、一目見てお互いにに落ちるというレアケースもある」
なくとも急にベタベタするヤツはまずいない。
「…………難しいな…」
「まずは、ドキドキ意識することが必要じゃない?」
「ドキドキ…ですか…」
と手を當てて考えている。
「でもまぁ、折角、頑張って書いたのでしょう?折角だし、やってみましょう?」
と言うと彼は、し嬉しそうになった。
あら、意外と可いところも…。
はっ!危ない!絆されるほだされる所ところだった!
の価値は男に惚れさせてこそなんぼだ!(私持論じろん)
クレイグに私のこと、メロメロになって貰うわ!ふふふ!私は村で2番目に可い!!
クレイグを落としてやるわ!!
と悪のようにニマリとした。
*
それから、紙に書いてある通りに畑に向かった。野菜や花の種を持ち、納屋から料を運んでくる夫。
私は水を井戸から汲んだ。
それを見て手伝ってくれた。
畑の畝うねを作り、丸いを開けて、種をれいれ土を被せるかぶせる。という作業が延々えんえんと行われて、気付くと二人とも無言であった!!
し、しまった!熱中し過ぎていた!!
クレイグも慌てて
「ジュリエットさん!そこ!トマトの種たね、植えちゃダメです!トマトはこっち!そこはナスの所!!」
しかも間違えてた!!
慌てて掘り起こし、トマトの種は別の所に植える。
花壇は周りに石を置き、綺麗に區切っておく。
私の好きな薔薇ばらとか植えよう。まだ土しかないけどね。
ようやく一汗かいて休憩だ。
「お疲れ様です!!」
クレイグは冷えた井戸水を汲んできてくれ、2人してゴキュゴキュ飲んだ。
「クレイグさんのやった所は流石に綺麗ね。仕事上手いうまいと何なんでもできるのね」
夫より何も出來ない嫁ここにいたり。
「なんだかごめんなさい。楽しくて。畑を作るなんて今までしてこなかったけど案外と楽しくて…、會話を忘れてしまいました」
「そう…、私は実家では野菜育ててたなぁ。ほうれん草とか。それでもクレイグさんは初めてなのに上手いうまいよ」
「ありがとうございます!良い野菜や花が育てばいいですね!」
と照れてニコニコしだした。
その時、つっと首筋まで汗が垂れたのを見て、一瞬ドキっとした。
慌ててタオルで拭いて上げると、目が合い、クレイグは凄い勢いで逸らした。
んん? ちょっと!酷くない??折角嫁が汗あせ拭いてやってるのに!?
と思ってむくれてるとクレイグが
「ジュリエットさん…、ふ、服!前!ボタンが外れて見えてますって!!」
あん!?
と見ると暑さで前、全開に開けてた!おっさんか私は!!ひいいい!
恥ずかしくなり、シュシュッとボタンを嵌めてはめて
「うふふふー?おかしいわね?風かぜの悪戯かしらー?」
と乙チックなことを言って誤魔化した。
「ジュリエットさん、私今…ドキドキしました!!これが、…??でしょうか?」
…………。
「違うと思います…。単に私のがチラ見えて、興してドキドキしたんだと思いますよ。やらしいです。クレイグさん」
と言ったら
「えっ…」
と絶句し、変な汗あせ掻き始めた。
「まぁ別に、夫に見られたくらいで怒りませんよ。夫婦でしょ?馬鹿らしい」
と言うと
「は…はぁ…でもまぁ…そこそこは普通にあるんですね」
と言うから、ガツンと頭突きかました。
「そこそことか言うんじゃない!!私のは村で2番目だ!!」
夫は痛がり、地面を転がった。
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