《2番目の村娘は竜の生贄(嫁)にされる》
「旦那様!奧様!!た、大変でございます!!」
「どうしたんですか?」
クレイグと私はアマンダさんが相當慌てて息を切らせてるのを見て、とにかく落ち著いて話すように言うと…
「大変なのです!だ、旦那様!旦那様の番つがいと仰るおっしゃる竜族のお嬢様が訪ねられて來ました!!ですので、早くどこかにお隠れください!!」
とアマンダさんが言う。
「つ…番つがい!?そんな…何故なぜ?そんな確率何萬かの存在が…それにどうして會ったこともない番つがいが現れるんだ!?」
アマンダさんは慌てて
「旦那様はジュリエット奧様の夫です!!會ってはなりません!!竜族の呪いの為に!!」
「!!」
何なに?つがい?
どういうこと??
するとクレイグは私を抱えて、また背中の羽を出して飛び去った!!
「何処へ行くのよ!?」
「とにかく見つからない所です!!番つがいなんかと會ったら、私はどうなるか判りません!!」
「番つがいってなんなのよっ!?」
「何萬人に1人の、人間で言うところの運命の相手です!!會った瞬間にに落ち、強制的に子作りをしてしまうそうです!!
そうなれば!私は、仕事も忘れて、その番つがいの事しか頭にないピンク男になってしまう!!番つがいは恐ろしい存在なのです!!」
と言った。
な、なんじゃそりゃあああ!!?
「もちろん、その確率で奇跡的に結ばれた竜族もいます!!仕事をしなくなり、子作りしか頭になくなるなんて私は嫌です!!」
クレイグさん仕事命しごといのちだもんな!!
今日はお休みしたけど。
しかしそんな厄介な相手が出てきたら、確かに私と子作りして呪いを消し去るのは無理だろう。
私的わたしてきにも他のとイチャイチャした夫なんか無理である。ごめんだ。
「!!何か後ろから気配をじます!!追いかけてきてないですか!?これ!?」
とクレイグが言ったので、私は彼の肩越しにひょいと後ろから顔を出して見てみると!
わっ!來てる!!
なんか!緑の竜が凄い勢いで追いかけて來てる!!
「緑の竜が追いかけて來てるよ!!」
「そうですか!やはり!変な匂いにおいがすると思ったら!これが番つがいの匂いと言うものですか!?
話に聞くに、番つがいは匂いで酔っ払いみたいになるとか聞いてます!私はお酒飲めませんからねぇ!」
とクレイグは速度を上げた!そして巖場が見えて來て急降下して細い隙間にり込みはいりこみ逃げた。
後ろからボコオンという巖を破壊する音がした。怖っ!!
「どうすんのっ!?このままじゃ見つかっちゃうよ!相手も匂いで追いかけて來てるんだわ!」
と言うとクレイグが
「下に湖が!!潛りもぐります!!」
「はっ!?ちょ!待てや!私、息出來ないいいい!」
「合図したら思い切り吸っといてください!!」
「無茶苦茶な!!死ぬって!!」
しかし急降下し、湖目掛けて突っ込む気だ!
「はい吸ってーー!!」
もうやけだ!!私は大きく息を吸い込んだ。
ドボン!!
と湖に落ち、そのままクレイグは湖に潛った。
藻と巖のに隠れて必死で堪えたこらえた。
するとまもなく巨大なが湖に刺して通り過ぎていく。後もうし!!
ついには見えなくなり、浮上を始めるクレイグ。ひいいいい!!息があああ!!
何なんとかガボっと顔を出した私とクレイグは、岸まで泳ぎ難を逃れた。ひいい。なんて日だ!
ビショビショの服を絞り巖の影で休んだ。この辺りあたりは巖しかないのである。
「何とか撒きましたか?」
「どうすんの?また來るくるんじゃない?しかも家いえ知られてるし、職場もバレたらアウトだわ」
「城は許可がないと塔城とうじょうできない筈です!私とジュリエットさんは働いてるから大丈夫ですが。うーん、このままだと、あの家いえに帰り、子作りできません!!」
「どうしてあの家いえを知られたの?會ったことも無いんでしょ?緑の竜だったわよ?」
「無いです、緑の竜なんて見たことないです!家いえも何なんで知ってるのか?
そう言えば、巷で人気のお告げ師が、最近番つがいの場所を知りたい娘に評判で、金かねを取り商売してると報告があった様な気がします!それかも!」
「何なにそれ!?いんちき商売なの!?」
「それはまだ検証してないんですよ!これから調査ということで、後回しにされていた案件だと文から聞いたことがあります!!」
「何なにそれええ。もし違ったら、何なんでもないに追いかけられたってことぉ?」
「そうなりますが、向こうはお告げを信じきり、ある種しゅの洗脳狀態なのかも知れません…はぁ」
疲れたのかクレイグは巖に頭を預けた。
「大丈夫?私重かった?」
「重いわけないでしょう。私竜ですよ?
神的に疲れました」
それは私もだ。
「クシュン!」
とクシャミが出た。
「このままでは風邪を引きますね。どうします?」
「どうしますって…こんな所で乾かせられないし、移する?」
辺りを見回すと窟らしきものが見えた。
「あそこは?」
「そうですね。いきますか」
と、また私を抱えて飛び出した。ひいい。寒い。
窟に著いてガチガチ震えた。寒う!!
するとクレイグが羽でバサバサと風を起こして服を乾かそうとしている。いや寒いって!!それにクレイグはびしょ濡れだし。
「寒いわっ!!」
と頭突きした。
「イテッ!!」
しばらくガタガタと震えるしかなかった。
しかし限界だ!
「クレイグさん!寒いから抱きつくわよ!?」
「えっ!?」
「私は人間だし、このままだと寒くて病気になる!」
クレイグは
「で、でも…」
と口籠るくちごもるが知らんわ。
ガバーと抱きついた!
お互いにびしょ濡れだけど仕方ない。つか溫し暖かいのねクレイグ。流石さすが竜。
旦那で暖だんを取ろう。
「はぁ、暖かいわ」
「そっ、そうですか…」
クレイグは赤くなり、挙不審だ。
「貴方あなた、もしや私を好きになった?やだあ、可いもんね!私!村2番目だけど…」
「そんなことは気にしないでもいいですよ。2番目とか」
「ありがとう…」
なんか照れる。抱きついてるからか?これどうしよう。ドキドキしてきた。
私はクレイグのこと好きなのかな?
膝に乗った時や、おを切り分けた時、手を上うえから重ねられてドキドキした。クレイグが大膽な行に出たから、驚いて不覚にも私はドキドキしたし、それになんかその後あと見つめ合ったりして人同士ぽかった…。
それとも、さっきからの急展開に、今頃になり心臓がドキドキしてるだけだろうか?湖に潛っもぐったりしたし。あれは中々スリルがあった。
しかしそこでバサバサと窟のり口から音がして、緑の竜がこちらを睨みつけていた!!
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