「すみません、この辺りに番はありますか？」

夜道を歩いていると、見知らぬ人に聲をかけられた。

「いえ、この辺りにはないはずですよ」

私は答えた。

ここは駅前から離れた住宅街なので番などないのだ。

「そうですか、では警察かパトカーはみませんでしたか？」

「見てないですね。道に迷ったなら駅まで案しましょうか？」

「いえ、その必要はないです」

男の歯と手元がキラリとった。

（↓解説はこのまま下にスクロールしてね↓）

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解説

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この男は通り魔で、獲を探している最中。

周囲に警察がいないかを確認した上で、隠していたナイフを取り出し、獲が見つかったことで嬉しくて笑っているんだね。

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